オススメを聞かれて答えられなかったからここで答えることにしよう。
カウンター越しにこんなことを聞かれました。
私の場合は、片仮名にすこぶる弱いぶん、ジャケットで覚える傾向が強くて、アルバム名も、ひどい時はアーティスト名も出てこない…。問題はここにもある気が…。オッホン。わたくしめのお馬鹿披露はこの辺にしておいてですね…。
iMACの5色が発売された頃かな、『remix』『AFTER HOURS』等の音楽雑誌を懸命に読んで、音楽の勉強をしてました。アフター・アワーズは付録にCDが付いてたので、これも新しい発見に繋がってた気がします。これでは①と②の回答にはなってないですよね。専門誌じゃなくて、私はどうやって発掘していってるのか?そうだな。
私が昔からやっていて今もなお実行中のやり方なのですが“派生術”とでも名付けましょうか。こんな“派生術”での発掘は如何でしょう? 例えば“ノイズ”という音楽がきになる・調べる→アーティスト名“暴力温泉芸者”を知る・聴く→詳細を調べる→“中原昌也”のワンマンユニットであることが分かる・個人名で調べる→小説を書いていることを知る・読む。①クリア!
その本の帯に注目。推薦者が載っていたら、その人のことを調べる。音楽なのか本なのか、アートなのか?次の“派生”が待っている。あとがきも読むことをお勧めします。“派生”のヒントが転がっていることしばしば。
本の装丁やCDのジャケットで気にいったものがあれば誰が手がけているのかを調べることもお忘れなく!もれなくアートにも“派生”できちゃいます!今回は中原氏に絞って、彼のCDジャケット・デザイン“コラージュ”が気にいったとしましょう。ワード検索→きっと東京国立近代美術館で今展覧している“大竹伸朗”もヒットするでしょう。彼の名を検索する→1980年前後に発表した彼の音楽ユニットJUKE|19の再発のニュースが出てくるはずです。②クリア!
CDも本も、好きなレーベル・出版社を見つけれたら広がりやすいと思います。例えば、私が張り付いている出版社の1つに『カンパニー社』が挙げれますが、最近そこから出た本『地中海ジャズの歴史と音盤浴案内|・岡島豊樹(著)』を買いました。元々、著者のことは知らなかったけど出会えた。これも“派生”ですよね。この辺の音楽を聴いているのか?と聞かれればNOです。
この本はシリーズものなのですが、どれも歴史物語が面白いから読み物としても最高だし、紹介している音楽が知らないものだらけでダブルで美味しいんです。これは実際にやりましたが、全然知らないスペインの音楽紹介の章で、好きなアーティスト“マーク・リボー”が参加するアルバムが紹介されていました。もちろん検索・視聴しました。例えば、この音楽が心に刺さらなかったとしましょう。ここで皆さんは聴くのをやめてませんか?何年も経ってからかっこよさに気づくものもあるんです。不思議なんですけどあるんですよ。たまに戻って何回も聴いてみてください。その音楽にグッときたとき、きっと何かに“派生”していってくれると思いますよ。
フリーペーパー『わらら新聞』卯月号で書いたのはここまでなのですが、この文章でも書かせてもらった中原昌也氏が年明けに体調を崩され入院されているそうです。私はTwitterでこのことを知りました。
それを受けて高円寺にあるレコードショップLOS APSON?さんを初め様々な形で中原氏を支援しているそうです。
私も中原昌也氏支援挙手!音源買い求めてLOS APSON?オンラインに入ったのですが全SOLDOUT‼︎出遅れました。bandcampのHair Stylisticsページ(https://hair-stylistics.bandcamp.com/)で”The Woman’s Way”を購入しました。カッコイイ!これからもLOS APSON?のオンラインを張っておこうと思います。
このお店は大阪 梅田の隣町、中崎町の東の端っこに位置する珈琲屋です。こちらをポチッとして頂いた分は、自家製"わらら新聞"のカンパ金として活用します☻