劣等星


流れては消える星を眺めてた
誰もがここにはいなくなるいつか
あの日 隠してた 熱を覚えてる
あの日 聞こえてた 泣き声は今でも

満天空のハズレの暗い星
どこかの誰かが指さして笑えば
「またそれも1粒の個星」だと
呼ぶにはまだ早いのかな

光りたいと願うほどに
あなたの手は遠くなっていく
口に出せば消えてしまうかな

多数派は勝ち 劣ったら負け
それが全てなんだって。
ねえ本当に そのままでいいの?
くもった窓のガラスを擦ったら
見える世界ってどんなかな

たくさんの月を
超えてここまで来たんだ
重力の消えた世界へ
その手を引けたらいいな

溶けてゆく なだれてく
勝ち負けとか正解とか
もういいかい もういいよ
迷った道の果てで
あなたを見つけたから

強がってみたって 繋がって痛かった
またひとりぼっちになるのが怖かった
息する限りどこにだっていけるから
粗探し 息苦しい 鈴なりだなんて
もういいや いちぬけた

満天の空のハズレの暗い星
どこかの誰かが指さして笑えば
振り返って笑ってこう答えるのさ
「見つけてくれてありがとう」

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