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つながるフェスタ2021オンライン開催サポート(配信テックレポ)

1月30日(土曜日)、おそらく練馬区の公式イベントとしては初のフルオンラインイベント「つながるフェスタ2021」が開催されました。練馬区協働推進課と実行委員のみなさま、そしてなにより主役の練馬区で地域活動をしている区民のみなんさん。初めてで手探りなところもありましたが多大なご協力ありがとうございました。


今回もCode for Nerimaはバックヤードのテクニカルサポートを中心に動かせていただきました。

その辺りはこの記事の前2つで他のメンバーが書いてくれてるのでそちらをご覧ください。

なので3部作の締めとして配信のテック関係をまとめてみたいと思います。ぜひ同じようなイベントをやろうとしている方は参考にしてみてください。

C4N20210130_つなフェス配信仕様

アイキャッチにも掲載していますこの図を説明していきます。

使用した機材はこれだけになります。多いか少ないかは人によると思いますが数人いれば揃えることができるかなと思います。また、字幕を一緒に配信する必要がなければUDトークとミキサーとiRig2は必要がなくなります。

Zoomの画面をZoomのYouTube配信機能を使わずにOBSでPCから配信をしました。OBSとは配信に使われるオープンソースのアプリ(無料で使えます)でここ最近の需要で非常に機能も充実して安定してきています。

ネット上にもたくさん情報がありますでぜひトライしてみてください。配信だけではなくPCの画面を収録したり、番組収録などにも活用できます。

今回配信を行うにあたって当日の運営自体に課題がありました。

出演者同士で顔合わせや打ち合わせをする時間がなかった

ほんとは出演者だけで集まって番組配信をする予定が緊急事態宣言を受け、完全オンラインに切り替え。でのオンラインでやること自体はそれほど問題ではなかったのです。なぜならすでに昨年の6月から「つながるフェスタオンライン」「つなフェスTV」と言ったオンラインイベントを区民有志で開催していました。

まずオンライン上に「楽屋」が必要であろうと考えました。そこでZoomのブレイクアウトルームを使って「配信部屋」を作りそこと「楽屋(メインセッション)」を出演者が自由に行き来できるようにしたらどうだろうかと。

カメラとマイクがオンだとYouTubeに配信されます

このルールだけ意識すれば出演者やスタッフは配信部屋と楽屋を行き来することができます。今回はとてもたくさんの出演者さんがいてさらに細かく時間で区切って出演してもらいました。時間が来たら配信部屋に移ってもらって呼ばれたらカメラをオンにしてもらうという感じです。出演者の方のリハーサルがない状態でしたが概ねうまくいきました。1団体、iPhoneで外から中継をする団体さんはうまくできず音声のみの出演となったのが残念でしたが。

順調そうに見えた配信ですがひとつ大ポカをやらかしてしまいます。

誤操作でブレイクアウトルームを閉じてしまった!

Zoomのブレイクアウトルームを閉じるのは確認も何もなくすぐに閉じられます。無常にも進むカウントダウン。こうなったら一度配信は止めるしかないということで「しばらくお待ちください」画像をだすことに。

これがOBSで「シーン」という機能で用意ができるのです。使うことがないことを願いつつも一応用意しておいたのがよかったです。なぜかこの誤操作が配信内で3回起きてヒヤヒヤしました。さっそくZoom社には「ブレイクアウトルームを閉じるときは確認メッセージを出して欲しい」と要望をだしておきました。

またトラブル対応でうっかり楽屋が配信されてしまったりというトラブルもありましたがみんな笑顔で対応していただきほんとに感謝です。そしてこのトラブルで「あ、こうやって配信してたのか!」を気がつかれた人もいたんじゃないなかと思います。

そんなトラブルもありましたがこのブレイクアウトルームを配信部屋として使う方法はこういうゲストが多い配信にはとてもうまく運用ができると感じました。出演団体さんの順番の変更やタイムキープなんかも現場のイベントと同じように行うことができます。

今回のイベントもいつものようにUDトークを使ったわけですが、誤認識の編集は3〜4人体制で、配信部屋に裏で入ってリアルタイムに行うチームとYouTubeの配信音声(20〜30秒遅延)でやるチームと別れました。ゲストが多いということは音声のクオリティなどがまちまちで認識がうまくいかないところもありましたが最後まで止まることなく字幕も出し続けれました。

という感じでほんと図の通りに設置をして配信をしていました。ポイントは

PC(Mac)の画面をキャプチャしている

キャプチャしたものをOBSで配信している

の2点です。機材も揃えてしまえば設置も楽にできます。

とはいえ配信の作業は常に改善をしていくものです。実は今回ブレイクアウトルームを使って配信部屋を分けるのは初めての試みでした(もちろんリハーサルしましたよ)。まさかの誤操作を起こしたのが予想外でしたが、この方法はこれからも出演者が多いイベントでは使えそうな方法なので本番で運用できてよかったです。

ほんと今回のイベントを支えてくれたみなさんには感謝です。そして練馬区限定ではありますが、Code for Nerimaはみなさんの活動にITを取り入れることを応援しております。オンライン配信の方法を知りたい、教えて欲しいなどありましたらお気軽にお問い合わせください!

ではこの辺で。

(代表 青木秀仁)


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