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リリカ分3処方について
プレガバリン(リリカ)は比較的最近の薬だと思っていたのですが、もうGEになり同系統のタリージェも出ており、さらにはタリージェもODが出てと、目まぐるしく更新されています。
プレガバリンは一定の成功を収めた薬かと思います。整形に限らず処方されるケースもよく見かけます。
今回は処方監査で見かけたプレガバリン75mg 分3 毎食後についてです。
念のためお伝えすると、プレガバリンの用法は基本的に「分2」となります。
添付文書には腎機能低下例に対して、一日量を分3で服用する用法の記載があり、条件が合えば分3投与も可能と言ったところです。
CCr:30> 60<の場合 標準量(腎機能正常量)の1回分を1日3回に分ける投与法で、詳しくは添付文書を参照してください。
IFを参照すると単回投与のCMAXは一時間、半減期は6時間です。
副作用として不動性めまい、眠気などが多く、投与初期に容量依存的に現れやすいと言われています。
例えばVCMのシミュレーションをしていると実感が湧きますが、AUCなどの値は分割回数はあまり関係なく、一日の投与量に大きな影響を受けます(薬によります)
分割回数を増やすメリットは有効血中濃度の維持と投与後の最高血中濃度の変動が少ないことで、特に容量依存的に副作用が出やすい薬は分割投与にすることで副作用の発現を抑えることが期待できます。
今回のケースですと、腎機能を確認の上監査を通すことになりそうですが…腎機能悪くなかったので疑義紹介となります。(副作用が気になるので分割にしていたようです)
添付文書と異なった使い方なので基本的には疑義紹介対応になるかと思います。
分割回数で同じく添付文書と異なる使い方をされやすいニフェジピンCR錠について次回取り上げてみたいと思います。
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