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【新入生公演インタビュー④ASHY・富田・菅咲】

諸事情で5時50分起きの川井です。くそっ。
苛烈に疲れている身体に鞭を打ち,25分のインタビューを書き起こしてみせます。おっしゃーっ!


杉本「では役者インタビューを始めさせていただきまーす。インタビュアーの杉本周平です。全回間違えたからね*1。続きましてインタビュイーの紹介です。じゃあこちらから紹介をかけていくんでそれに応じながら答えてください。えっとまずはですね,役職と名前を。はいっ」

*1 前回のインタビューにて,周平君はインタビュイーとインタビュアーを言い間違えています。

ASHY「横浜大智役,(本名)です。よろしくお願いします」

杉本「ASHYな」

ASHY「あ、ASHYでーす。一橋大学経済学部1年です!灰色の人でーす。よろしくお願いしまーす」

富田「津田塾大学学芸学部英語英文学科1年の,福山美月役の富田皐央(こう)でーす」

菅咲「立教大学法学部2年の,品川希美役の菅咲(すがさき)でーす」

杉本「あれ、法学部だったんだ」

菅咲「そうです」

杉本「ごめん,コギト法学部いなよねーとか言っちゃっててごめん」

菅咲「いえいえいえ(笑)」

杉本「ごめんね、赤信号を渡る法学部とか言っちゃってごめん」

菅咲「聞いたことなかった(笑)今知りました」

杉本「そしたら,新入生公演は一応ビギナーズの公演ってことになるのね。えー大学入ってから,新入生単体だけで公演をするのはこれが最初で最後になると思うんですけど。それにあたって,今までの演劇経験の有無みたいなことを聞きたいんですけど。中学校の部活とかも含めてそこらへんを教えていただければと思うんですけど」

ASHY「私は演劇経験は無いに等しいんですけど。文化祭でちょっとすかした歴史ものの主人公をやったくらいで特にやったことはないです。まあ,演劇というよりかはミュージカルを観に行くっていうのはよくありました。ただやるというのはなかった」

杉本「どういう歴史もの?」

ASHY「えーっと、源平合戦をベースにした,男同士の友情物の話。お客さんを泣かせました。」

杉本「学パロ源平合戦友情物?」

ASHY「いや、違います」

一同笑い

ASHY「よくありがちな,最初は幼馴染だったけど源平で分かれちゃって,最終的には殺さなきゃいけなくなっちゃうっていう悲しいお話です」

杉本「あるあるですね*2」

*2 このあと杉本は早口でなんかボケてましたが,私が聞き取れませんでした。恐縮です。

ASHY「それで僕はお客さんを泣かせましたからね」

杉本「すごい。次も見られるかな。本公演も見られるかな」

ASHY「泣く奴?」

杉本「泣かせられる?お客さん」

菅咲「泣かせる公演ではなくない…?(笑)*3」

*3 ショックを受ける脚本担当川井。

ASHY「俺は泣かせられると思うよ」

杉本「じゃ次こうちゃん」

富田「私は、小学生のころから高1くらいまで英語劇みたいなのをやってたんですけど,演劇っていう『じゃあ発声をやって」みたいな感じじゃなくて,英語日本語をやろう,みたいな感じで,マイクも使ってたし,台詞もほぼなくて,ナレーションを英語と日本語で交互に言って,あとちょっと動くみたいなのしかやったことないので,演劇経験はなしですね」

杉本「こういう形での演劇ではないね」

菅咲「私は中高演劇部でしたね」

ASHY「そうなんだ!*4」

*4 再度確認しておくが,ASHYは1年生,菅咲は2年生である。

菅咲「でも当時の演劇部は役職がそんなにはっきり分かれてるわけじゃなくて,そんなに裏方とか,ここって役職が変わるじゃないですか。そういうのはあんまりなくて,っていう感じで,そのときもずっと役者をやってました」

杉本「中高演劇部あるあるだ。この前も話したんだけどさ,中高演劇部あるあるでさ,宣伝美術という概念が存在しなくてたまたま絵がうまい奴がいるから成り立っているのであって,絵がうまい奴がいなかったら美術部とかに頼むしかないっていう」

菅咲「ですですです」

杉本「(当時は)兼職も兼職っていう感じだ」

菅咲「そんな感じでした」

杉本「何やってた」

菅咲「役者と・・・音響と舞台監督」

一同笑い

菅咲「正直,舞台監督は補佐みたいな感じでほぼやってなかったけど。所属してただけ,みたいな。だから音響と役者、ほぼ役者でしたね」

杉本「舞台作ってM集めて役者やって」

菅咲「そんなマルチだったかな(笑)。ほぼ役者でしたね。なんか,出来る人が中心にやってた感じでしたね」

杉本「今までのコギトの公演ではなにやってたの?初めての公演はいつ?」

ASHY「7月かな」

菅咲「私は一橋祭かな」

杉本「当時,あの役職の量見てどう思った?」

ASHY「俺は別に驚かなかったですね。まあ、こんだけ人いるんだから,組織的にやるんだったらこれが妥当だし,ちょっと話それるんだけど,コギトの組織力ってすごいなと思って,サークルの歴史が長い分,その役職における仕事量がきっちり決まってて,幅が決まってると人って努力できるんだなって一橋祭期間で学びましたね*5」

*5 人生2周目である。

杉本「サークルであんなにマニュアルがあってっていう話はあるよね」

ASHY「新興サークルって仕事の幅が分かってないからどこまでやればいいか分からないんだよね。無限に幅は広げられるし,逆にやらない人は無限にやらないし。その枠が決められてるっていうのはいい団体だなと思いますね。」

杉本「そうだね。7月公演で初めて入ってもテンプレがだいぶあるからそれに磨きをかけるだけで」

富田「本当にサークルって感じじゃなくて,えーっと,なんていうんだっけ,えーっと,なんか,あるじゃん,えーっと,小劇場みたいな」

杉本「THE 劇団みたいなね。法人化されてる劇団みたいな感じの動き方ではあるか」

富田「うん」

杉本「こんなだけマニュアルがあるのにね,制作完全マニュアルなるものを作ろうとしてる先輩もいるしね。どう?2人はコギトで大変だったこととか」

菅咲「私はやっぱり中高演劇部で役者としてやってきた分,基礎練とか稽古のやり方とかで違うところがあって,それに慣れるのが大変だったかな。最初の方はね」

杉本「当時基礎練は何時間くらいやってた?」

菅咲「1時間いかないくらいかな。30分とかですね」

杉本「体操柔軟とかはやらないの」

菅咲「柔軟はやった。でも全部ハイハイハイっていう感じで,てきぱきやろうっていう感じで,こんなにじっくりやろうっていう感じではなかったな」

杉本「こうちゃんは?」

富田「そう,サークルっていう感じじゃないなっていう。自分が中高思ってたサークルっていう感じじゃないよね」

ASHY「部に近いよな」

杉本「サークルっていうカタカナ悪いよな」

菅咲「もう部活。週6だよ…みたいな。演劇部あるあるではあると思うけど」

杉本「そりゃしょうがないですよ。きつくね?新入生公演」

ASHY「しかも俺出席率高いからな。出席たぶんこれからも含めて通算1位だと思う」

杉本「来月のお金は?」

ASHY「ない。2万円しか入ってこない。詰んだ」

杉本「可哀そうに。まあみんなスケジューリングはうまくして稽古時間は空けてくれてるから」

菅咲「無理矢理こじあけてる」

富田「頑張ってる」

杉本「ありがたいね」

杉本「本公演,もちろんみんなは役者だと思うんだけど,これから何が大変になりそう?スケジュール以外で」

ASHY「あ、役者としてのインタビューね」

杉本「そう,ここが意外と難しかったみたいな」

ASHY「正直,ちゃんと感情入れてないとバレるんだなっていうのが最近めっちゃ感じてて。動きにあらわれるから。なんか、うまーくしゃべっとけば伝わると思ってたんだけど,思ったよりちゃんと気持ちから入れないと,何にもない空っぽなんだっていうのが難しさかな。正直台詞を覚えるのは楽勝だった。けど,やる方がやっぱり難しい」

杉本「もともと表情に出るタイプでは」

ASHY「ない」

杉本「じゃあ難しいね。本人の役柄がどうしても足を引っ張っちゃうからさ,どうしても立ち方とか出やすいよね。表情の作り方とか。歩き方も難しよね,矯正するのすごい時間かかる」

菅咲「私も似てるかもな。今日私のシーン多めだったんですけど,最後のシーンで,演出の方に『疲れが演技に見えてる』って言われたんです。自分では疲労感は出さないようにしようって思ってるけど,どうしても表に出ちゃうんだなって。そういうのは隠しようがないし,『見せちゃだめだな頑張ろ☆』みたいなのは褒められたことじゃないし、無理だなって思ったらそこで一回切んなきゃいけないっていう重要性を感じて。前は,頑張ることが大事みたいなとこがあったなっていうことが多かったけど,切り替えっていうのも大事だなと*6」

*6 全現代人に届けるべき言葉である。

杉本「疲労をため込むのはよくないし,一番よくないのは睡眠時間を削ることを美徳とすることだよね」

菅咲「睡眠時間を削ってる人,何人か浮かぶなぁ…」

ASHY「事務作業が多い人ね」

杉本「寝た方が良いです*7」

*7 言いたいことはたくさんあるが,ここは抑えて書き起こしを続けるなう。

杉本「今回割とさ,役者と人物の乖離があるじゃん」

富田「そうなのかな」

杉本「うん役と,自分とで。そうでもない?」

富田「無いよって言われた。一番,等身大のJKっぽいからこの役に選んだって」

杉本「そういえばそうだったごめんごめん」

富田「だから,演技の時点では入りやすいけど,やっぱり,自分の課題だなって思うのは声量」

一同「あー」

富田「ちっちゃい和室で練習したときも『聞こえない』って言われちゃったから。あんまり大きい声で話すキャラクターじゃないから,暗いシーンが多いからそのまま演技でやると本当に聞こえない。だからその声量を保ったまま暗いシーンができるかっていうとできない。難しい…」

杉本「演技がしばらくしてきたら声量フェーズに入ってくると思うんだけど,そこ乗り越えたらまた演技がひっちゃかめっちゃかになってるから」

菅咲「しかも今回はそこまで考えてる時間もないという」

富田「そう!ひっちゃかめっちゃかな状態で本番を迎える可能性も全然あるっていう」

菅咲「スケジュールでいうと,自分の役について考える時間が正直少なかったから,やりながら,キャラを模索していくっていう感じだから。そこが大変だな。もうちょっと考えてから臨みたかったな。ま、舞台立たないと始まんないか」

杉本「ごめんなさいね、一橋祭公演ふんだんに使わせてもらっちゃってごめんなさい。大変そうなことっていうのはわかったので,ではお互い直してほしいところを」

富田「言えないって(笑)この3人で?」

杉本「うん、他の人でも良いよ」

富田「それこそ,ASHYはもっと笑ってほしい」

一同笑い

ASHY「真面目になると真面目フェーズになるから」

富田「(ASHYが)ちょっと上手くいかないときとか暗くなったときとか,笑かそうと思うんだけど,ずっと真顔だから,もうだめだって(笑)」

ASHY「俺反省してるもん。今日こう(富田)に会ったときの挨拶。こうが『おはよう!(ハッピーボイス)』に対して『おぁよござぁす(地獄みたいな声)』って言ったの」

一同笑い

菅咲「それ聞いたわ」

杉本「良くないね」

菅咲「でも分かる。私も疲れてくると口数も減るし表情もなくなるからそれはまあね」

ASHY「考えてる時なんだよね」

杉本「これお互いじゃないのよ、一人に対して攻撃してる」

菅咲「ごめん!」

富田「ごめん!」

ASHY「なるほどね」

菅咲「あれば…」

ASHY「(ガチのやつ)*8」

*8 恐ろしい空気。録音を聞いてるだけでヒェッていう気分になりました。

杉本「2度とASHYにインタビューしたくないな、これはちょっと」

ASHY「ほとんどカットしていいよ*9」

*9 当たり前である。

菅咲「なんか悲しかった」

ASHY「全然使わなくていいよ、印象悪いから」

杉本「そしたらぁ~*10,座組で,この子いいなあとか,この子に来てほしいなぁみたいな」

*10 裏声で雰囲気を変えようと試みる杉本。

ASHY「一番来てほしいのは(ASHYが所属する他団体)の先輩かなー」

菅咲「見に来てほしい先輩を言うんですか?」

杉本「まあ,見に来てほしい先輩がいたらね…!」

富田「もう,さえち(衣装小道具・山田さん)」

杉本「さえちゃん,来てほしいね」

富田「さえち全然来てくれないんだよね,私がいるとき」

菅咲「見に来てほしい先輩?多すぎるけどー,こないだ話したから(コギトの代表)さんかなー」

杉本「代表?」

富田「理由、こないだ話したから…?*11」

*11 悪い奴である。

菅咲「違う違う違う!本当に思ってるんだって!本当に思ってるんだって!」

ASHY「誰とかは無いけど,俺の印象がどうしようもないやつだと思ってる人には見に来てほしいよね」

杉本「逆転したい?」

ASHY「うん」

富田「そんな人いるの?」

ASHY「(ガチのやつ)」

杉本「大丈夫?」

ASHY「いやその悪口じゃないから」

富田「うちらどんどんしゃべりにくくなる」

杉本「あのさー,なんでそんなことしか言わないの!」

菅咲「悲しくなっちゃう」

富田「私たち…」

菅咲「私たち…ね」

杉本「えー,長くなってしまったので,最後に見に来てくれる人に一言」

富田「ありがとー」

ASHY「楽しんでって―」

菅咲「ぜひ来てくださーい」

杉本「はい、ありがとうございまーす*12」

*12 このインタビューを世に放って良いのだろうかという一抹の不安が拭い切れない。



菅咲さん



富田さん



ASHY

劇団コギト 2023 年度新入生公演
『奇天烈かつ純粋な』
脚本 川井直太郎
演出 長月小雨

〈出演〉
黒崎陽人 ASHY 山本翔
菅咲 山葵 富田皐央

〈日程〉
12/16(土) 14:00〜
12/17(日) 11:00〜 / 16:00〜
開場時刻は開演時刻の 30 分前です。
上演時間は 約 80 分 を予定しております。

〈料金〉
無料(カンパ制)
*本公演は無料ですが、ご予約も受け付けております。お席はご予約の方を優先いたします。
下記 URL よりお手続きください。
https://ticket.corich.jp/apply/291160/

〈会場〉
一橋大学西キャンパス学生会館一階 アトリエ

〈アクセス〉
JR 中央線国立駅南口より徒歩 約 15 分
JR 南武線谷保駅北口より徒歩 約 25 分
※会場がわかりにくくなっておりますので、お時間に余裕を持ってお越しください。

〈スタッフ〉
舞台監督 298
舞台監督補佐 小田悠生
演出助手 山本翔
照明 中村紘夢 宮野浩真
音響 中嶋悠太 成田明由
舞台美術 伊藤朝輝 小田悠生
衣装・小道具 濱野あすか 山田彩絵
制作 齋藤よしみ しゃ〜べ
広報 川井直太郎 杉本周平
宣伝美術 ひらお
映像 しゃ〜べ
応援 天野友花梨 久保田広輝

〈お問い合わせ〉
一橋大学 劇団コギト

・連絡先
cogito.pr@gmail.com

・劇団 HP
http://www.cogitohitu.com

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