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BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 感想2 #1〜3 〜居場所〜

このブログを読んでくださっている方、
こんMyGO!!!!!(今回から変えました)

今回から予告通りBanG Dream! It’s MyGO!!!!!の本格的な感想記事です。
実は前回の記事を書きてる時点ではどのような感想記事にするか、
迷子中でした。

「迷うことに迷わない」「迷いながらでも前に進め」
迷いながらもしっかり前に進むブログにしたいのでとりあえず、
感想記事のスタイルを決めました。
毎話ごとに公式から提供された場面カットから語りたいシーンをピックアップ、最後にその話数の総括していく文章を書いていくスタイルとりあえずいこうと思います。(途中で変更する可能性もあり)
ただし、今回の#1〜3は3話一挙放送として放映されたのもあり、
製作側も連続で見てほしい意図があると思うので
#3での総括でまとめて1つの総括で話していこうと思います
(次回からは#4では#4の総括、#5では#5の総括で別々でしていく)

そして、2回目の記事では3話まで進んでいきます。
あと、感想記事なのでネタバレはガンガンしていくので
ネタバレが嫌な人は注意してください。



#1 羽丘の不思議ちゃん

あらすじ

とある事情からゴールデンウイーク前に羽丘女子学園に入学してきた愛音。

そんな羽丘ではバンドが流行していることが分かり、急いでバンドメンバーを探すことに。

「羽丘の不思議ちゃん」、燈をバンドに誘うも…。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 公式HP ストーリーより

解散

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #1より

BanG Dream! It’s MyGO!!!!!の物語はとあるバンドの解散から始まりました。
そして、同時にこのバンド=CRYCHICの解散の物語はMyGO!!!!!の結成秘話として語ることを避けることはできません。ただ、CRYCHICの物語自体は#3でまた詳しく語られるのでここでは簡潔に。
このシーンでは私は2つの衝撃を感じたことを覚えています。
1つ目は祥子と睦の存在です。
私が初めてアニメを見たのは放送日の前日に池袋で行われた先行上映会でしたが、何の前触れもなくMyGO!!!!!以外のキャラクターが登場し、燈・そよ・立希と一緒にバンドを組んでいるのですから少し会場の空気が声にならずともざわついた感覚がありました。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #1より

2つ目は解散の生々しさです。
良くも悪くもアニメ作品は動きや感情の表現が大げさに描かれやすいです。特に今回のシーンのようにアニメの始まりという作品の世界観に一気に惹きつけることが求められる場面では尚更です。本来であればバンドの解散シーンはメンバー全員が激昂したり、誰かが泣き出したりするのが創作での表現の鉄板でしょう。しかし、CRYCHICの解散は祥子から突然脱退が告げられ、立希は激昂、そよは仲裁に入るも、睦の発言で全てが一気に終わる。さらに後に9話で明かされますが、この後も数回集まりながらも徐々に練習にくるメンバーが一人一人減っていき自然に解散していく。BanG Dream! It’s MyGO!!!!!の脚本はスタッフ達の黒歴史暴露大会をしながら制作されていると語られていますが、リアルでバンド解散じゃなくても何かのグループで陰鬱な終わり方を経験したことがある人がいたんだろうか?と思うほど生々しい解散です。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #9より


暗く・陰鬱な雰囲気であり、物語の始まりとしては誰からも絶賛されるものではないかもしれないが、BanG Dream! It’s MyGO!!!!!の方向性を示す最低で最高なスタートのシーンであったと思います。

千早 愛音

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #1より

BanG Dream! It’s MyGO!!!!!の物語はクレジット上では高松燈が主人公であるのですが、燈は終盤に覚醒する展開を迎えてからバンドの中核を担うほどの強さを持つように成長するキャラクターであると私は感じました。言葉にするならば、後天的主人公です。
燈の終盤の覚醒まで実質的BanG Dream! It’s MyGO!!!!!の主人公の役割の担っていたのが千早 愛音です。動機はクラスの人気者になりたいという不純なものであれ、バンド結成のために自ら行動し、燈という重要人物に「ダメになったら、またダメにならないように頑張ればいい」と燈自身が最も求めていた言葉を何気なく発言するなど愛音がいなければMyGO!!!!!の物語は動き出すことはなかったでしょう。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #1より

そして、愛音は#5での試練が訪れるまでは目立ちたがり屋ではあるが面倒臭いことからは逃げる人間性の欠点も強調されているキャラクターでした。なので当初は愛音が好きになれないという感想もちらほら見られましたが、(愛音に限らず、全員人間性に欠点があるのがMyGO!!!!!の魅力でもあるのですが)辛いことがあっても、挑戦・行動することはやめなかった心の強さが描かれたキャラクターでもあり、燈が序盤から終盤まで終始愛音に対して最も心を開いて接しているのは燈にとって愛音のこの心の強さが憧れの対象であるのだから(それに加えてバンドを再び作ってくれたお礼)だと思います。

一生、バンドしてくれる?

場面のカットに該当シーンがなかったのですが、このシーンなしにBanG Dream! It’s MyGO!!!!!は語れないというほど大事な言葉だと思うので公式のPVを代わりに載せておきます。

この言葉に近いものがバンドリ!シリーズの他のバンドに登場しています。それはRoseliaの湊 友希那の「あなた達、Roseliaに全てを賭ける覚悟はある?」です。全て=一生、全てを賭ける=バンドしてくれるとほぼ同義と言っていいでしょう。同じ意味の言葉なのに違いが出る(さらに発した2人は共に作詞担当)のはそのバンドの個性が出るからだと思います。Roseliaは自分達の誇りと歌が好きという気持ちを激しく、そして美しく歌い上げるバンドです。しかしこれはMyGO!!!!!に当てはまるものではありません。MyGO!!!!!は燈の詩=心の叫びをたとえ必死すぎと嘲笑されようが必死に・一生懸命に・届けたい誰か(自分達も含めて)のために私たちのうたとしてうたい続ける、そんなバンドです。MyGO!!!!!の音楽を示す大切な言葉だと私は思うので紹介させていただきました。
また、Roseliaをはじめとして既存の7バンドとMyGO!!!!!の音楽の決定的な違いが確認できる曲があるのでどこかで紹介できたらと思います。


#2 もう誘わない

あらすじ

燈をバンドに誘うも断られてしまった愛音。

バンドメンバー探しのため向かったライブハウス「RiNG」で最悪の再会を果たす。

「舌打ちした!」

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 公式HP ストーリーより

出会い

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #2より

BanG Dream! It’s MyGO!!!!!の中で最も大事な出会いは千早 愛音と長崎 そよの出会いであると断言していいでしょう。後にMyGO!!!!!となるバンドの芽が植えられた瞬間であるからです。最も#10を既に知っている人は怖くてたまらないシーンにも見えるかもしれません。
何せ見栄と打算で本音を隠したままのバンド結成です。今までのバンドリ!のバンドは音楽自体が目的であること(RoseliaやRASなど)、もしくは音楽は本当の目的のための手段であるが本当の目的は全員で一致している(ポピパやアフグロなど)であり、例外は事務所の意向で結成されたパスパレぐらいであり、自分達で立ち上げたのに目的がバラバラで共有もしないのはやはり異質です。いつかは痛い目にあうとは多くの視聴者は思ってはいましたがまさかあそこまでいくとは・・・。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #2より

みんな、迷子

#2は比較的前述した出会いを除けばそこまで大きな動きを見せる回ではありませんでした。しかし、決して見逃しても問題が無い回ではありません。バンドを一応結成した愛音とそよは一応迷いながらも自分の理想を実現する一筋の光を見つけている=羅針盤の針が定まっている状態です。それに比べてまだまだ羅針盤の針が揺れている状態のメンバーがいます。
というより愛音とそよ以外の3人はまだまだ迷子中です。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #2より
BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #2より
BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #2より

燈は本当はバンドを再び始めたいがCRYCHICの解散に自責の念が強く残っており、これ以上傷つきたくないし、傷つけたくもないからと踏み出せない
立希は燈と一緒ならまたバンドをしたいという気持ちはあるが、肝心の燈の心情を知る術もなく、またその努力もせずに立ち止まっている
楽奈は実は#2の時点では迷子であることはわからず、むしろ自由に伸び伸びと我が道をわがままに進んでいるように見えますが今後の展開で実は迷っているから自由に突き進んでいたことが明かされます。

一言に迷子と言ってもこれだけ様々な迷子があるのだと。そして、迷子になっている理由や迷路を抜け出そうとした手段までもがバラバラだからこそ1つになれないもどかしさがある作品であることがよく出ているのが#2だと思います。

そして迷子は5人以外にもありそうで・・・

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #2より

#3 CRYCHIC

あらすじ

「人間になりたい」
周りに馴染めない、不器用な燈。
中3の春、ハクウンボクの花に誘われ出会ったのは……

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 公式HP ストーリーより

豊川 祥子

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #3より

#1の冒頭から登場し、インパクトを残していった少女、豊川 祥子。
そんな、祥子と彼女が結成したCRYCHICの思い出、それを燈視点で追っていたのが#3の内容です。

まず、驚かされるのは祥子の性格の変容です。#1時点では自分で始めて勝手に終わらし、音楽室のピアノを勝手に弾いちゃう厳しくも優雅なそして自己中心的な性格に映ったと思います。
では#3ではどのように変わったかというと、
厳しく→優しく、優雅な→優雅だけどお茶目、自己中心的→変わらず
と言った感じでしょうか。
自己中心的に多くの人を巻き込んで強引にでも幸せな未来を己が手で勝ち取る、野望も実力もかね揃えている圧倒的強者。そんな子に感じました。
性格が変容していると書いてしまうと誤解が生まれてしまいそうですが、#1での愛音に向けた笑顔を見ると#3での性格が本当に変わってしまったわけではないことが推測できます。(少なくてもこの時点では・・・)

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #1より

人になれない

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #3より

個人的にはこのシーンも心に嫌な響きをしました。

卒業式の別れの場面でみんなのように泣けない。
普段そんなに仲が良いわけではないのに最後にだけ近寄るクラスメイト

私自身も小中高と学生時代、友達は多い方ではなく、ぼっちではありませんでしたが親友とよべる間柄はなかったように思います。
そして卒業式間近でクラスメイト全員と写真を撮る、卒業アルバムに全員の後書きを書いてもらうという目標を立てて、実際にその時だけ友達っぽく接している瞬間を目にして、本能的にその場から離れてしまったこともあります。そしてそんな自分が間違っている側ということも理解できてしまう。
個人的に共感できすぎてしまい、辛さを感じるぐらいでした。
#1でも言いましたがスタッフの黒歴史暴露大会のおかげか本当に生々しい人間の負の要素を遠慮なく出してきますね。

居場所

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #3より

卒業式での別れでも涙が出ない少女、
でも本心では泣きたいと自身の心の叫びを知っている。
泣けるぐらい熱を持てる居場所が欲しいと渇望している
のが燈でした。

そんな居場所をようやくCRYCHICで見つけたと思った。

しかし、その前に居場所は崩壊した。

ここまでは#3で描かれたお話。

それをもっと詳しく深掘りしても良いのですが、
私はもう少し面白いところに踏み込んでみたいと思います。

それは、もし祥子がCRYCHICを解散させずに、
もしくは、祥子やそよを中心に解散せざるおえない問題を解決できら、
CRYCHICは燈にとって泣けるほどの熱を持てる居場所になったのか?

あくまでIFの話なので、実際は分かりません。

ただ私の考察としての解答は”NO”です。

その理由を語りたくて語りたくてしょうがないのですが、
それを語る場はここではないことも明らかです。
その理由は然るタイミングで語りたいと思います。

ただ、早く理由を知りたいと思うのならば#10を今すぐに見ることをお勧めします。あくまでも考察という程ですが#10はその答えの理由が公式に明言されているも同義だと思います。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #3より


総括#1〜3

以上が#1〜3までの場面シーンの振り返りでした。
本当はCRYCHICの件はもっと考察しても良かったのではないかと思いますが、記事を書いてる時点で祥子と睦の事情がほぼ明かされていないので考察しようがあまりないのが実情です。
というより、本来ならCRYCHIC解散の原因が物語の本筋になるのが定番の展開なんでしょうが、BanG Dream! It’s MyGO!!!!!の物語、いやMyGO!!!!!の物語ではそんなものはもはや不要となっているのは#11まで視聴している人なら分かりきったことでしょう。それがこのアニメのスゴイところです。
また、#1〜3までが急遽一挙放送になった理由も放送が始まると納得です。
昔はよくつまらないアニメは3話で切られるというのが業界の常識でしたが、1クールで放送されるアニメ作品の数が増加し続けていることや娯楽の種類の増加もあり、1話で切られてしまうことも珍しくありません。特にバンドリ!シリーズとして他の作品と比べても敬遠されがちなのがこの作品です。そこで序盤の盛り上げどころとして3話までを放送したのは英断と言って良いでしょう。(その代償として5th Liveの前にあの回が放送されてしまうのですが。)
また、#1〜3まで一挙に視聴すると燈が抱える問題も見えやすくなるのでより内容が深まりやすい構成にもなりました。
#1〜3では身構えるほどのギスギス要素は少なかったように思います。その分今後にギスギスになるように少しずつ種をまいている段階と言った方が正しいのだと思います。
ちなみに、noteで公式から配布される場面シーンの数が後半の回になるにつれ増えています。それほどに後半のシーンに製作が描きたかったものが詰まっており、実際に今放送されている#11までは納得できるものでした。
#12以降も楽しみです。
今回は#3までですが次回以降も筆者として感想を書いていくのが楽しみです。

感想だけなので1回目の記事より長くならないと思いましたが、ダメでした。
語るれば語るだけどんどん書きたいことが増え続けるそれがこのアニメ、BanG Dream! It’s MyGO!!!!!の魅力と恐ろしさだと改めて実感しました。

おまけ#1

毎回少しだけおまけの話を最後に挟んでいこうと思います。
#1の今回はBanG Dream! It’s MyGO!!!!!のOP主題歌「壱雫空」です。
と言っても、私自身は音楽のことは基本的なコードや作曲知識はありますが何か楽器を弾きこなせるわけでもなく、専門的知識もありません。
ので、曲から感じる印象やメッセージを感じ取っていく場を目指します。

では、まずは壱雫空最初に聞いた時の印象ですが、
初めて聞いたのは4th Liveで初披露された時です。
最初の印象ですが、MyGO!!!!!の音楽にしては明るい曲調だなというのが素直な感想です。
本編がかなりドロドロし、陰鬱な展開が多いので本当にこのバンドは結成できるのかファンですら心配になるほどの展開の連続ですが、最後にはハッピーエンドに向かっていることを示している実はかなり大事な役割を秘めているのがMyGO!!!!!のOPとして完璧な解答であると思います。
ただ、歌詞を改めて読んでみると透明な傘に閉じ籠ったり、空が泣きじゃくっていたりMyGO!!!!!の燈らしい歌詞がしっかり存在しています。
あと、個人的には「通り過ぎる時を 待つだけじゃなくて 僕は見つめていたいんだよ 無色でもそこにあるもの」というBメロでの歌詞がBanG Dream! It’s MyGO!!!!!の物語で彼女たちが得た宝物のように感じられる歌詞で好きな部分です。さらにタイトルにもなる”ひとしずく”、1番では僕は集めたいよ、最後では僕は連れていこうとひとしずくに対して語られています。ひとしずくとは何を指しているのか、この答えが最終回までに明かされるのか、または既に明かされているのかを考察するのも楽しみですね。

今回の記事はここまで、
気に入ったら次回も読んでくれると嬉しいです。

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