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食べこぼし

タイトル、「食べこぼし」は何かの比喩でもなんでもない。言葉通り「食べこぼし」の話をする。


私は食べこぼしがひどい。もうすぐ19歳になるというのに未だに家ではエプロンをして食事を摂っている。

ある日、電車の中でふとサブバッグのポケットを覗くと、謎の物体が入っていた。

変な人に何か入れられたのかな。虫とかだったらどうしよう…


家に帰ってから恐る恐るティッシュでそれを掴んで取りだしてみると、なんとそれはカチコチになった米粒たちの塊だった。


毎朝私は駅構内のおにぎり屋さんでおにぎりを食べているので、それがポケットに落ちたのだろう。


虫ではなくて何よりだったが、自分の食べこぼしのひどさに笑いがこみ上げた。


こんな自分を、ちょっと面白いと思っているから、いつまでも食べこぼしが直らないのかもそれない。


まあいいや、死ぬわけじゃないし。

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