「ママー あめがふってきたよ!」 「パパにカサをもっていかなきゃ!」 おきにいりの みずいろの ナガグツを はいて 小さな きいろの カサと パパの おおきな カサを もって さあ、しゅっぱつだ 「ママ いってきまーす!」 なんだか パパの カサが とっても とっても きになりました わたしは ないしょで カサを ひらいてみました 「ワァー!とっても ステキ!」 パパの カサ をさして ルンルン こみちを あるいていたら むこうから きれいな カサを さした
実感したのは 知ることよりも感じること それが大切だということでした 感性を育み 感じたそのものを ひとつの『物語』に託し 表現することにしました ひとつひとつの『物語』には それぞれの味わいと温もりが感じられ 野菜や果物を育てるように 愛情を注ぎました 慈しみ、大切に育てたそれは やがて、実を結び 詩となりメロディーとなり 『歌』となりました コッフォルの森には 無数の木々たちが静かに息をし 存在しています その幹となる『物語』をひもとけば その奥に広がる深層な