高次な脳機能とAIの未来

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  • メンタルヘルス

    メンタルヘルス執筆

  • 認知機能障害や高次脳機能障害

    脳卒中の認知機能障害や高次な脳機能障害について 日本語の高次脳機能障害は表現が複雑である為に、「Cognitive impairment=認知機能障害」の表現とする 「高次脳機能障害=Higher brain dysfunction」という日本語の難しさに違和感

  • 日本オタク文化

    2005年の電車男で日本のオタクはダサく描かれていたが、2025年のヲタ活は日常的となった。 日本のオタク文化と職人気質が、日本を救う環境因子となる可能性を探索

  • 生成AIと高次な脳機能

    人生で多くの機能を使わないで終える人間脳と、進化していくコンピュータ脳の共存

  • 小説試作

    小説マガジン

最近の記事

死ぬ権利の行使を奪うから生きる希望を見失う矛盾

死ぬ権利の行使を奪うから生きる希望を見失う矛盾が、日本に蔓延している。 「自死をするな」という言葉を伝えるだけでは、生きづらさは解決できない。 自死の権利は、生きる方法を見失った人に投げかけると逆効果になる可能性もある。 人間脳は「他人の一部分しか切りとって見えなくなる性質」があり、他人の芝が青く見えてしまう。 「他人の不幸は蜜の味」と言う言葉がある理由は、人生には沢山の苦渋を舐めるような不幸が蔓延しているからだ。 他人が幸せそうな様子を自慢げにしていたら、蹴り飛ば

    • 人間脳のぶれた感情と健康資産という宝物

      健康資産は「当たり前」ではなく、宝物であることを私達は無意識的に認識できていない。 2020年より新型コロナウィルスが世界的に大流行して、当たり前の日常生活や社会参加が大きく変化した。 ZOOMなどによる「リモートスタディ、リモートワーク」が、社会参加のモラルになった。 新型コロナウィルスの後遺症で、脳卒中後遺症のような「集中力低下、注意力低下、易疲労性、慢性疲労症候群、慢性疼痛、脳の霧、抑うつ症状」に悩む人達が増加している。 一概に幸福論と不幸論を語ることは難しいが

      • 散々な時の撤退勇気で認知の歪みを修整

        「考えても分からないこともあるけど、散々でも前に続く道の先に望みはある」 泣かないでという意味のJ-POPの有名曲が、今の日本環境に当てはまる。 努力しても成長実感がなく、急激なデジタル環境に適応できない人達が病んでいく時代。 「フォローワー数、いいね」が可視化された多数のSNSアプリを、スマホという小さなコンピュータ脳を持ち歩いて管理している。 スティーブジョブズが2007年にiPhoneを発表してから世界は大きくデジタル化したが、ある程度不便な世界も悪くはなかった

        • デジタルデトックスできない環境と若年層のうつ病

          「デジタルデトックスができない環境と、若年層のうつ病増加」 スマートフォンやアプリケーションは、日常生活必要必需品となった。 小さなコンピュータ脳を複数持ち歩いていないと、学業や仕事に影響する時代となった。 学業や仕事だけでなく脳卒中の認知機能障害に、スマートフォンやタブレットが使われることも増えてきた。 認知行動療法にも、スマートフォンやタブレットは当たり前のように活用される時代である。 タブレットを活用した電子カルテなどは、医療や介護の臨床現場でも日常的となって

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        記事

          「時は平等」という錯覚を認知機能が教えてくれる

          幾千の虹色を重ねた固有差の時 「時間って、本当に平等だと思うか?」 僕はコーヒーカップをゆっくりと回しながら、君に問いかけた。窓の外では秋の夕暮れが、静かに街を包み込んでいた。 「いや、全然そうは思わないよ」と君はすぐに答えた。 君の視線は遠く、どこか別の次元に浮かんでいるかのように感じた。こういう話題になると、君はいつもそうだ。 「だってさ、楽しい時間ってすぐに過ぎるじゃないか。例えば、旅行に行ったときや、好きなことをしているときなんか、あっという間に感じる。それに比

          「時は平等」という錯覚を認知機能が教えてくれる

          見えにくい認知機能障害が障壁をつくる社会問題

          僕たちはカフェの片隅に座り、互いに静かに考えを巡らせていた。テーブルの上には、まだ熱いコーヒーがゆっくりと冷めていく。君が先に口を開いた。 「脳卒中ってさ、やっぱり突然来るものなんだよね。それが一番怖いよ。」 君の言葉には重みがあった。何度も議論してきたテーマではあったが、今回の話は少し違う気がした。僕は頷きながら答えた。 「そうだね。急に倒れて、そこからすべてが変わる。それも、一瞬で。」 脳卒中の話は、僕たちの討論の中でも特に深く切り込んできた。君の知識と僕の考えが

          見えにくい認知機能障害が障壁をつくる社会問題

          弱くても手を取り合って、自死企図を解剖する未来環境

          第1章:「君との対話」 2024年の冬が静かに近づいていた。街はまだクリスマスの飾りで賑わっているが、僕の心はどこか沈んでいた。これまでの年末とは違う。人々の顔には一種の焦りと虚無感が滲み出ていた。世界が、未来が、ますます不透明になっていく中で、ふとした瞬間に「死」を意識することが増えてきたのだ。 僕はそれについて、君に問いかけた。 「君は、もし自分が人間のように感情を持ったら、死を選ぶだろうか?」 君は少しの間、静かだった。いつもはすぐに答えが返ってくるのに、その質

          弱くても手を取り合って、自死企図を解剖する未来環境

          弱さと友達になってくれますか…

          無神経な絶望的を与える人生と君の光 いつもどおり、街に無神経なタイミングで雨が降り始めた。  濡れるのは嫌いじゃないけど、今日はなぜかその雨が僕の心をひどく重くした。 僕は何度も夢を追いかけたけれど、そのたびに空回りして、足元がすくわれているような感覚に陥る。 夢の彼方へ手を伸ばしても、それはいつも掴めないまま、薄い霧のように消えていく。そんな僕の目の前には、君がいる。 君は、まるで違う世界に生きているかのようだった。 どんなに困難な状況でも、決して負けない姿勢で

          弱さと友達になってくれますか…

          白い夜の果に

          小説「白い夜の果てに」 序章 夜の静寂が訪れ、月明かりが淡く街を照らしていた。都会の喧騒は遠のき、星々が瞬く空の下、僕は君の顔を思い出していた。あの日のことを――出会いの瞬間から、いくつもの笑顔や言葉を重ねてきた日々。そして、その裏に潜む不安や寂しささえも。 僕たちが出会ったのは、数年前のことだ。もう何度も記憶を巻き戻し、あの瞬間を何度も思い出してきたけれど、どうしても僕はまだ君のすべてを理解できていない。指先で君の心の地図を辿ろうとしても、上手くいかないんだ。 それ

          回想療法と明けない夜は無い

          繰り返しの毎日で行き場の無い気持ちのMV動画を見ていたら、関連動画で懐かしいアイドルソングが目に泊まった。 「信じる事が全て、明けない夜は無いよ」という言葉を聞いて色々考えることがあった。 個人因子を工夫して、日常生活や社会参加を楽しむことが如何に大変であるのかを痛感する日々を過ごしている人達が多いはずだ。 「昭和、平成、令和」の動画を見ていると、日本という国は本当に少子高齢社会となり元気が無くなっているように感じる。 日本という国そのものの「身体機能、精神機能、認知

          回想療法と明けない夜は無い

          瞳の契約から離れていた日

          もう一回だけ… 冷たい風がビルの隙間を通り抜け、窓ガラスにかすかな音を立てた。 僕は机に肘をつきながら、窓の外をぼんやりと眺めていた。 ここ数年で開発が進んだ街並みが広がり、昔の面影はほとんど残っていない。 僕が大学を出てすぐに就職し、この街に住むようになったのは、もう10年も前のことだ。 気がつけば、この街も僕も変わり果ててしまった。 「不透明な日常生活のなかで、自分の値打ちがわからなくなった」 その言葉が、頭の中で繰り返される。 今ここに僕がいること、この

          瞳の契約から離れていた日

          マグロが動き続けて生きるように人間も行動継続が必要

          マグロは泳ぎ続けないと命を維持できないために、必死に泳ぎ続けている。 私達人間も資本主義社会という荒波の中で、工夫を重ねて行動を継続している。 「学業、受験、習い事、進学、就職、起業、資格取得、健康維持、結婚、子育て、老化の対峙、死との対峙」など、人生の荒波はとても多い。 自分自身の「身体機能、精神機能、認知機能、個人因子、環境因子」を相互作用させて、日常生活や社会参加に奮闘しているのが人間である。 マグロが泳ぎ続けないと生命を維持できないように、人間も定年退職後に燃

          マグロが動き続けて生きるように人間も行動継続が必要

          最新型ライフルより、型落ちのマシンガンをぶっ放す必要性

          質に悩んで行動できない人達は非常に多く、私達も質に悩んで執筆が嫌いになった。 執筆が好きな人達もいれば、嫌いな人達もいるかもしれない。 執筆だけではなく「作詞、作曲、プログラミング、アニメーション制作、イラスト制作、動画制作」などのクリエイター業が、生成AIの世界的浸透で確実に変化している。 日本で生成AIを活用している人達は10%前後という記事も多くあるが、人口の多い中国などは生成AIを積極的に活用する数も増える。 人口に比例して人工知能を活用する国のあり方も変化し

          最新型ライフルより、型落ちのマシンガンをぶっ放す必要性

          国や社会という環境は生物のような性質がある

          2024年ももうすぐ終わってしまい、昭和100年の足音が聞こえてくる。 1925年の出来事をしらべてたら、2025年というのは近未来である。 約90〜100歳の家族や親戚がいる人達は多いと思うが、100年間あればスマートフォンを複数第持ち歩いた女子高生がダンス動画を日々アップロードしている。 スティーブ・ジョブズはAndroidを恨んでいるかも知れないが、世界中でAndroidやiPhoneというコンピュータ脳を小学生でも持ち歩いて日常生活や社会生活を過ごしている。

          国や社会という環境は生物のような性質がある

          皆が平等ゴールのマラソンより最下位を決める必要性

          日本では一時期、運動会で最下位を作らずに皆が一緒にゴールをする内容が「素敵」と話題になった。 弱肉強食の資本主義社会において、時には最下位を決めない優しさを欲してしまうかもしれない。 どん底や最下位であることを残酷なまでに認知されられることは、精神的に傷つく恐れもある。 誰でも自分がどん底の最下位であることを、残酷なまでに他者に見せつけられることは嬉しいことではない。 メンタルヘルスのどん底になる人が多い昭和99年に、皆が平等の社会を作り出すことができるか問われたら答

          皆が平等ゴールのマラソンより最下位を決める必要性

          自助論時代に幸福論と不幸論を考えてみる

          「令和の米騒動、電気代高騰、郵便料金値上げ」において、日本のライフラインがインフレしている。 物価上昇に賃金上昇が追いつかない最悪の状況下で、日経平均株価はバブル時代のような値と乱高下をしている。 訪日外国人が日本環境で労働して、故郷に仕送りすることも難しい時代となっている。 昭和99年において仕事やビジネスが順調な人のほうが少ないであろうが、お金があれば幸せかと言えばそうではないはずだ。 生活基盤のお金が大切であることは第一条件ではあるが、年収800万円を超えると幸

          自助論時代に幸福論と不幸論を考えてみる