Amazon Linux 2023にWordPress設置時の注意点を徹底解説!
お客様のAmazon Linux 2023にWordPressを設置する際、ハマったことがたくさんあったので、忘備録的に注意点をまとめておきます。これらのポイントを意識して作業することで、少しでもスムーズな設置が可能になったら幸いです。
作業の流れ
おおまかに、以下の流れで作業を進めました
TeratermからSSH接続
用意されたMarinaDBにアクセスし、WordPress用DBを作成。ユーザーにそのDBの権限を与える
WordPressを取得。サーバ上に展開
WordPressのインストール
注意点その1
TeratermでSSH接続ができないときはTeraterm5系を使ってみる
TeratermからSSH接続を試みたのですが、何度接続してもログインエラーになりました。原因はTeraterm4系を使っていたこと。Teraterm5系を使うと問題なく繋がりました。
どうやらセキュリティ的な理由だそうで、詳しく知りたい方は、こちらのブログに書かれています。
注意点その2
WordPressのインストール画面の表示が崩れるときは、wp-config.phpに追記する
WordPressのファイルを展開したあと、インストールをしようとしたのですが、インストール画面のデザインが崩れています。明らかにCSSがあたっていません。
ソースをよく見るとインストールのURLはHTTPSになっているのに、CSSやJavaScriptのファイルのパスがHTTPになっています。さほど問題ではないだろうとそのまま進めてインストールを終了すると、ログイン画面からログインできなくなりました。
ログイン先(httpのURLになっている)はセキュリティ的に問題がある、というようなメッセージが表示され、ログイン画面にまた戻ってしまいます。ログイン画面の永久ループに陥ります。
そこでインストールをし直しました。インストールの途中でwp-config.phpが作成できないのでファイルを作成して次のコードを貼り付けてくれと言われます。そのときに下記のコードを、wp-config.phpファイルの「That’s all, stop editing!」と書かれた行より上に追加します。
define( 'WP_HOME', 'https://******.com' );
define( 'WP_SITEURL', 'https://******.com' );
※******.comの部分は自分の環境に応じて記述してください。重要なのは、https://で始まるURLにすることです。
インストールを進めると、インストールが終了し、ログイン画面が表示されます。このときに表示されるログイン画面ではデザイン崩れが直っています。cssやJavaScriptなど読み込まれるファイルのパスがhttpsで始まり、ブラウザにちゃんと読み込まれているはずです。
しかしログインをしようとすると、「ERR_TOO_MANY_REDIRECTS リダイレクトが多すぎます。」と言われてエラーになってしまいます。
ここでwp-config.phpにもう一行追加。
$_SERVER['HTTPS'] = 'on';
これで強制的にHTTPSを使うようになります。
ブラウザのキャッシュやクッキーを削除して再度ログイン。
無事にログインできました!
注意点その3
プラグインや画像の追加(アップロード)ができないときは、フォルダ・ファイルのアクセス権を変更する
プラグインの追加や画像の追加ができない場合、WebサーバーであるapacheがWebサイト内のディレクトリとファイルを操作できるようにする必要があります。
具体的には以下のことをする必要があります。
自分のユーザーをapacheグループに追加
Webサイトのディレクトリ下のディレクトリ・ファイルの所有者を、自分のユーザー/apacheグループ に変更
Webサイトのディレクトリ下のディレクトリ・ファイルの権限を変更
詳しくはこちらのページを参考にさせていただき、うまく動作させることができました!
以上、Amazon Linux 2023にWordPressを設置する際にハマった注意点をまとめてみました。Teratermのバージョン、インストール画面の崩れ、プラグインや画像の追加ができないという問題を解決するための対処法をご紹介しました。
また、このブログでは他にも役立つ情報を提供していますので、ぜひご覧ください。
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