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なぜ僕はコーヒーにロマンを感じるのか。

こんにちは、日々コーヒーに情熱を注いでいるタツミです。
 
 僕は現在、近畿大学の4年生で来年の春からコーヒー会社に就職予定です。今までバリスタとして働き、イベント出店、資格取得、海外のコーヒー生産地をまわったり、コーヒー農園で働いたり…コーヒーに学生生活を注いできました。そんな中でよく色んな人に
「なんで、そんなにコーヒーが好きなの?」という質問をされます。いつもシンプルに、「コーヒーにロマンを感じるから! 」と答えています。せっかくなので2019年の締めにもっと具体的に【なぜ僕はコーヒーにロマンを感じるのか。】について書いてみようと思います。

目次
はじめに

1 みんなで繋ぐ

2 取引額が第2位

3 コーヒーと文化

4 人と繋がり

さいごに

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はじめに
 僕がコーヒーにハマったのは、2015年の3月。大学受験が終わって2日後、バイトしよう!と思いスターバックスのアルバイトを始めたのがきっかけです。
 当初、沢山あるスターバックスのドリンクのレシピを覚えるため、お店のバックヤードで必死にメモを取っていました。そんな中、ある1人の先輩がコーヒーをハンドドリップで淹れてくれました。そのコーヒーの味がとても美味しく、人が淹れたコーヒーがこんなにも美味しいのかと衝撃を受けました。さらに、その先輩はコーヒーの味だけでなく、生産地の背景なども説明してくださり、当時18歳の僕はただただ関心していました。
そして次の2つのことを知りました。

・1つ目は、コーヒーの奥深さ。コーヒーは、ただの“苦い飲み物”というイメージだった高校生の自分の概念が大きく変わりました。コーヒーには味の豊富さだけでなく、沢山の飲み方があり、それぞれに個性的な特徴があることを知りました。様々な要素が密接に関係して、1杯のコーヒーができていることに驚きました。そして、色んなコーヒーを飲んでみたい!と素直に思いました。

・2つ目は、先輩がコーヒーの説明をする姿が、かっこよかったことです。
その先輩は、当時大学3年生で、大学生なのにコーヒーについて語る姿に純粋に憧れました。自分もコーヒーを勉強して、誰かに魅力を伝えられるようになりたいと思いました。

そこで今回は僕なりのコーヒーの魅力を4つほど、熱量多めに伝えていきたいと思います。このnoteを読んで一人でも多くの人が、コーヒーに興味を持つきっかけになれば良いなと思います。


1 みんなで繋ぐ
 まず、コーヒーは嗜好品です。ワインや紅茶と同じように、コーヒーも世界中に様々な種類があり、1つずつ味が違います。そして、その“違い”が圧倒的に多いのがコーヒーです。この違いを楽しむことこそが、コーヒーの醍醐味の1つだと思います。
生産地、品種、加工方法、焙煎、抽出ex...複雑な工程が密接に絡み合い、コーヒーの味わいにつながっています。そして長い旅を経たコーヒーは、最終的にカップに注がれます。
 From Seed to Cup (種子からカップまで) という有名な言葉があります。1杯のコーヒーは様々な要素から構成されているのです。コーヒーができるまでの工程にはそれぞれの役割があり、責任があります。コーヒーを栽培する生産者、流通に関わるインポーターやエクスポーター、コーヒーの品質を管理する鑑定士、焙煎をする焙煎士、お店でコーヒーを抽出しコーヒーを売るバリスタなど、沢山の人の手を介してコーヒーは最終的にカップに注がれます。以前、コーヒーに関するドキュメンタリー映画で、“コーヒーの品質は関わる人間すべてが影響をもたらす”というフレーズを見ました。コーヒーが多くの人の手を介し、情熱というバトンをリレーして、最終カップに注がれているということに胸が熱くなりました。目の前の1杯のコーヒーには、歴史があり、旅路があり、情熱で溢れているのです。そのコーヒーの長い旅の一部に関わることに僕は誇りと責任を感じ、そして、沢山の人々との関わりにロマンを感じます。

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2 取引額が世界2位
 世界のコーヒー取引の貿易額は、石油に次ぐ第2位ということを知っていますか?
実はコーヒーは世界中で盛んに取引されていて、生活に必要な主食料品よりも、取引額が多いんです。言い換えると、世界中のコーヒー好き(コーヒーラバー)がコーヒーを求めているということ! 飲まなくても生きていけるものなのに、コーヒーを求める人は世界中に沢山いることに僕はロマンを感じるし、自分もそのひとりだと思うと胸が熱くなります。コーヒー好きは世界中にいて、今もどこかでコーヒーについて語っている人たちがいる。世界はコーヒーラバーで溢れているのです。こうしているうちにも沢山の船に揺られるコーヒー豆が世界中の港に向かって旅をしていると思うとワクワクが止まりません。

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3 文化が色濃く出ている 
 僕はこれまで世界20ヶ国ぐらい旅をしました。特に、中米グアテマラ、南米コロンビアでは合計1年間、コーヒーの生産を学ぶためにコーヒー留学をしました。コーヒー農園を手伝ったり、産地や農園を巡ったりしていました。そして、旅中は必ずその土地のコーヒーを飲んでいました。コロンビアの農園で飲むコーヒー、フィリピンの市場で飲むコーヒー、オーストリアの歴史あるカフェで飲むコーヒー、アメリカの最先端のコーヒーショップで飲むコーヒー、全てのコーヒーにそれぞれの良さがあり、色があります。その違いがとても面白いんです。また、コーヒーの値段にもそれぞれの国の色が出ています。よく旅でコーラの値段を比べてる人がいますが、コーヒーも同じく、国と地域で値段が異なります。観光客向けのコーヒーだけでなく、現地の人々が飲むコーヒーを楽しむのことは、旅の醍醐味です。僕にとって、現地のコーヒーを飲むということは、その国の文化を知るということです。コーヒー豆の特徴から風土を感じ、その地域に根付いた淹れ方を学ぶことで人々の生活を垣間見る。たった1杯のコーヒーから、僕を歓迎してくれているような・・・。そこにロマンを感じずにはいられません。

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4 コーヒーを介して出会いが生まれる
 そして何より、コーヒーがロマンあふれる飲み物だと思う理由は、コーヒーには人と人を繋ぐ働きがあるということです。特にカフェやコーヒーショップという空間は特別で、コーヒーを通して会話が生まれ、そこから色んな人と仲良くなれます。例えば、カフェのバリスタや常連客と仲良くなったり、自分が常連客になって色んな人と繋がることができます。僕の場合は、コーヒーが勉強したいと言いまくっていると、周りの人がコーヒー業界で働く人を紹介してくださいました。業界の色々な方とお話をすることが出来て、そこからコーヒーについて深く教わることができたので、すべてのつながりのきっかけになったコーヒーには本当に感謝しています。

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さいごに

 現在テクノロジーの発展がめざましく、AIや自動運転技術などが当たり前の時代がくると言われています。そんな時代、機械化される世の中で、本当の人間の価値が問われると考えています。つまり機械には出来ない、人間の人間的な活動に焦点が当たる時代でもあるのです。例えば芸術を楽しんだり、食事を楽しんだりといった嗜みにスポットが当てられると僕は考えています。そんな中で、コーヒーという嗜好品に注目し、勉強をしています。
 そして、コーヒーに出会った18歳の頃から約5年。一貫してコーヒーの勉強を続けて来れたのは、興味や好奇心といった単純なものでした。コーヒーを勉強し始めた当初、「学生の間に、コーヒーのすべての工程について勉強したい。」と考え、沢山の工程を学びました。そしてコーヒーの工程を学ぶなかで、様々な人々と出会い、コーヒーに対して真剣に向き合うことができました。実際は、焙煎や輸入に関しては実践できていませんが、生産地の農園で働いたり、コーヒー鑑定士の資格を取得したり、バリスタとして働くことができました。これからも、コーヒーに真剣に取り組み、自分にしかできないことを身に着けたいと思っています。

 長くなりましたが、このnoteの題である、【なぜ僕はコーヒーにロマンを感じるのか。】の答えは、コーヒーには沢山の人が関わり、それぞれの人の努力がコーヒーの味に繋がっているということだと思います。そして、すべてのコーヒーにはドラマがあるということ。昔読んだ、作家のさくらももこさんの小説の中に“自転車の数ほどドラマがある。”という文章がありました。自転車はみんな最初は乗れないけど練習して乗れるようになる。その過程にはそれぞれのドラマがあって、街の自転車を見るたびにそのドラマを見ている気分になるという、僕の好きな話があります。僕はコーヒーも同じだと思います。1杯のコーヒーには、ドラマがあります。僕はそんなコーヒーのドラマにロマンを感じます。そしてロマンを追い求めることこそ、人間的な行動じゃないかと思います。
 人それぞれ好きなこと、やりたいことがあると思います。もう見つかった人も、まだ見つかっていない人も、夢に少しの“ロマン”を求めるとより人間性のあるオリジナリティに繋がると思います。コーヒーに限らず、何かに感動した、何かに胸が熱くなった、そんな感情は大切で、それこそがあなたの本心だと思います。きっと、そこにはロマンがある。
 このnoteを見て18歳の自分のようにコーヒーに興味を持つきっかけになれば嬉しいです。ご精読ありがとうございました。

またnoteの添削とアドバイスをしてくれた友人二人、本当にありがとうございました。


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