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Syncrate Collectiveの人工知能開発のためのPBL最新学習法とは? 脳の使い方や学習目的が変わる2040年超格差社会

Project Based Learningは「課題解決型学習」とも呼ばれ、知識の暗記などのような生徒が受動的な学習ではなく、自ら問題を発見し解決する能力を養うことを目的とした教育法のことを指します。生徒自身の自発性、関心、能動性を引き出すことが教師の役割であり、助言者として学習者のサポートをする立場で授業を進めて行きます。

また正しい答えにたどり着くことが重要ではなく、答えにたどり着くまでの過程(プロセス)が大切であるという学習理論のことで、1900年代初頭アメリカの教育学者ジョン・デューイが初めて教育現場で実践に取り入れたとされています。


①プロジェクトベースラーニング(PBL)は、学生が実世界の問題や課題に取り組むための教育アプローチであり、理論的な知識だけでなく、実践的なスキルやコンテキストを習得するのに役立ちます。以下に、PBLの具体的な例とその詳細を示します。

プロジェクト名:コミュニティの環境改善

学年レベル:高校生(10〜12年生)

科目:地理学、環境科学、コミュニケーションスキル

プロジェクトの概要: このPBLプロジェクトでは、学生たちは地域の環境に関連する問題を特定し、それを改善するための提案を開発します。プロジェクトの目標は、学生が環境問題に対処するための知識、スキル、責任感を育むことです。

プロジェクトのステップ:

  1. 問題特定と調査:生徒は地元のコミュニティでの環境問題を特定し、その背後にある原因を調査します。これには地元の汚染、廃棄物管理、持続可能なエネルギーなどが含まれます。

  2. 提案の開発:生徒は提案を作成し、問題の解決策を提供します。たとえば、廃棄物管理の問題に対処するためにリサイクリングプログラムを提案することが考えられます。

  3. データ収集と分析:生徒は関連するデータを収集し、提案の効果を評価します。例えば、リサイクリングプログラムを導入した場合、廃棄物の減少や再生可能エネルギーの導入によるエネルギーコストの削減を調査します。

  4. プレゼンテーション:生徒は提案を他のクラスメートや教師にプレゼンテーションし、提案の妥当性や効果について議論します。

  5. 実行可能性の検討:生徒は提案の実行可能性について議論し、地域のリーダーや組織と連携する方法を検討します。

評価と成果物: 生徒はプロジェクトの各段階で評価され、最終的には提案書とプレゼンテーションによって評価されます。成果物は地元コミュニティに提出され、実行に移す可能性があります。
このプロジェクトを通じて、学生は地域社会に貢献する方法を学び、環境問題についての洞察力を養い、協力、調査、コミュニケーションなどのスキルを発展させることができます。

②PBL(プロジェクトベースラーニング)が世界中で注目されている理由はいくつかあります。以下に、その主要な理由を具体的に説明します。


  1. 実践的な学びを促進する:PBLは実世界の問題やプロジェクトに取り組む機会を提供し、学生が理論だけでなく実践的なスキルを習得できるようにします。これは、将来の職業やキャリアに備えるために重要です。

  2. 問題解決力を養う:PBLは学生に問題解決スキルを養う機会を提供し、複雑な課題に対処する能力を高めます。問題解決力は現代の職場や社会で非常に重要なスキルです。

  3. 主体的な学習を奨励する:PBLは学生にプロジェクトの進行を自己管理し、自らの学習目標を設定する機会を提供します。これにより、学生は自己指導力や自己評価能力を向上させます。

  4. 協力とコラボレーションを促進する:PBLはグループプロジェクトを通じて協力とチームワークのスキルを育成します。現代の職場では、他の人と協力して仕事をする能力が重要です。

  5. 情報リテラシーを向上させる:PBLは情報収集、データ分析、情報の信頼性評価などの情報リテラシーのスキルを強化します。情報の適切な利用は、正確な情報を選別し、効果的に利用するために不可欠です。

  6. 関連性と興味を高める:PBLは学習をコンテキストに関連付け、学生の興味を引き出すのに役立ちます。具体的なプロジェクトや課題は、学習の目的を明確にし、学生の関心を喚起します。

  7. 評価方法の多様性:PBLは単なる試験の成績ではなく、プロジェクトや成果物の評価を通じて学生の習得度を測定します。これにより、学生の多様な能力とスキルを評価する機会が提供されます。

これらの理由から、PBLは現代の教育において効果的なアプローチとして注目されており、学生がより深い理解と実践的なスキルを身につける手段として広く受け入れられています。


③人工知能(AI)開発を学習し、研究を通じて実用化するためにPBLを活用する方法論を提案します。


AIの学習と実用化には多くのスキルと知識が必要ですが、PBLはそのための効果的な方法です。

プロジェクト名:AIベースの自動化システムの開発
学習フェーズ:

  1. 基礎知識の獲得:学生はAIの基本概念、機械学習、ディープラーニング、プログラミング(Pythonなど)などの基礎知識を獲得します。これにはオンラインコース、教科書、講義などを活用します。

  2. プロジェクトチームの形成:学生はチームを形成し、共通のプロジェクト目標を設定します。各メンバーは異なる専門分野や役割を担当し、協力してプロジェクトを進めます。

プロジェクトフェーズ:

  1. 問題の特定と調査:チームはAIを活用して解決できる特定の課題や問題を特定し、背後にあるデータを収集し、調査します。例えば、医療診断の自動化や生産プロセスの最適化など。

  2. モデルの開発とトレーニング:チームは適切な機械学習モデルを選択し、データを使ってモデルをトレーニングします。プログラミングスキルが必要ですが、オンラインリソースや専門家の助けを受けることができます。

  3. 評価と改善:トレーニングしたモデルを評価し、精度やパフォーマンスの向上に取り組みます。モデルの改善と最適化が繰り返されます。

  4. システム統合とテスト:AIモデルを実際のシステムに統合し、動作確認とテストを行います。この段階ではソフトウェア開発スキルが役立ちます。

成果物:

  1. プロジェクト報告とプレゼンテーション:チームはプロジェクトの成果物をまとめ、成果をプレゼンテーションします。これにはプロジェクトの目的、過程、成果、課題、今後の展望などが含まれます。

  2. 実用化と展開:プロジェクトが成功した場合、その成果を実際の環境で実用化し、必要なアプリケーションやシステムを展開します。

評価: 学生はプロジェクトの各段階で評価され、成果物の品質、チームの協力、問題解決能力、技術的なスキル、プレゼンテーション能力などが評価されます。
このPBLアプローチを通じて、学生はAI開発に必要な多くのスキルと知識を実践的に習得し、実世界の問題を解決するための能力を高めることができます。また、チームワークやプロジェクトマネジメントのスキルも養うことができます。

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