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三つの真実 から見えてくるもの

夏に記事にしましたが、今年前半は、ホスピス研修を受けました。


11月からは活動も始まり、今は高齢の女性をサポートしています。

回復の見込みがない重篤な病を患うKさんの余命はわずかと医師からは宣告されています。

ベッドに横たわり、ゆっくりとしか動けないKさんとは、週一回、午後のひと時を一緒に過ごすのですが、眠っていない時はいつも、笑顔で私を迎えてくださいます。
Kさんは、アルツハイマー型認知症患者なので、私のことを思い出してくださることが、本当にうれしいのです。

帰るときは、さよなら、と言わず
また来ますね、と声をかけて退室しています。

いつ最期のときが来てもおかしくない方に向かって、さよなら のことばでお別れするのはとてもさみしいから。

でも、よく考えてみると、

いつ死ぬかわからない

のは、誰にも共通していることです。

そして、

人は必ず死ぬ
ということも、

人生は一度しかない
ということも、

どんな時代にも、誰にでも当てはまる普遍の真実です。

Kさんのところから帰宅する途中、この三つの真実を思い起こすようになりました。
しぜんと襟を正すような心持ちになり、自分にも身近な人にもやさしく接したいと思えてくるのです。

明日は、今年最後、Kさんを訪ねようと思っています。


明日が来ることを感じられ、明日の計画を立てられるよろこび
大晦日、新年を迎える準備を、去年と同じようにできるしあわせ
そばに居てくれる人に、今、自分が居ることに感謝したい

こんな気持ちがこみ上げてくる年の瀬です。

みなさまも、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。
新しい年も、たくさんの幸せを掬い上げられますようお祈りいたします。


Reiko


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