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朝11時に目をつむり、息を止めた。
そして、
こんな夜があったらいいなと、イメージを膨らませた。

懐中電灯を点けて、
牛革のメモ帳の中身を覗く。
そこにはぎっしりと抜け目なく、
ある個人の分刻みのスケジュールが記載されていた。

もうしばらく息を止めているから、
ブラックコーヒーの香ばしい香りが、
鼻の奥にたまっていく。

そして時機が熟したと感じたところで、それらを一気に吸いこんだ。
肺全体に巡らせるような勢いを意識した。

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