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分解、発酵、乾杯

プシュッ、シュヮアー
内容物をとりあえず"清潔な"コップに全て移し替えて、濁りや沈殿物、浮遊物をすくって、
また元のボトルに移して、またコップに移し替えて、要らない成分をすくいとる。
この処理を計5、6回ほど繰り返すのかな?

そうして要る成分だけが残るまで分解する(我慢)。
やり尽くした後に現る、
透明な液体を見れば、
ここまでの苦労なんて一瞬で吹き飛ぶ。
気分爽快だぜ。

でもそれだけじゃあ、飽きて、
新しい味つまりは、
味変を求めて、

俺の唾液が望んだ具材を放り込む。
そして、何周もかき混ぜる。

透明性を保ちつつ、良い感じに仕上がってきた。
あとは、
常温で少しの間放っておく。
だんだんブクブクッと、発酵が進んでいく。

発酵させすぎるとそのままズルズル腐っていくから、発酵が始まった絶妙なタイミングで、冷蔵庫に保存する。

4日あたり経って、家に友達や親戚、家族合わせて、14、5人招待する。
みんなが席に着いたところで、
完成された飲み物を冷蔵庫から取り出し、待ちに待った開栓の儀に入る。

トロトロとゆっくり、全員分のグラスに注がれる。

カンパーイ!
ゴクリッ。

みんなどんな味に感じただろうか。

ここまで少し長めの物語だったね。
これはある一人の人間の考え方を紹介したいと思ったときに、
これがいいんじゃないと思って、
発酵飲料をモチーフにした即興物語。



さてどんなメディアになるのでしょうか? 
はたまた、いやはや…

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