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徒手理学療法5大コンセプト”Kaltenborn-Evjenth”の特徴

こんにちは, リハコン365 月曜担当 野沢です.
徒手理学療法の歴史シリーズとしてお送りしていますが,今回は5大コンセプトの一つ

○Kaltenborn-Evjenth(Nordic system)

について私が学び,調べた範囲でまとめていきます.
K‐Eコンセプトノルディックシステムなどと呼ばれたりもします.

K-Eコンセプトの国際セミナーは日本でも開催され,基礎コース49日間,上級コース34日間を受講し試験に合格するとOMPT-diplomaを取得できるようです.
詳細はこちらをご参照ください.

Kaltenborn はCyriaxやMennelに学び,オステオパシーやカイロプラクティックの技術を取り入れています.

Kaltenbornさんはこちらの方です!

ああ

引用:https://www.amazon.com/Freddy-M.-Kaltenborn/e/B00QDN7ANS

K-Eコンセプトは
■関節の評価と治療に対する並進のアプローチ
■凹凸の法則
■関節のポジショニングと運動への3次元アプローチ

といった理論とテクニック,関節モビライゼーションを用いた治療の体系を発展させました.
またEvjenthと協同し関節だけでなく,軟部組織治療と局在診断の手法を確立し,より安全で効果的な治療の確立に貢献しています.

■評価と治療に対する並進のアプローチ

ノルディックシステムでは可動域と運動の質を回旋運動(⇒骨の運動)に加えて,並進運動(⇒副運動)を行うことによって評価します.

並進運動は

牽引:治療面に対し直角の方向で関節面が離される運動
圧迫:治療面に対し直角の方向で関節面が近づく運動
滑り:治療面に対して平行な運動


と定義され,滑り運動の評価や治療に用いられます.

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