返歌

百人一首は好きだろうか?知っている歌があったりするだろうか?

私は、高校生のとき1番好きなのは古文の授業だったかもしれない
古文の人たちは、ポエマーで、奔放で、すぐに、この恋のためなら死ねる!君のために全てを失ってもいい!とわーわー騒ぐイメージがある

私は百人一首には疎いのだけど、好きな和歌がある、藤原義孝の50番だ、ベタなものだと思う

君と一度でもセックスできるんなら死んだって構わないと思っていたけど、一晩一緒に過ごすことができた今では、もっと長生きして君といろんな夜を過ごしたいと思う

という和歌だ

なんとチャラいんだろう(私の訳の仕方の問題だけど)

もっと私の主観を交えると、命なんて惜しくないと思っていたのに大切な人ができて死ぬのが怖くなった、ってことなのかなぁと思ったんだよね

そういう心境の変化が高校生の私には情熱的な恋に思えた
恋とは身をやつすほどのものなのかと

そして、今思えば君と出会う前の私はとても死にたかった
この世のあらゆる不幸のために殉死してもいいと思えるくらいには
私は君と出会えてから、まだ幸せだし生きていてもいいかなと思えるようになった

義孝とは全然違った
私にとっての恋は、情熱的なexplosionというよりも、温かい炊き立てご飯みたいな、夕闇で見る螢のようなものだったんだと思う
私にとっては特別なものだ
人と付き合っていると好きで付き合っていてもいつの間にか死にたくなっていたけど、君とは長く付き合っていても今は生きたいと思えるのだ

今日の話を聞いて君を見守りたいと思った
本当に不思議なんだ
私は君に酷いことを言っているだろう
私は思ったことを言ってしまうから
それでも君にいつ愛想を尽かされるかとヒヤヒヤしながら過ごしているんだけど
そうはいっても君だって落ち込むだろう

それでも君は絶対に私を悪く言わないし
私より私のことを想ってくれているのを感じる
君は人をすごく警戒するようなところがあるのに
私についてはとても心を開いてくれる
私はその度に自分の器の小ささを呪ったりしているんだが
私が結婚したいと思うようないい男になるって
てか、そのエネルギーってどこから湧いてきてるの?もしかして油田とか所有してるのかな?

私は君がやり遂げるのを見守りたい
今まで逃げ出さなかった君は、きっとこれからも逃げ出さないだろうと思う
まだ支えるとは言えないけど、寄り添うよ
時には諦めんじゃねぇ!と引き摺るかもしれないけど激励することもあるかもしれないけど
急かしはしない、マイペースなところがあるのは知ってるよ

私は、できるときにやったらいいと思っているよ
どうせ私たち一生一緒にいるんだったら
何も急ぐことない、焦る方がよくない
後回しでいいよ
君は充分頑張ってるから

冗談半分で言っていたけど
私は君が他の女性と一度結婚してみるのも否定はしないよ
待たれてても鬱陶しいだろう
幸せになってくれるならそれでいいし
帰ってくるのもそれはそれでいい

どちらにせよ、
いや、こんな恥ずかしいことはあまり言いたくない

つくづく私たちは違う人間なんだと思う
違う人間であることに救われてる
君が私と違う考え方で違う行動をとってくれる人でよかった
もっとそのことに感謝したい
ときに自分ならそうはしない!と噛みついてしまうけど
でも、君は私じゃないから、一緒にいたいって思えるんだよなぁって

行動は奇想天外に見えるし、よく怪我してるし(足とか)、タフだったり脆かったり
そういうのを見てて飽きないなぁと思ってたから
君のやり方をもっと見つめていたいな

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