見出し画像

十二の国と十二の王と令和3年の私

NetFlixで十二国記のアニメを完走し、今日「魔性の子」読了した。
そして読み終わってすぐに「月の影 影の海」の上下巻を買いに駅まで散歩に出た。
物語の続きが気になって本を買いに行くのは久しぶりだった気がする。

最近はもう、小説は年に1冊文庫を手にするかどうかだったけど、
久々にファンタジーを読んだ没入感と知らない物語に熱中するのはとても楽しかった。


十二国記については、18年ぶりに新刊が出たと滾ってる人がいたのは知っていたし、
内容としての記憶は(私がすぐ忘れてしまう性質もあって)あまりなかったが、観ていた記憶はあった。
観ていた記憶があるってことは面白かったんだと思う(それ位ぼやっとしている)

十二国記の世界にずぶずぶと足を踏み入れたきっかけは羅小黒戦記だった。
年末からその作品を観るために何度も映画館に足を運んでいた私は、
当たり前のように中華の文化や装飾や風景やデザインに惹かれるようになり、
そんな中NetFlixの中から漢服ぽかったよなぁと思いだしたのが、十二国記だった。

何の気なしに、絵を描きながら、履歴書を作りながらと、ながら観を始めたが面白い。
異世界転移……麒麟……主上……十二の国と十二の王……胎果……政と戦
思ったより人は亡くなるし、思ったより暗い、思ったより陰謀渦巻いて、思ったより文化があった。
それがまたとてもファンタジーで私好みだった。


■故国喪失者の念
生きにくさや、「魔性の子」から引用するところの故国喪失の念を持つのはわからなくも無かった。
特に今までネガティブにそう考えたことはなかったけれど、別の世界を夢想したことがあったからだ。
それこそアニメの杉本(彼女は小説出るかは知らないけれど)や「魔性の子」の広瀬が持つ強いトリップ願望は、
若い頃には強くあったように思う。
今になってみれば私の場合、社会に出たことやインターネットの普及した今に比べて、
当時は世界がうんと狭い割りにその世界しかなかったからなんだとも思えた。
(とくにネガティブな理由と言うよりも、本当にただ夢想的なものだった)
ただ、その若かりし頃の夢想が呼び戻されて、物語へあっという間に没入できた。
物語は没入できるのが好きだった。
魔法学校への入学を夢想し、バンパイアの弟子入りを夢想し、令和3年 十二の国と麒麟に夢想した。


■獣でないぶん、不純で卑しい
「魔性の子」で同様の表現が度々出ていた。
人間の利己的な部分と慈悲深い麒麟の対比のように出ているのか、
目に入る度に印象づけられる文だった。
私には、本をあまり読まないのと言葉の意味を軽んじている部分があるので、
エゴという言葉の本質を理解できていない気がしたが、上げた文章の意味はすんなりと理解できた。
陽子のエゴ、杉本のエゴ、広瀬のエゴと並べたところで人間的で個々人の持つ根底の主義となるけど、
それぞれのブレも人間らしさとも思えた。
そこに対照的に高里の無欲(と言ってもよいのかわからないけど…)な感じは、
利他主義というほど対義的なものじゃなくてただ正直にまっすぐ麒麟だったんだなと感心してしまった。
あまり推敲していないことを並べるのもよくないと思うけど、ここは自分の備忘録なので良しとする……


■素直に
▽文字をもやもや書いたけどキャラクターも好きだった。
・楽俊がやっぱりかわいい
慎みを持てと言われたいと思った。ぜひ言ってくれ。
雨の中大きな里芋の葉みたいなのを傘に迎えに来てほしい。
鼻の周りの短い毛を逆なでさせてほしい。賢く優しい喋る子かわいいねえ!!!

・泰麒
まだアニメの方しか本筋を知らないのであれだけど、可愛いねえ!
クギュ!!アニメでは後に蓬莱に戻ったところで終わってしまっていて続きが気になっていた。
新刊でしょ??新刊の表紙泰麒だよね?その続きだって概要だけは知っているんだよ!!
順番に読めることを楽しみにしているし、現時点で一番幸せになってほしいNo.1。
極まってるから一番幸せに過ごしてほしい
白汕子がとても美しい

・延麒
六太。山口勝平さんのショタボ。
ジャイアントロボぶりに聞いたショタボ。
子どものころアニメを観て好きだったのは確か延麒(金髪の少年だった)
行動派えらい。面倒見良いのもえらい。信頼がおける。
同名の大きいのも好き。半分鳥っぽいしいい匂いがしそう。

・珠晶
性格と顔と声と供麒の関係が良すぎる。
図南の翼も早く読みたい!


十二国記にぽろっとtwitterで呟いたときに、友達がこぞって十二国記はイイゾ!っと言ってきて愛されてる作品なんだなぁと思いました。
まだまだ足を踏み入れたばかりで、物語も情報もてんこ盛りなんで引き続き楽しんでいきます!!!!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?