【デッキ解説】青黒赤MRCQ-END【Q-ENDテーマデッキ】
この記事は、Q-END用に組んだオリジナルデッキ【青黒赤MRCQ-END】の解説となります。本来は架空デュエマを利用して紹介する予定でしたが、諸般の事情につきそちらの動画の編集データのサルベージが厳しいのでデッキ本体だけの紹介です
A デッキリストとコンセプト
このデッキのコンセプトは、《Q-END》で勝利することです。《Q-END》は水文明のドラグハートで、『自分が呪文を唱えた時、墓地からその呪文よりコストの小さい呪文を唱え、その後山札の下に置く』という呪文を連鎖させる能力を持っています。この能力は、呪文を唱える元が手札に制限されていないので、《Q-END》のこの能力で唱えた呪文にも反応して、その呪文よりコストの小さい呪文を唱えることができ、それを利用してループします。
なのでデッキは、《Q-END》ループによる勝ち筋と《Q-END》を出して龍解させるためのギミックで構成しています。ちゃんと紙のデッキとしても事故を起こし易くはありますが、実用ラインには達しています。
色配分は白6青15黒30赤14、単色22多色18ですが、赤単色が2枚、白単色0なので色的には少し厳しいです。また、初動がゲーム序盤に3枚は使いたいですが、採用枚数12なので、その辺も厳しいです。
受けとしては、単体では意味を持たないS・トリガーが5枚、明確な受けS・トリガーが15枚、G・ストライクが2枚となっていて、そこそこ程度には受けれます。
B 回し方
B-1 墓地を貯める
《ブラッディ・クロス》《ブラッディ・ツヴァイクロス》《ブラッディ・タイフーン》《エマージェンシー・タイフーン》を使って山札を掘りつつ墓地を肥やしていきます。《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》を一旦の着地地点とするので、双方の墓地の合計が18枚になるのを目指します。プレイ優先度としては、手札に《MRCロマノフ》を抱えられているなら、純粋に墓地肥やしの枚数が多いクロス系統を、手札に《MRCロマノフ》を抱えていないならタイフーン系統で山札を掘っていきます
B-2 MRCロマノフを使ってQ-ENDを立てる
墓地が《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》を出せるだけ貯まったら出します。墓地進化GVなので、墓地には積極的に《龍頭星雲人》《真邪連結バウ・M・ロマイオン》《邪眼教皇ロマノフII世》、2枚目以降の《MRCロマノフ》を落としていってください。
《MRCロマノフ》を立てたら、アタックトリガーのメテオバーンを3枚分全て使います。3枚墓地からコスト6以下の火か闇の呪文を唱えられるので、蘇生呪文2枚+自分のクリーチャーを破壊する呪文を唱えます。前者は《ブレイン・スラッシュ》《襲来!鬼札王国》《灰塵と天門の儀式》の3種8枚、後者は《ブータン両成敗》《ブータン転生》《零誕祭》の3種8枚です。
蘇生呪文で蘇生するのは《ν・龍覇メタルアベンジャーR》と《真邪連結バウ・M・ロマイオン》、自壊させる呪文では《MRCロマノフ》を破壊してアタックキャンセルをします。《ロマイオン》の呪文サルベージ効果は、《闘うべき時‼︎》とループ始動用の呪文です。《アベンジャー》の効果では、超次元ゾーンから《超龍素要塞エビデシュタイン》を出します。このままターン終了すると、このターン呪文を3回唱えているので、《超龍素要塞エビデシュタイン》が《ν・龍素王Q-END》へと龍解します。
B-3 ループをする
2ののち、ターンが帰ってきたら、そのままループに入ります。なお、《Q-END》の呪文連鎖能力は、相手のターン中にも使えるので、相手が殴ってきた場合、S・トリガーか《バウ・M・ロマイオン》の効果で呪文を唱えることでそのままループに入ることができます。
このデッキで行うループは、《闘うべき時‼︎》ループです。《闘うべき時‼︎》は相手のシールドを焼却し、その後相手のシールドが0枚ならEXウィンできる8コストの呪文です。これを、《ロマイオン》のEXライフが剥がれた時効果を使って唱えていくのが基本的な動きです。ループの始動には、自壊用の呪文か《ブレイン・スラッシュ》がおすすめです。もしくは、山札を極度に削る必要があるので、そのためのカードを回収するのでも良いです。
ループルートは大雑把に分けて《フォース・アゲイン》を使用するルートと使用しないルートの2種類があります。ここで提示するループルート2つはあくまでも例で、他の組み合わせでも幾つか成立するパターンは存在します。
B-3-1 《フォース・アゲイン》使用ループ
初期盤面:山札2枚、バトルゾーンに《ν・龍素王Q-END》とEXライフが残っている《真邪連結バウ・M・ロマイオン》、手札に《闘うべき時》、墓地に《フォース・アゲイン》と《ブータン両成敗》、墓地と山札に合わせて《エマージェンシー・タイフーン》が2枚、《ブラッディ・クロス》が1枚、《Q-END》のコスト3以下の呪文を唱える効果のストックを1つ
手順1 《Q-END》の呪文連鎖能力のストックを使って、墓地から《ブータン両成敗》を唱え、《ロマイオン》を破壊する。破壊はEXライフで置換して、EXライフシールドが墓地に行く。《ブータン両成敗》は唱えた後、山札の一番下に行って、山札の残り枚数は3枚になる。《Q-END》の能力でコスト2以下の呪文を墓地から唱える効果がストックされる。
手順2 《ロマイオン》のEXライフが剥がれた時効果で手札から《闘うべき時‼︎》を唱え、相手のシールドを1枚墓地に置く。《闘うべき時‼︎》は墓地に行き、《Q-END》の能力でコスト7以下の呪文を墓地から唱える効果がストックされる。
手順3 《Q-END》の呪文連鎖能力のコスト7以下の呪文を唱える効果のストックを消費して《フォース・アゲイン》を詠唱し、《ロマイオン》を破壊して出し直す。《ロマイオン》のEXライフ分で山札が1枚減るが、唱えた《フォース・アゲイン》は山札の一番下に行くので、山札の枚数は差し引き変わらず3枚。コスト3以下の呪文を唱える効果がストックされる。この時点で《ロマイオン》効果で墓地から《闘うべき時‼︎》を手札に回収する。
手順4 《Q-END》の呪文連鎖能力のコスト2以下の呪文を唱える効果のストックを消費して《エマージェンシー・タイフーン》を詠唱、1枚引いて1枚捨てる。山札が1枚減るが、《エマージェンシー・タイフーン》が山札の一番下に行くので、山札の枚数は差し引き変わらず3枚。コスト1以下の呪文を唱える効果がストックされる
手順5 この時点で、山札は《Q-END》の効果で山札の下に行ったカードしかなく、上から順に、《ブータン両成敗》《フォース・アゲイン》《エマージェンシー・タイフーン》である。
手順6 《Q-END》のコスト1以下の呪文を唱える効果のストックを消費して、《ブラッディ・クロス》を詠唱、効果で山札の上から2枚を墓地に置く。2枚は当然、《ブータン両成敗》《フォース・アゲイン》。唱えた《ブラッディ・クロス》は山札の一番下に行き、山札の枚数は2枚になる
手順7 手順6の終了時点で、盤面が初期状態に戻るため、ループが成立する。
B-3-2 《フォース・アゲイン》非使用ループ
次に、《フォース・アゲイン》を使わないループルートを説明します。《フォース・アゲイン》を使うルートでは、《ロマイオン》を出し直すのを《フォース・アゲイン》1枚で行なっていましたが、それを破壊する呪文と蘇生する呪文の2枚で行うルートになります。
初期盤面:バトルゾーンにEXライフが《ブレイン・スラッシュ》の《ロマイオン》、《Q-END》。墓地に《ブラッディ・ツヴァイクロス》《零誕祭》《ブータン両成敗》各1枚、山札は上から《ブレイン・スラッシュ》《ブラッディ・ツヴァイクロス》の順で2枚、手札に《闘うべき時‼︎》、《零誕祭》を墓地から唱えられる《Q-END》ストック1つ
手順1 《Q-END》のストックを消費して、墓地から《零誕祭》を詠唱、効果で《ロマイオン》を破壊する。破壊はEXライフで置換して、《零誕祭》は山札の一番下に置かれる。剥がれたEXライフは《ブレイン・スラッシュ》。山札枚数3、コスト3以下の呪文を唱える《Q-END》ストック一つ
手順2 《Q-END》ストックを消費して《ブータン両成敗》を詠唱、《ロマイオン》を破壊する。《ブータン両成敗》は山札の一番下に置かれて、山札の枚数は4枚。コスト2以下の呪文を唱える《Q-END》ストック一つ
手順3 《ロマイオン》のEXライフが剥がれた時効果を解決、手札から《闘うべき時‼︎》を詠唱、相手のシールドを1枚焼却する。新たに、《Q-END》のコスト7以下の呪文を唱える効果がストックされる。
手順4 《Q-END》のストックを消費して、墓地から《ブレイン・スラッシュ》を詠唱し、《ロマイオン》を蘇生する。EXライフは山札の一番上に置いてあった《ブレイン・スラッシュ》。EXライフ分で山札が1枚削れるが、今唱えた《ブレイン・スラッシュ》が山札の下に行くため、差引では変わらず山札枚数4。コスト5以下の呪文を唱える《Q-END》ストック一つ、コスト2以下の呪文を唱える《Q-END》ストック一つ
手順5 《Q-END》のストックを消費して、墓地から《ブラッディ・ツヴァイクロス》を詠唱、山札の上から3枚を墓地に置く。墓地に置かれるカードは、最初から山札にあった《ブラッディ・ツヴァイクロス》と、《Q-END》の効果で山札の一番下に置かれて行った《零誕祭》《ブータン両成敗》。唱えた《ブラッディ・ツヴァイクロス》は山札の一番下に行って、山札枚数2枚。コスト5以下の呪文を唱える《Q-END》効果一つ。
手順6 この時点で初期盤面に戻るので、一周ごとに相手のシールドを1枚焼却するループが成立する。
C 採用カードの説明
C-1 メインデッキ
・《ブラッディ・クロス》
メイン墓地肥やしカード。【カリヤドネループ】でもお馴染みです。このデッキでの役割も基本的には墓地肥やしです。初動の墓地肥やしと、ループ中に《Q-END》の効果で山札に戻ってしまったカードを墓地に落とし直す役割を持ちます。《ダムダム・ジョーカーズ》ではない理由は2つありまして、一つは《MRCロマノフ》のことがあります。《MRCロマノフ》のシンパシーの軽減は、お互いの墓地の枚数を参照するので、《ブラッディ・クロス》では1コスト5軽減というギフトも真っ青の軽減量になりますが、《ダムダム・ジョーカーズ》では1コスト3軽減なので、かなり減ってしまいます。加えて、墓地リセットに対する耐性も、双方肥やせる分だけいくらか《ブラッディ・クロス》の方が高いです。もう一つの理由は、ループのサブプランです。基本ループは《闘うべき時‼︎》としていますが、たとえ《闘うべき時‼︎》が手札か墓地になくとも、《ブラッディ・クロス》をループする事で、ライブラリアウトによる勝利を目指せます。使用用途が多彩かつ枚数使いたいので問答無用の4枚。
・《氷河レオポル・ディーネ公/エマージェンシー・タイフーン》
手札交換兼墓地肥やし。パーツを手札に抱え込みながら墓地も肥やせる初動としての採用が第一です。また、手札に来てしまった《ロマイオン》《ロマノフII世》《アベンジャー》も役割も持ちます。加えて、引く枚数が2枚までと任意なので、山札の枚数を制御するにも便利です。ループでは、山札の枚数を変えずに山札の順番を組み替えることもできるためかなり重宝します。ついでに言うならば、S・トリガー付きなので、蘇生呪文と同時にトリガーした時に、先にそれで蘇生対象を墓地に落とすこともできるので、4枚採用です。下手したらツインパクトではない方も積みたいレベルです。
クリーチャー面は飾りなので気にしないで下さい。
・《ブラッディ・タイフーン》
手札の減らない墓地肥やし。パーツを手札に抱え込みながら墓地も肥やせる初動として採用。次の動きを確保しに行きながら墓地を3枚肥やせる点がかなり優秀です。また、《MRCロマノフ》からも撃てるので、追加で墓地肥やしやパーツ回収したい時にも便利です。ただし、性質上ループには全く絡めないので採用枚数が減らされてますが、上手く枠を融通できれば増やしても良いと思います。
・《ブラッディ・ツヴァイクロス》
大型墓地肥やし。2コストで3枚墓地肥やしが出来るので、《MRCロマノフ》的には2コスト4軽減となります。役割的には《ブラッディ・クロス》と同一ですが、山札採掘枚数と呪文コストが違うので、ループ中の扱いは特に変わります。元々の構想段階では入っていないカードでしたが、《ブラッディ・ツヴァイクロス》を採用することによって、《フォース・アゲイン》が絡む事なくループが成立するので、追加で採用しました。G・ストライクも持っているので、細やかながら受け札にもなります
・《ブータン両成敗》
自壊札1。お互いのクリーチャーを1体づつ破壊する3コストの呪文。基本的な使い方はループ中に、自分の《ロマイオン》を破壊して墓地に置くないしはEXライフが剥がれた時効果を使うことです。ただ、自分のクリーチャーがいない場合でも相手のクリーチャーを除去できるので、軽量の除去、特にメタの除去としても使います。そうして使った場合、《MRCロマノフ》のシンパシーによる軽減用カウントを2つ増やせます。ループパーツとしては《歓楽の処刑台》等でも大丈夫ですが、そちらは自分のクリーチャーが居なければ使えないので、こっちがオススメです。クリーチャー面は当然の如く飾り。
・《ブータン転生》
自壊札2。自分のクリーチャーを破壊しながら山札を見てクリーチャーを1枚手札に持ってくることができます。主な使い方は二つあります。一つは、墓地を肥やした結果軽減がのって早出しした《龍頭星雲人》を破壊して山札から《MRCロマノフ》をサーチする事で、もう一つは《MRCロマノフ》のメテオバーンで使って《MRCロマノフ》を破壊する事です。どちらの使い方をするにせよ、山札を見るので結果的に盾チェックになります。特に気にした方が良いのは、《フォース・アゲイン》が山札にあるかどうかです。それによってループルートが変化するので、意識してチェックした方が良いです。あったらなにかと便利なので1枚採用ですが、4枚目の《ブータン両成敗》でも構わないです。
・《龍頭星雲人/零誕祭》
サブプランのクリーチャー面とサブプランの呪文面を持ったカードです。クリーチャー面は、《MRCロマノフ》を使う関係で自分の墓地を多く肥すので、割とあっさりバトルゾーンに出せます。そして一度出すと、相手に2ハンデスを押し付けるので、《MRCロマノフ》用の墓地肥やしとしても機能します。最悪の場合は、2ハンデスを押しつけながら《龍頭星雲人》でビートすることも可能です。呪文面の方は、このデッキ唯一の無条件除去かつ、《フォース・アゲイン》が使えない場合のループパーツとしての役割があります。《Q-END》の能力の性質上、ループに組み込む呪文のコストは散っていないといけないので、そう言う意味でも4コストは都合の良いコストです。ただし、結局のところメインルートではあまり出番がないので、《フォース・アゲイン》の盾落ちを割り切れるのであれば、追加の初動札、もしくは《イデア・フェニックス》《ゲット・ザ・フューチャー》あたりの色の合う除去札でも良いと思います。
・《フォース・アゲイン》
ループの中核パーツ。基本的にはループで《ロマイオン》を出し入れしますが、他の使い方もいくつかある。特筆すべきものとしては、有限ではあるが耐久ループがあります。《ロマイオン》のEXライフが剥がれた時効果で《フォース・アゲイン》→《ロマイオン》の出た時効果で墓地から《フォース・アゲイン》をサルベージ、と繰り返す事で山札の続く限り相手の攻撃を防ぎ続けられます。他にも、《MRCロマノフ》に撃ってアタックキャンセルやメテオバーンの再装填、《ロマノフII世》に撃って追加で5枚の墓地肥やし、《龍頭星雲人》に撃って追加で2ハンデスなど、ループ以外でも活用の範囲は広いです。
・《ブレイン・スラッシュ》
6コストのS・トリガー付き蘇生呪文。色効果共に優秀です。モード効果のうち、主に使うのは蘇生モードで、《MRCロマノフ》から唱えて《アベンジャー》や《ロマイオン》を立てるのに使います。他の6コストの蘇生呪文よりもこちらを積極採用してるのは色の問題です。このカードは水文明を持っているお陰で初動の色基盤としても優秀です。モードの両方選択は水文明のクリーチャーが《アベンジャー》しか入っていないので難しいですが、《MRCロマノフ》のメテオバーンで使用する場合、解決順に気をつけて、他の蘇生呪文で《アベンジャー》を蘇生→この呪文→自壊札とする事で可能です。一方でS・トリガーとしては、蘇生先がない限りほぼ使えないので、受けとして期待するには先に墓地を肥やすようにします。
・《襲来!鬼札王国》、《灰塵と天門の儀式》
《ブレイン・スラッシュ》の5枚目以降です。ただし色基盤的な問題で、マナに埋めての赤マナとしての役割も大きいです。採用枚数を2-2で散らしているのは、それぞれに強みがあるからですが、どっちか単採用でも構いません。水闇火の6コストのS・トリガー付き8コスト以下蘇生呪文が登場したら確実に入れ替え対象です。
・《ν・龍覇メタルアベンジャーR》
《Q-END》を出すためのドラグナー。他に《Q-END》もしくはフォートレス面の《エビデシュタイン》を出せるカードが《超次元パンドラ・ホール》、《最強熱血オウギンガ》、《次元龍覇モルト「覇」》とより使いにくいカードばかりなので消去法での採用です。もっと使い勝手が良いカードが出たらこちらも入れ替え対象です。一応、ドラゴン種族を持っているので、《蒼き覚醒ドギラゴンX》と革命チェンジでき、出た時効果で《レッドゥル》を出してスピードアタッカーを付与すれば一応3打点にはなります。とは言え、確実に出したい上に青単色なので4枚採用です。
・《邪眼教皇ロマノフII世》
墓地肥やし兼水増しカード。出た時に墓地を5枚肥やしつつ呪文を唱えられる便利なクリーチャーです。ループ直前にコイツを蘇生してやる事で一気に墓地を肥やしつつ《Q-END》の効果ストックを積み増したり、《MRCロマノフ》で撃った蘇生呪文から出して、そのタイミングで墓地にいない蘇生対象を探しに行ったりと活用の幅が広いカードです。ループや初動には絡めず、ゲーム中一回出せればその後が楽、程度のカードなので採用枚数は2と抑えめですが、あまり他のカードと入れ替えるのはおすすめしません。
・《真邪連結バウ・M・ロマイオン》
あらゆる意味でキーカード。《Q-END》の能力を使ったループでは、コストの低い呪文でコストの高い呪文を唱えるギミックが必要ですが、それをこのクリーチャーは一手で担っています。出た時の呪文サルベージ能力で《闘うべき時‼︎》を常に手札に抱えながら、EXライフが剥がれた時の効果を使う事でどんどんループを進めていけます。また同時に、このデッキの防御も《ロマイオン》頼りです。受けはS・トリガーで蘇生札を撃って《ロマイオン》を出さない限りはスカスカですが、《ロマイオン》を出すと、《フォース・アゲイン》を絡めた無限耐久などでかなり多く受けれるようになります。【赤単我我我】【アポロヌス】【アーマードメクレイド】【アビスロイヤル】あたりの速攻で殴ってくるデッキ対面に対しては《ロマイオン》を出せるかどうかが勝ち筋のほぼ全てです。確実に出したいので4枚採用しています
・《闘うべき時‼︎》
フィニッシュ呪文。相手のシールドを1枚焼却し、そのあと相手のシールドが0枚ならEXウィンする効果を持っています。このデッキはそれをループして勝利するデッキですが、必ずしもこれである必要はありません。8コストか7コストで相手の山札を削れる札、もしくはEXウィンが狙える札ならどれでも大丈夫です。代表的な対抗馬は、S・トリガーを持ち、モードでオールタップか除去するので受けにも使える上に水文明を持ち、色基盤としても優秀な《アルカディア・スパーク》があります。向こうの大きな強みは、オールタップか単体除去をするS・トリガーなので純粋な受けが強くなることです。それに対してこちらの強みは、まず第一には火文明単色なことです。《MRCロマノフ》を出す関係上赤マナが欲しいのですが、他には赤単色を採用できていません。なので細やかながらあると便利です。もう一つの強みは、どこからでも勝ちに行けることです。とにかく相手のシールドを1枚以下にさえできていれば、この呪文を撃つことで勝ちに行けます。特にその特性が光るのは《ボルシャック・ドギラゴン》、《革命の絆》採用型【モルトNEXT】や【黒赤邪王門】【4c邪王門】対面です。《百鬼の邪王門》系統のデッキは楯を0枚にして殴ってくるデッキなので、そこで《闘うべき時‼︎》を合わせて上げるだけで勝つことが可能です。1枚有れば充分なので、保険も兼ねて2枚採用です。
・《煉獄邪神M・R・C・ロマノフ》
《Q-END》龍解手段。中間着地点。このデッキのコンセプトの一部です。このカードのメテオバーンで《Q-END》の龍解条件である呪文を3枚詠唱を達成できるのでこの構築になっています。進化元は《龍頭星雲人》《真邪連結バウ・M・ロマイオン》《邪眼教皇ロマノフII世》こいつ自身で計14枚搭載されているので、3枚落とす程度ならなんとかなります。唱えられる呪文は火か闇に限定されているので《エマージェンシー・タイフーン》は唱えられないので、手札を整えたい時は《ブラッディ・タイフーン》の方を撃ちます。また、進化元さえ揃えれば2コストで出せるスピードアタッカー3打点でもあるので、ビートダウンプランを取る場合には、打点としても有効です。確実に出したいので4枚採用です。
C-2 外部ゾーン
・《超龍素要塞エビデシュタイン/ν・龍素王Q-END》
コンセプトカード。フォートレス面は呪文のコスト1軽減で、自分のターン終了時にそのターン3回呪文を唱えていれば龍解します。出したターンに龍解してしまうのでもっぱらフォートレス面の能力は飾りです。クリーチャー面は呪文限定のアンタッチャブルと自分が呪文を唱えた時に墓地からそのコスト未満の呪文を1枚唱える能力を持っています。後者の能力を使ってループを行うのがこのデッキの作成目的です。呪文限定ながらアンタッチャブルも持っているので、《九番目の旧王》《ドンドン火噴くナウ》あたりで一発退場というのは避けられます。
・《真理銃エビデンス/龍素王Q.E.D.》
水文明最強ドラグハート。ウェポン面は出た時と装備クリーチャーの攻撃時に1ドロー、そのターンの終了時にそのターン水の呪文とクリーチャーを合わせて3回使っていたら龍解します。クリーチャー面は呪文限定のアンタッチャブルに加えて、各ターン、1枚目の呪文とクリーチャーをそれぞれコストを払わずに使えるようにするという無法も良いところなカードです。このデッキでは使うことはほぼ無いですが、一応《MRCロマノフ》から《ブレイン・スラッシュ》《ブレイン・スラッシュ》《ブラッディ・タイフーン》みたいな唱え方をすれば龍解は可能です。
・《龍波動空母エビデゴラス/最終龍理Q.E.D.+》
置きドロー。フォートレス面は自分のターン開始時に1ドローして、カードを引いたときにそれがそのターン5枚目のドローであれば龍解します。クリーチャー面は自分のターン開始時にトップ5枚から1枚をサーチし、自分の水のドラゴンにアンブロッカブルを与えます。こちらも基本的にはほぼ使う機会はないでしょう。龍解自体は、ターン開始時ドロー+《アベンジャー》出た時1ドロー+《ブレイン・スラッシュ》ドローモードなどで達成できるので、殴るプランの打点要員には計上できます。
・《龍芭扇ファンパイ/龍脈空船トンナンシャーベ/亜空艦ダイスシードラ》
3D龍解。ウェポン面では装備したクリーチャーに、フォートレス面では自分の水のクリーチャー全てに、アタックトリガーで相手の山札の一番上を墓地に置いて、それが呪文だったら唱える能力を与え、クリーチャー面はアタックトリガーでお互いの墓地から呪文を1枚唱えられます。踏み倒し元は《アベンジャー》しかいないのでフォートレス面が直に出せて、龍解条件も《MRCロマノフ》のシンパシーに近い、相手の墓地にカードが10枚あることなので達成は容易です。基本は使わないですが、フォートレス面を利用して、《Q-END》とのコンボでループせずに相手の山札を削れるのは面白いです。
・《龍魂城閣レッドゥル/極真龍魂オール・オーバー・ザ・ワールド》
SA付与要員。フォートレス面をバトルゾーンに出したとき、自分のクリーチャー1体にスピードアタッカーを付与します。龍解の方は関係ないので無視して大丈夫です。正規のプランであるループルートには出番はないですが、ワンショットプランを取る場合には有効です。特に、《ロマイオン》にSAを付与すると、3打点と呪文一回詠唱が可能になるので、かなり応用の幅は広いです。ワンショットプランを取る場合には1枚では足りないので2枚搭載です。
・《轟く覚醒レッドゾーン・バスター/蒼き覚醒ドギラゴンX》
P侵略/P革命チェンジ。《レッドゾーン・バスター》側は使わないので割愛しまして、《ドギラゴンX》側は使い勝手が結構良いです。本来2打点である《アベンジャー》《ロマノフII世》が三打点に変換できます。また、一旦盤面に出すと、トリガーから捲れた《エマージェンシー・タイフーン》によって、《ロマイオン》をスレイヤーブロッカーに出来たりもするので、痒いところに手が届く……こともあります。
・《サファイア・ミスティ/13番目の計画》
デッキ枚数5枚追加。初動枚数とコンボパーツの採用枚数、盾落ちなどとの兼ね合いで1枚だけ採用しています。これのおかげで幾らか初動の本数や色などに安定性を出せています。
D 対面想定
前提として、このデッキはメタカードにとても弱いです。その上、コンボ・ループデッキなので自分より早い対面も同じく強烈な不利を負います。その上で色々と対面のデッキやカードに関しての考察を入れていきます。
・《とこしえの超人》他、手札以外から出すことを制限するタイプのメタ、《赤い稲妻テスタ・ロッサ》
結構厳しいです。一応《ブータン両成敗》《零誕祭》で除去はできますが、重ねて出されるとかなり厳しいので、《MRCロマノフ》《龍頭星雲人》によるビートダウンプランへの変更が推奨です。また、受けることはほぼ不可能になります。
・《奇石ミクセル/ジャミング・チャフ》《抑制の翼オリオティス》《キャディ・ビートル》
《MRCロマノフ》が咎められるのが厳しいです。積極的に除去するか、《龍頭星雲人》で手札から叩き落とさないとどうにもなりません
・《音奏プーンギ》他呪文荷重型メタ
かなり重いです。ただ、一度ループが始動できれば、コストを支払って呪文を唱えることはないので、相対的には軽い側になります。
・《若き族長アプル》
無理です。確実に除去しない限りこのデッキのほぼ全てのカードが死にます。頑張って除去するか《龍頭星雲人》でハンデスするかの二択になります。
・《DGパルテノン〜龍の作り出される地〜》
除去手段がない上にループができなくなるので厳しい対面となります。3枚までは使えるので、その枠組みを使ってビートダウンをするしかないです。
・《奇天烈シャッフ》《音卿の精霊龍ラフルル・ラブ》《聖魔連結王ドルファディロム》《「本日のラッキーナンバー!」》他呪文ロック
無理です。見ての通り、受けもコンボも全てが呪文に依存しているので何をどうしたって無理な相手です。一応《シャッフ》と《ナンバー》は宣言を躱すことで対処可能ですが、相手視点で見た場合、6以外を止める理由がほぼないので、どうにもなりません。
・【4c邪王門】
基本的には不利が付きます。《ラフルル・ラブ》《シャッフ》を絡めて打点を生成してくるので、何をどうしようが基本的には無理です。正し、条件付きで勝てます。具体的には、呪文ロック無しで《鬼ヶ大王ジャオウガ》から走ってきた場合です。その場合には、《ロマイオン》のEXライフが剥がれた時効果で《闘うべき時‼︎》を唱えてやることで《一王二命三眼槍》さえなければ勝つことが可能です。まあ、初見殺しでワンチャンス、と言った程度ですが。
・【緑単ジャイアント】【青黒緑ジャオウガ】【青黒緑ハンデス】
無理対面です。《とこしえ》《キャディ》《アプル》とキツいメタが多い上に復帰も早く、盤面除去力も高いのでどうにもならない対面です。メタが少なければワンチャンスはありますが、それ以上ではないです。
・【白青赤鬼羅.star】
不利対面です。ただ、《シャッフ》が絡まない限りは盾次第で十分勝てる範疇なので、除去を飛ばして足を引っ張りながら墓地を溜め込みましょう。相対的に《龍頭星雲人》のハンデスが刺さりやすいのは明確にゲームが作りやすい点です。
・【赤単アーマードメクレイド】【赤単我我我】【アポロヌス・ドラゲリオン】【白青赤ライオネル】【モルトNEXT】
五分です。盾における蘇生札の期待値は0.88枚、それが埋まっているかどうかがほぼ全ての対面です。頑張って《ロマイオン》を墓地に落としながら盾に蘇生札が埋まっていることを祈るだけの勝負です。《ロマイオン》を蘇生できたら勝ち、出来なければ負けという非常にわかりやすい対面です
・【黒単アビスロイヤル】
基本的に五分です。相手が積極的に墓地を肥やしてくれるので、自分の動き的には、墓地に進化元を集めながら《MRCロマノフ》を手札に抱えるようにすればいいので、相対的にはやりやすい部類です。
E 終わりに
ここまでデッキ解説にお付き合いいただきありがとうございました。以上で【青黒赤MRC Q-END】の解説は終わりです。次に《Q-END》のデッキを組むのは……強化パーツが揃って天啓が来たときですね。それでは、動画や他の記事もよろしくお願いしますね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?