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目に見えないものを感じるアンテナ

むか~し、陶芸家・ローズマリー(以下、RMと記しますね。)の陶芸教室に通って、土をこねたり、ろくろを回していたことがあります。
会社勤めをしていたころで、仕事が終わってから工房に寄り、小さな器などを作っていました。

4年ほど通ったでしょうか。
腰痛が出てきたり、仕事が忙しくなったりして、教室はやめましたが、それからも、年に一度くらい、ふらりと彼女を訪ねていました。


コロナで長いこと行けなかったけれど、今年は、アドヴェントが始まってから出かけてみました。



入口の扉には、アドヴェントリースが飾ってあり、
RMの手作りだとすぐにわかりました。



RMの工房の空気感というのか、雰囲気がとても好きです。
多様なものをふんわりと包み込んでくれるような、柔らかな何かが漂っているのです。




彼女は、日本の窯元も訪ねたりしているので、楽焼なども手掛けます。

出来上がった作品からは、日本的な風も吹いてきますが、そこには、RMという人の感性が練りこまれていて、独特な作風ができあがっていると感じます。




コロナの渦中は、活動にもさまざまな制限があったとのこと。
そのような時に、いつもとは違う視点からテーマを見つけ出し、粘土で、メルヘンの世界を表現した、と話しながら作品を見せてくださいました。


カエルと糸巻、背後には、


なにやら曲がったキャンドルスタンドが・・・


カエルの目が光っていて、とてもレアルでした。
釉薬がうまく定着したとのこと。


がま口とはよく言ったものだな、とヘンなことに感心したり。。。


王様の饗宴で使われるカップたち


今回は、工房の雰囲気を感じるだけでなく、思いがけず、メルヘンの世界に浸ることができました。


その場の空気を感じて、それがとても心地よいとき、しあわせ感が高まります。


ここで土をこねていたころ、わたしは、会社という営利主義が多くを占める組織に属していて、知らず知らずのうちに、窮屈感を抱いていたのかもしれません。


そんな時期だったからこそ、目には見えないものを感じられるこの工房で、自分の感性が動き出したのが、心のよいくすりになったのかと思います。


目には見えないものを感じられることは、その人の「生」に豊かなもの、深いものをもたらしてくれる

と、今は実感できるのが、とてもありがたくて、

感性というアンテナを育てていきたいとも思います。


☆ ☆ ☆


このところドイツは、全国的に寒波に見舞われています。
サ・ム・イ🥶
でも、天気のよい朝は、樹氷がみられてとても綺麗です。



みなさまのところは、いかがでしょうか。
おからだに気をつけて、大切な方と楽しいクリスマスを過ごしてくださいませ💕⭐🎄



今年一年、わたしの記事にお立ち寄りいただき、優しいおことばやあたたかいお心遣いを寄せてくださりありがとうございました。

来年もよろしくお願いいたします🍀🌈


Reiko













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