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旅について

旅に出掛ける時、皆さんは何を考えますか?
何をしますか?

私は、行き帰りで本をたっぷり読んで、できるだけ事前に下調べをして、みっちりスケジュールを組んで現地の名所を見て、美味しい名物を食べて来たい派です。
だって、もう二度と来ないかもしれないもの。

やらなかった後悔はやった後悔より大きいと言うじゃない。
ダイウイズゼロにも、最後に残るのは思い出と、書いてあったし。
もし、思うなら、あそこに行けば良かった。美味しいものを食べれば良かった。だと、思った。
(家族との時間を過ごせば良かったは、中々難しい)
私が死ぬ瞬間までこんなこと考えられる思考力が残っているかは、だいぶ疑問だけれど。

で、気付いたんだけど、下調べして美味しい店に行くじゃないですか。
美味しいものを食べるじゃないですか。
事前学習をしたところに行って、美味しいもの食べた旅はとても充実してて行って良かったと思える。



そして、現地で食べた美味しいものが、シンプルなものなら、日本に帰っても再現できるじゃないですか。
今のところ、台湾のハマグリ生姜スープ(日本ではアサリで代用)、シンガポールのチキンライスを時々作る。
これって不思議なことに、うまいやつを再現して食べて、うまいなぁって幸せになると、あの時の旅もなんか幸せだったなと、上書きされる。
パックツアーで行った旅はあんまりうまいの食べた記憶がない。

要因を考えると、比較的近いところで、フライト時間や時差も少なく、体調が保たれやすいのと、味の素が普及してて、めちゃ美味しかった可能性もある。

死ぬときにこの幸せな記憶を思い出せる自信はないけど、日頃の反復訓練でそれで思い出を埋めたら、思い出す確率は高まる気がする。
そして、リリーフランキーさんが「どうやらオレたち、いずれ死ぬっつーじゃないですか」でおっしゃっておられたように、「ああ、楽しかった!」って言い残せるような練習も必要かなと、思った。 
とりあえず、食費にお金をかけられるように、行きたいところに行けるように、足腰を丈夫にして、健康には気を付けないといけない。
(シンガポールでは三日間平均二万歩歩いてた)

あと、寿命タイマーアプリも入れておこう。


私も実感しているが、終わりのわからないマラソンほど辛いものはない。
今までは結構、何歳まで生きたらいいのか途方に暮れて生きていた。
セネカの「人生の短さについて」と、ダイウイズゼロを読んだけど、もはやこれは、可視化したら、もう少し、無為に過ごさずに楽しく生きられるのではと、思った。

考えてみたらレース前に練習スケジュール組み立てることや、それを嫌でも淡々とこなすのは慣れている。
実際、練習を、みっちりして本番に臨んだ方が、本番でもベストを尽くした感が出る。

私の場合、充実した人生は、調べたり、計画したり、見たり、食べたり、再現したり、余白を少なくした方が幸せに感じるのかもしれない。

でも、古代の哲学者は余白を少なくすることは推奨してないのだろうと思う。
愚かな生き方だと笑われるかも知れないが、動いた方が思い出は増えるもの。


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