能力上昇系魔法の話

「俺も身体能力上げる魔法覚えてえ」
「コストがかかるのでおすすめしたくないわ」
「げ、リオ。なんでだよ」
「げとは何よ」
「リオの話がいつも長いからじゃないか?」
「これでも短縮できるように心掛けてるわよ! …能力上昇系の魔法は教えを乞うためには魔法使い側と格闘家、両方のエキスパートが必要とされるわ。その手間暇や雇うためのお金と、成果を天秤にかけると、あまり賢い方法ではないのよ」
「おう分かった。んじゃリオは今すぐ身体鍛えてくれ」
「光魔法受けたいの?」
「悪かったから怒るなって。んじゃ、何で能力上昇系の魔法は存在してんだよ」
「研究によると、身体能力上昇はあくまで副産物だったそうよ。本来の目的は魔法攻撃力上昇、魔力増幅だったし」
「正に魔法使いによる魔法使いのための、ってところだな。だがその二つでも専門家が必要なんだろう?」
「ええ。魔力に関しては専門の学者や研究者が、身体に関しては格闘家などが推奨されているわ」
「教えを乞う以外の方法はあるのか?」
「…コーンって、本当勘が良いわよね。その話をするともう少し時間かかるけど」
「根に持つなよ。続き教えてくれ」

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