見出し画像

【2022年7月あしてら授業】「落語」を考える

皆さんこんにちは!広報担当もじゅです!

7月あしてら授業のレポートをしていきます!

今月のテーマは、これまでとガラッと変わり、「落語」。「落語は日本の伝統芸能だ!」ということを知っていても、なかなか実際に「落語」に触れる機会はないものです。多くの方が「落語」と言って連想するのは、かの有名なあの「大喜利番組」でしょうか?

これまでのあしてら授業では「春」「勉強」「チョコレート」等、生徒たちにとってなじみのあるテーマを扱ってきましたが、今回はあまり知らない様子。

今回は、落語教育家の 楽亭 じゅげむ 先生 をゲストスピーカーとしてお招きしました!

ゲストスピーカー プロフィール

一般社団法人Lauqhter代表理事 小幡 七海(おばた ななみ)

<紹介>
大学卒業後、小学校教諭を務める。子ども達に落語の魅力を伝える中で、「落語×教育」の親和性を感じ、落語の魅力&自分らしさを笑いで表現する良さを感じられる落語教育を開始。現在は、学習塾で働きながら落語を使った教育事業、「一般社団法人Lauqhter(ラクター)」を立ち上げ、独自で落語教材を開発。楽亭じゅげむという芸名で活動中。学校の出前授業、企業研修へ出向き、2年間で延べ2000人の人々に落語授業を提供。
<経歴>
❀元京都市小学校教諭
❀花まる学習会 所属
❀株式会社BYD 所属
❀一般社団法人Lauqhter(ラクター)代表理事
<受賞歴>
❀第13回全日本学生落語選手権 策伝大賞 敢闘賞
❀第14回全日本学生落語選手権 策伝大賞 優勝
❀TOKYO STARTUP GATEWAY 2021 セミファイナリスト

私は大学で「教育」を学んできたのですが、「落語×教育」はまさに未知の世界…!

「娯楽である「落語」が、娯楽とは対照的な存在である「教育」とどのように混ざり合うのか?」

「その二つが混ざり合うことでどのような化学反応が起こるのか?」

授業開始前からこのようなワクワクが止まりませんでした!

授業中の生徒たちのリアクション

初めて「落語」を聞いてみた


馴染みのない「落語」を初めて聞いた生徒たち!
じゅげむ先生は、生徒たちにも分かりやすいように、誰もが知っているアニメの登場人物の小噺を披露してくださいました!
初めて聞く、本物の「落語」。生徒たちは興味津々で食い入るように聞いていました👀!
小噺が終わったあとには拍手喝采👏!!↓

じゅげむ先生の小話が終わった後に大きなリアクションを取る参加者たち!

「落語」を楽しんでいる様子が見受けられますね☺

一緒にやってみよう

じゅげむ先生は、小噺後にみんなで落語に挑戦する時間をとってくださいました!

上下を切ったり(左や右を向きながら何役も演じ分けること)、食べる仕草を練習したり、表情で気持ちを伝えたり。生徒たちもじゅげむ先生に負けじとノリノリで演技!

なんと、「君、落語家になれるよ!!」と太鼓判をいただく生徒まで現れました!!!(笑)

何かを食べています!何を食べているでしょうか😀


今度は箸を登場!何をすすっている…?麺類かな!?

「落語」のオチを考えてみよう

じゅげむ先生の真似をした後は、自分たちで「オチ」を作る時間!

いくつかお題が与えられたのですが、その中から一つご紹介します!
テーマは皆さんご存じ「シンデレラ」👸✨シンデレラが舞踏会に行く前に魔女が出てくるシーンです!

じゅげむ先生からのお題はこちら!

カッコに入る「オチ」を考えてください!

皆さんも、ここで一旦止めて自分流の「オチ」を考えてみてください!
--------------------------------------------------------------------------------------

さて、どのような「オチ」が思い浮かびましたか?
ちなみに私は(絶世の美女)が思いつきましたが、いかがでしょう?(笑)(「シンデレラのライバルを作ってどうすんねん!」というツッコミ待ちです(笑))

生徒たちにも思い思いの「オチ」をチャットに送ってもらいました!

自分で考えたオチをチャットへ送信!

いくつか生徒たちの「オチ」を紹介します!

・かぼちゃは「王子様」に!
・かぼちゃは「ダイソンの掃除機」に!
・かぼちゃは「軽トラック」に!
・かぼちゃは「胃の中」に!
・かぼちゃは「100倍の大きさ」に!

多種多様な「オチ」、とてもユーモアにあふれています(笑)

私のお気に入りは「ダイソンの掃除機」!
「シンデレラが雑用の掃除を早く終わらせて舞踏会に行ける様にしてあげる」という点にストーリーもしっかりと踏まえた秀逸さを感じました!

落語を通して伝えたいこと

今回の「落語」授業を通してじゅげむ先生が伝えてくださったのは、以下の二つ

1.日常を面白がってみて!


落語は江戸時代が中心ではあるものの、「江戸時代の話でなければいけない」というような制約はなく、日常のどんなことでも「落語」に転換させることができるのだそう!

また、時代設定が江戸時代の小噺でも、内容は現代の私たちでも思わず「あるあるー!」と言ってしまうような、「日常の何気ない1コマ」が切り取られています!

じゅげむ先生のいくつかの小噺を聞きながら、生徒たちには【「日常にある当たり前」の面白さに気付く姿】が見られました!

「今の小噺のこのシーンに似た経験したことあるけど、こんな視点で見ると面白く感じられるんだ!」

「首を上下に大きく動かすと食べる演技が上手くできた。自分の体の動きを言葉にしてみると、これまで自分が無意識で色んな動きをしていたことに気づいて、おもしろいと思った!」

「食べ方」を研究しています

2.上手くいかなかったことは、「失敗」じゃなくて「笑い話のネタ」だよ!

じゅげむ先生は、終盤で以下の「忘れ物」に関する落語を用いて授業をしてくださいました!

最後のカッコが「オチ」になるように、各カッコに入る言葉を考える

「忘れ物しすぎやないかい!!!」というツッコミが聞こえてきますが、、、(笑)こちら、実はじゅげむ先生の実体験が基になっているのだとか!

じゅげむ先生は「忘れ物を多くしてしまう失敗」をしてしまいましたが、失敗した際に「また一つ落語のネタができた!」と前向きになれたとおっしゃっていました✨

人間誰しも「失敗」はつきもの。「やってしまったこと」は「笑い」に転換できるということを知っていると、ミスの捉え方も変わり、人生が楽しくなりますね!

私自身、学生時代は「常に成功する自分であったほうがカッコいい!」という頑固なプライドが拭えず、「失敗」を恐れて挑戦の機会を多く逃しました。。。今考えると、「色々な事に挑戦して失敗と成長を繰り返す人の方が何倍もカッコいいではないか!!!」と思ってしまいます(笑)
この授業に参加した生徒たちには、「失敗は笑いに換えればいいんだ!」という安心感のもと、多くのことにチャレンジしていってほしいものです🌈


落語との新たな出会い!

最後は「やっちゃった!💦」ポーズで締め!

皆さん渾身の「やっちゃった!💦」



「落語」を知ると、何気ない日常や失敗も明るく転換することができることを学んだ7月あしてら授業、いかがでしたか☺?

「落語」は人気落語家の地域巡行や、日常的に落語を上演している会場もあります!当記事ライターもじゅは今年の5月、人生で初めて浅草 東洋館にて「生の落語」に触れたのですが、なんと初日にして約6時間滞在するほどハマってしまいました(笑)

どの世代でもクスっと笑える落語!皆さんも是非、「本物」の落語に触れてみてはいかがでしょうか!

最後までお読みいただきありがとうございました!
来月のあしてら授業はお休みです!
次回更新までお楽しみに♪


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?