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“分ける”だけでは足りない!?

こんにちは、Rehaconマガジン 月曜担当 やらなきゃ損損、野沢です

さて、前回は“分ける”という工程を通して“分かる”状態にたどり着きやすくなる
というお話しました。

前回の記事を観られていない方はぜひこちらをチェックしてください。


分けるために、箱を用意し、箱を作ってから新たな情報を入れ、

既存の情報を整理していくと分かりやすい状態になります。

しかし、“分ける”だけでは不十分です。

その理由は、、
①単純に分けることができないことがある

②場面によって箱の大きさや分け方が異なる

③大局が見えなくなる

と考えます。

①の単純に分けることができない 


というのは、ネコは【A:生き物】で【b:四足動物】で【1:茶色】と分けたときに、
本当に1の茶色の箱に入って良いのでしょうか。
白猫もいれば黒猫もいます。

上腕二頭筋は【A:筋肉】で【b:随意筋】で
【1:肘屈筋】と分けたときに、本当に1に肘屈筋が入って良いのでしょうか。
肘屈曲以外に、肩屈曲、前腕回外作用もあり、単純に分けることができません。

②場面によって箱の大きさや分け方が異なる


箱の相対的な大小や、分け方は場面によって大きく変わります。
例えば、好きな生き物は?と聞かれたら、犬、猫、サルなどの
生き物の箱がメインとなり、そこから情報を探すことが多いかと思います。

しかし、好きな犬の種類は?と聞かれたら
ゴールデンレトリバー、チワワ、ダックスフントなど、
犬の箱が相対的に大きな箱になります。好きな生き物は?
と聞かれていきなりチワワとなると少し飛躍する回答になり、
話がかみ合わないことがあります。

または、肩挙上時の三角筋前部線維が主として活動しますが、
肩甲上腕関節に異常があるとことを前提とすると、肩屈曲時には
代償的に僧帽筋上部線維の活動が高くなります。
このように前提が変わると、分け方が変わってきます。


そして最後に


③大局が見えなくなる


勉強や思考を深めていくと、どんどん細かく、
詳細なことを考え始めて、結局何が目的だったか
わからなくなってしまうことがあるのではないでしょうか?

深めていくことは素晴らしいのですが、細かい小さな豆知識、
情報は上下、左右のつながり、文脈が分かっていないと
使いにくい情報となってしまいます。

例えば、新人さんに業務を教える際に、思い付きで気が付いた細かい業務を
教えていると、それがどの系列の業務にあたるのか、その重要性がわからず、
本来なら小さい箱でよいはずが、新人さんにとっては、大きな箱として受け取ってしまい、
いびつな、脳内収納になってしまいます。すると適切な状況判断、
取捨選択ができなくなってしまいます。

では、分けた後にどのようにしたらよいのか、

問題点が分かってきたので、ほとんどの皆さんはわかっていることと思いますが、
次回に示したいと思います。
では今日はこの辺りで!!


執筆:野沢哲矢@BonusView55

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