自販機の話

暑い時に見かけたら積極的に購入している自販機がある。

カップに飲み物が注がれるタイプのものだ。

メーカーによってはフタをつけなかったり、砂糖や氷を抜きにしたりと細やかな設定ができるのも嬉しい。

氷は必ず入れる。飲み物の味が薄くなるだとか、注がれる容量が減るだとかそういう細かいデメリットは気にしない。

ジュースの海の中に流氷の如くみっしりと浮かんだ氷を、ジュースごとガリガリ噛み砕きながら飲むのが堪らないのだ。

自販機特有の細かい氷なので咀嚼しやすいし、飲み物と混ざりあってかき氷を食べているような気分を味わえる。

まさに私にとって、夏の涼を体験できる魅惑の自販機なのだ。

最近、数が減っているので少し寂しくもある。

近年増えているタッチパネル式の自販機も未来を感じて大変魅力的なのだが、できるならカップ式も残ってくれたら嬉しい。

カップ式自販機のオススメメニューはバナナ・オレ。単品だと甘味が強いが、氷と一緒に飲むとバナナの風味が氷で程よく薄められ、アイスを食べているような感覚になる。

見かけたら試してみるのをオススメする。



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