長い夜が明けて

『falling dawn』を投稿した。もう少しちゃんとしたあとがきは、今年の同人活動を総括したいので、年内に場を設けたい。

 話したい裏話はたくさんあったのだけれど、いざ投稿してしまうと、喜びやら安堵やらで昨晩は興奮しきりで、起きてからは不思議と落ち着いて、久々にゲームをのんびりとやっていたら夜になっていた。

 一日経てば少し冷める。そんなものだと思う。即売会の日も、大抵はこうして喜んで、翌日は何事もなかったように出勤していた。それを遠くで感じるか、近くで感じるかの違い。ただ、乾杯を交わす相手が目の前にいるかいないかの違い。
 そんなものだと思っても、焦がれてしまう。まぁ、ネット上に即座に投稿して、読みたい相手に確実に届けられたのは、良かったと思っている。即売会で配る本には、限りがあって、それ故に困らせてしまったことも、あったので。

 特段モチーフにしたとか、たくさん聞いたわけではないけれど、それでも、アイドルが夜を歌うことの、一つの答えが先に示されていたのは、有り難かった。

 長い夜が明けて、また夜が来て、繰り返す。そうやって、続けていく。
 いつか、『輝く瞬間』を書き終えたばかりの、遠くまで走っていけると無根拠な自信を持っていた私から今日まで、まぁのんびりと続けてきたものだと、我ながら思う。一つのユニットについて描きたいと思っているのだから、もう少しコンスタントに出しても良かったのではないか。
 あの頃の読者に届くのか。トライスタービジョンの物語の繋がりを、見つけてもらえるだろうか。そもそも、過去作よりも倍長い物語を、読んで貰えるのか。不安は尽きないが、もう投稿してしまったので、開き直ってもいる。

 年の瀬には、改めてトライスタービジョンを紹介する記事を書いてもいいかもしれない。それだけ長くやってきた。幸い、ゲームや漫画の方でも取り上げられる機会の多い三人組だ。新しい読み手に出会えるかもしれない。期待するのは自由だ。そんな気持ちをより集めて、出来た縄で自分を引っ張っていく。ハーケンを刺しながら、前に進んでいく。高い場所を目指しているのか、深く沈んでいるのかは、分からない。それでも、進んでいると、信じている。書く場所は、この自室は、あの頃からずっと変わっていないけれど。そろそろ、模様替えをしてもいいかと思っている。