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BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 感想8 #12 〜MyGO!!!!!〜

このブログを読んでくださっている方、こんMyGO!!!!!
MyGO!!!!!の物語の集大成となる#12の感想記事です。

この記事を書き始めたのは、14日の深夜1時。
池袋のBanG Dream! It’s MyGO!!!!!のトークショー付き上映会に参加し、
帰ってきたテンションで書き始めています。

#8、#9を連続しての見ると精神ダメージがすごいですね。
そしてその後の#10で一気に感動に持っていかれて、
#11で安心して、笑うという感情のジェットコースター。
これを毎週待ち続けて、見ていた。
なかなか体験できない時間をMyGO!!!!!はくれました。

MyGO!!!!!のキャストさんは5人がボケ・ツッコミ・天然が揃っているので、結構面白いし、笑えます。
でもキャラクターへの愛や演技に対する真面目さや情熱も凄いのでいい話も多く聞くことができます。

個人的にはBanG Dream! It’s MyGO!!!!!を通して、印象が変わった子というテーマが興味深いテーマだと思いました。
燈以外はみんな変わりましたね。(燈は成長での変化)
立希を演じる林さんの”立希を自分と正反対の性格だと思っていたら、どんどん共感できることが増えてきた。”という話。

MyGO!!!!!のキャラクターは一見、燈:引っ込み思案・そよ:ママキャラ・楽奈:自由奔放のようにある程度アニメのキャラクターのお約束の性格を揃えているように見えます。
しかし、今までの感想記事を読んでもらうと分かると思うのですが、自分の気持ちを隠したり、急に態度を変えることができなかったり、
キャラクター全員がそれぞれ誰もが経験したことがある感情を抱いています。
キャラクター全員に共感できるようになっているとも言えます。
共感できてしまうからギスギスしたら辛いし、
それを乗り越えたら感動が生まれるのだと思います。

14日ということは最終回である#13の放映も今夜だということ。
(おそらく14日中に投稿は間に合わないので実際は放送が終わっていると思います。)
寂しい気持ちが大きいですが、MyGO!!!!!の物語は続いていくはずなので、応援をこれからもしていこうと思った1日でした。
(あと映画の前に池袋のプラネタリウムにも行ってきました。聖地を周りキャラクターが見ていた景色を実際に見れると感動しますね。)

長くなりましたが、余談はここまで。
そろそろ本編にいこうと思います。

今回もネタバレ全開でいくのでお願いします。



It’s my go!!!!!

あらすじ

ようやく「迷子のバンド」として再集結した5人。
曲も衣装もなんとか出来上がって、やはりバタバタしながらライブを迎えることに。
「ちゃんとライブしたかったのに結局これ!?」

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! 公式HP ストーリーより

ドタバタでバラバラ、それでも

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

BanG Dream! It’s MyGO!!!!!#12の見どころはなんと言っても感動的なライブシーンです。
そんなライブまでは波乱の連続であったことは#11を見れば明らかですね。

ただでさえギリギリな状況に加え、
・そよの衣装の手直し
・完成した新曲をみんなで合わせる、それも2曲
(・さらに昨夜決まったばかりのバンド名も早速RiNGに報告してます)
といった作業がまだ残ってます。
ステージでの事前リハーサルでさえ、する暇がありませんでした

「ちゃんとライブしたかったのに」
完璧主義の立希には受け入れ難い現実です。。

もはや”即興”・”ドタバタ”・”ぐだぐだ”、ここら辺はMyGO!!!!!のお家芸となりそうです。

それでも、#7のライブとは明確な違いがあります。
それは5人が同じ方角を向いて、進めていることです。

5人とも#11で和解をしても、きっとこれから拳に握るものは違うままだし、ずっとバラバラで迷子のままなのだと思います。
それでも、この瞬間だけは迷子のバンドの一人として、純粋にライブの成功を目標にここまで頑張ってきて、今ステージに上ろうとしてます。
まさしく”同じ熱になれるいま”を進んでいる最中なのです。
この瞬間が12話分かけて進んできたことでMyGO!!!!!の5人があつめてきた最も大事なひとしずくなのではないかと個人的には思います。

そして、粋なファンサービスもありましたね。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

Afterglowの「Sasanqua」に観客には懐かしい面々の姿が。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

そして何より、前作の主人公から手渡されるバトン(マイク)。

王道中の王道ですが、王道になるのはそこに感動が生まれるから。
MyGO!!!!!もいつかバトンを渡す側になるのか。今から楽しみですね。

成長した背中

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

いよいよライブシーンです。

今回も今までと同様披露された曲の感想をそれぞれしていきますが、その前にMCでの感想をしていきます。

まず、言いたいことは燈の頼れる背中ですね。
#7や#10でおどおどしていた背中ではなく、むしろ立希に”始める”合図を送るまでの成長。
当然、声が出せないということもなく、本当に成長した姿でした。

そして、”あの曲”の演奏が終わった後のMC。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

燈の素直な言葉。

今まで視聴者にも分からなかった本心も聞けました。

愛音は迷子仲間で、楽奈は分からないけど頼りになる。
やっぱり家の前まで当たり前について来る立希は不思議がられていました。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

一番バンドについて考えていてくれたそよ。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

きっとそよの中に罪悪感はあったのでしょう。
過去に縛られ、今を見てこなかった最低な自分。
きっと自己嫌悪もあったのだと思います。

それでも燈はそれを肯定します。
愛音の逃げでも肯定していた燈。
慰めなんかではない、燈の本心からの言葉。

過去に何があろうとも、今ここにいる瞬間。その事実だけが大事。

CRYCHICでの失敗。
自分ですら許せなかった少女が、
傷つくことに耐えられなくて、誰かを傷つけてしまう自分が許せない少女が、自分も君も許せる、そんな強さを見せてくれました。

潜在表明では”声を抱えて生きる”ことを覚悟し、
音一会では”涙を流したことすら間違いじゃない”と思えた。
それは、誰かを傷つけてしまう自分からも逃げずに抱きしめることができるようになったからこそ書けた詩。

自分を許すこと。これは優しい気持ちを持っている人ほど辛いこと。
自分の嫌なところまで理解した上でそれに向き合わないといけない。
向き合い続け、足掻きもがいた人だけが自分も他人も許せる優しさを持てるのだと思ってます。
これは燈だけでなく、愛音や立希もそれと向き合い少しずつでも乗り越えようと懸命に足掻いています。
きっといつかそよもきっと乗り越えられる。
今の燈からその確かな未来が伝わる気がしました。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

迷星叫

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

やはりMyGO!!!!!の始まりはこの曲以外ありえませんね。

1年以上前の1st LIVEで初披露されたこの曲。
この曲からMyGO!!!!!の歩みは始まって、そして多くの名曲が公開され続けても原点は揺るがない。一生そんな曲であり続けてほしいと思う曲です。

私が迷星叫を初めて聴いたのはYouTubeの1st LIVEの動画だったのですが、今でもMyGO!!!!!が今までのバンドリ!のバンドとは全く違うコンセプトのもとで生まれたことが曲を聴くだけでわかりました。

「流行りの歌はいつも 僕のことは歌ってない」
この歌詞が”理屈ではなく心に刺さった”そんな感覚を今でも覚えています。

曲のメロディも基本的には気持ちを盛り上げるメロコアな曲でありながら、
どこか生きづらさであったりするその苦しさだったり焦燥感がどこかに残っているような儚げな音が隠れていて、
でもそれを含めてしっかり疾走感あふれる仕上がりに聴こえます。

よくあるエールソングのような爽やかで華やかなモノでは決してなく、
でも確かに”もう一つの青春”を叫んだ若さを感じます。

「”僕のため それだけだった”そんなわがままから始まった物語だけど、
 震える君に届いている瞬間が確かにどこかにあるのなら、
 勇気を出して詩を届けてよかったと思える。」
MyGO!!!!!はもともとはキャストも公開されていない特殊なバンドで、
存在している世界すら曖昧な、生きづらさを感じる若者たちの代弁者のような神秘性がアニメの放送前だと感じられました。
でも、アニメが放送されるとそうではなかったことがわかります。
決して神秘ではない。普通や当たり前に馴染めないこの気持ちは特別なモノじゃない。孤独じゃない、自分達がいる。等身大の少女達が届けたい言葉。

燈はこれまで劇中では春日影に碧天伴走、詩超絆まで特定の君に届ける前提の詩でした。しかし迷星叫には特定した君はいない。この曲を聴いてくれたどこかの誰かに届けたい。燈の成長が感じられますね。
代弁者ではなく、理解者として寄り添うのがMyGO!!!!!の本質だと今なら思います。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

また、アニメでの迷星叫はCD音源ではなくそれ用に収録されています。(全ての曲に言えますが)
まだ歌い慣れていない感じが少し残っていながらも、必死で目の前にいる観客に届けようとする燈の熱情が歌声から伝わります。

そしてアニメでの迷星叫で一番好きな場面があります。
演奏が終わり、観客の歓声がその場の音を支配しているその瞬間、
5人を照らすスポットライトは消え、その代わりに背後から眩しい光が照らされます。
その瞬間、5人は顔も衣装もよく見えないシルエットのみになる。
この景色、キャストが公開される前のMyGO!!!!!のライブで自分が見ていたステージの景色そのままです。
迷星叫でその景色を再現した演出を見れて最高でした。


迷路日々

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

迷星叫と同時に作られていたもう1曲。
迷星叫は少しファンサービス的な側面もあるなかで、BanG Dream! It’s MyGO!!!!!のMyGO!!!!!の物語での集大成のステージというならこの迷路日々でしょう。

この迷路日々という曲なかなかに面白い構成ですね。
曲が始まった瞬間にいきなり盛り上げる構成。
楽奈がいつも以上に燈のMCを気にしてタイミングを見計らっており、そして完璧なタイミングで演奏に移行する楽奈は改めて天才とわかり、
それ以外のメンバーも誰一人置いていかれることなく演奏を始めることができているので珍しく気持ちが完全に重なっていた瞬間ですね。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

そして、迷路日々の歌詞で最も強調されているのは”ちいさな一瞬”。
MyGO!!!!!の次の単独ライブのタイトルにもなっています。
こちらの言葉の意味は#13でより明確になるのでそちらで触れていきます。

個人的に迷路日々の歌詞で印象的なのは
「迷子のまま 曲がりくねった道でも 諦めなかった 僕らのしるしだから」
直前のMCでも燈が語った通り、MyGO!!!!!の進んできた道は平坦な直線ではありません。

何度も壁にぶつかり、転んで、絆創膏で傷を塞ぎながら進んできた道。
MyGO!!!!!5th LIVEのキービジュアルの横断歩道を渡る5人。
ビートルズのオマージュであることも間違いないんでしょうが、
無路矢もMVを見てもわかる通り、迷子にとっては横断歩道でさえ直線には引かれないです。
進む一歩一歩に躓く隙間が歩く道幅と同じぐらいにはあって、一歩一歩慎重に歩き出さないといつかどこかで踏み外してしまう。
横断歩道の白線の上を一つ一つを歩いていけることが当たり前で無いことを知っているからこそ、ゴールが目に見えていることは普通でないことを知っている。振り返るとその道はぐちゃぐちゃで穴だらけでしょう。
でもそれが誇りである。
ぐちゃぐちゃで穴だらけだからこそ迷子になって、
そのめいろだから5人一緒になれた。
その証明になる。
#13を見た後だと余計に感じるのですが、MyGO!!!!!はこれからもきっとぐちゃぐちゃで進んで何度も転んでしまうでしょうね。
それでも振り返った時にある歩んできた道が勇気付けてくれる。
過去に後悔しかなかった少女達が過去に支えられるまでになりました。

”過去”が”今”の原動力になり、”今”の連続が重なり”未来”を作る。
MyGO!!!!!は今の瞬間を何より大切にしていますが、勘違いして欲しくないのは過去や未来を蔑ろにはしていないと思います。
今を大切にするために過去や未来が必要になると個人的に思うからです。

迷路日々には他にもMyGO!!!!!の物語での集大成になるのでいろいろな場面が思い出される言葉ばかりです。
それを再度ここで語るのも無粋な気がしますし、また文章が長くなってしまうのでここまでにします。
ぜひ何度でも聴いてほしいです。

MyGO!!!!!

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

迷路日々が終わり、碧天伴走が始まるまでの短いMC。
「MyGOでした」燈がつい言ってしまいました。

短いスパンで「迷子のバンド」→「It’s my go」→「MyGO」とどんどんバンド名が変わっていきます。
英語が得意な愛音だから思いついた言葉遊びのような迷子とMyGO、燈もかなり気に入ったみたいですね。
「私たちだなと思った」
これがいいと思ったら勝手に決めちゃう燈。
いざという時のわがまま。今回は可愛いわがまま娘の姿でした。

そこに愛音が!を5つ加えることで「MyGO!!!!!」になりました。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

5人だから後ろに!を5つつけること。
Afterglowの「Y.O.L.O!!!!!」と同じような感覚。
立希はあまり乗り気ではなかったのはAfterglowのファン故でしょうか。

全員が「これだ!」とならないのがまたリアルなこと。
いや、なんかやだという感情を素直に表現できるだけまだマシでしょう。
なんだかんだ言いながら、最終的には”MyGO!!!!!”という綴りに一番落ち着きを覚えて一人で微笑んでいたりするのは案外、立希やそよだったりするのではないでしょうか。

集いし関係者

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

MyGO!!!!!の結成の物語の裏で陰に潜みながら何かを企む少女達。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

そよにライブの感想で「よかった”ね”。」
これはそよの心境なら怒るのも無理ないでしょう。

睦自身も全く悪気は本当になくて、
傷つけることで傷ついてしまう心は持っていて、不憫でしたね。
話し合えば全て解決なんてこのアニメでは決まっていないということが改めて思い出されました。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

そして全てを最後に掻っ攫っていたこの少女?

祥子によって一生他人であったかもしれない4つの人生が狂わされていく。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

「残りの人生、わたくしにくださいませんか?」
燈の「一生バンドやる」と対比されるであろうこのセリフ。

燈はメンバーの手を握って離さないことで共存を望みますが、
祥子のこれはもはや支配。
それも友情や信頼ではない、互いの打算を利用することで可能となる支配。
これを高校生の立場で行なってしまう怖さ。

この物語の続きは#13で。
まるでライブの途中でその身を隠す黒いローブを脱ぎ去ったかのように
一気に明かされていくのでしょう。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

総括#12

ようやくMyGO!!!!!の物語に区切りがついた、
いや、ようやく始まったといったほうがいいのかもしれません。
劇中で最後のライブの後にバンド名が正式決定するくらい時間がかかるにかかった物語でした。
今回の感想記事今までで実は一番書くのに苦労したかもしれません。
あまり、文字にして残すべきことが曲以外あまりないように感じていていて。
それはもちろんアニメの内容が薄いという訳ではありません。
むしろ最初から最後まで濃密すぎる内容です。
ではなぜか、それは#12はMyGO!!!!!の始まりの物語を#1から見守り続けたからこそある感動が大きくあって、ただ自分の心に確かにあるのだけどそれをうまく言語化できない、というより言語化してしまうこと自体が今回の感想では間違いな気がしてしまうのです。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!!と全く関係ない話にはなるのですが、私自身昔から特別に好きと言えるのに、その理由がなかなか浮かばないということが頻繁にありました。もちろん考えればある程度の理由は出てくるのですが、確実にそれ以上の何かが自分の中に眠っている感覚があるのです。
そのことが自身でもどかしく感じることが昔は多かったです。
でもいつしかその考えが少し変わってきて、理由がないけど特別に思えるこの感覚が実は何より大切なものなんじゃないかなと思えてきて。
だって”理屈抜きに熱くなれるもの”って素敵じゃないですか?

燈も失敗を繰り返したくないという決意や愛音に対する憧れがあったとはいえ、明らかにCRYCHICよりもMyGO!!!!!の居場所を大切に思っていたのも、理由を考察してはきましたが、まだよくわかっていない部分も多くて。
もしかしたら、燈自身もわからないままなのかもしれません。
でもそれでもいいと私は思います。
というより、いたずらに言葉にするべきではないのかもしれません。

少し話がずれましたね。
#12も同じで何か感じたことを文字にすることが難しくて。
変に自分が納得しきれていない文章で無理やり引き伸ばすよりも、自分が感じたありのままの感情を理屈抜きで大事にしたいと思うのが#12でした。
MyGO!!!!!の一つの集大成としても、この感覚は間違えていない気がします。
感想記事をここまで書いてきた私が言うのも変な気がしますが、私の感想よりも自分の感じたこと=その熱を何よりも大事にしてくれる方がこのBanG Dream! It’s MyGO!!!!!では正解なんだと思います。

BanG Dream! It’s MyGO!!!!! #12より

と、ここで#12の感想は終わります。
この文章を書いている時は既に#13を見た後で、
その感想はもちろん次回していくのですが、終わってしまった寂しさがやはり残りますね。
感想記事も#13の回と最後のまとめとしての回の2つでとりあえず終了です。
感想を書いてみて気づいたのは、感想を書くために何度もアニメを思い返してり、再度視聴したりした上でそのキャラクターについて考えるので、愛おしさがさらに増すんですね。MyGO!!!!!は全員に何かしら共感できるところが必ずあるのでもう他人に思えないです。
もう残り少ないですが、やりきったと自分で言い切れるようにここからも頑張っていこうと思います。
そして、そんな感想記事が一人にでも必要とされたらそれ以上の喜びはありません。気が向いたらでいいので次回や昔の回も読んでくれると嬉しいです。

おまけ#7

最後に恒例のおまけコーナーです。

今回は「名無声」です。

2nd LIVEで初披露されたこの曲。
前後が迷星叫や影色舞に挟まれているのでアニメから新しくMyGO!!!!!を知った人には印象が薄いかもしれませんが、聴いているとジーンと涙が溢れてくる名曲だと思っています。

この曲の最大の特徴としては、愛音が歌詞を作る際に協力しているという設定でしょうか。
アニメでも#11燈が歌詞作りに苦戦している場面が少し描かれましたが、名無声でも燈の苦戦している様子を見た愛音が手を貸したのでしょうか。

それはただの”設定”として存在しているだけでなく、確かに燈では想像がされないであろう言葉が多く並んでいます。
例えば「たったひとつのアカウントじゃ表せない」なんかはその代表例だと思います。燈がSNSでMyGO!!!!!メンバー以外に何かを発信するなんてないでしょうから。
MyGO!!!!!はひとりぼっちにさせない音楽ということを#10ぐらいで書いた記憶があるのですが、アニメでも分かるとおり一言迷子と言っても全員バラバラな迷子で進み方もバラバラ。
苦しんでいる人に僕もいると叫んだ迷星叫。でもその詩が全ての苦しんでいる人に届くとは思いません。燈の歌詞なので燈に近い迷子の人達にしか届かない。
結局MyGO!!!!!は燈に近い人しか救えないバンドなのではないか?
その問いに”NO”と答えを返したのが名無声と言えるのかもしれません。
愛音のように人付き合いが得意、でもそれ故に迷子になってしまう人もいる。その人だって一人ぼっちにしたくない。そんな思いから燈も愛音を頼ったのかもしれませんね。

”綺麗すぎる色は疲れるから、飾らないそのままを抱きしめていたい”
人からの見え方=見栄を大切にする愛音や完璧主義で頑固になってしまう立希にも刺さる言葉ではないでしょうか。
個人的には「今日に僕は 前日譚じゃない」。
毎回の一瞬を大切に積み重ねることが大事であると気づいたMyGO!!!!!だから生まれたであろう言葉。
この頃からしっかり一貫してMyGO!!!!!の物語が練られていることがわかります。
あと、「僕が見つけた今日の煌めく空」は星空でしょうか、それとも愛音と燈が通学路や屋上で一緒に空を見上げて見えた景色なのか。答えはわかりませんが、というより正解がないといった方が正しいのですが、それをそれぞれが独自の解釈で考えてみると面白いかもしれません。

最後にMyGO!!!!!のMVはどれも完成度が高く、見ていてこれを無料で見れてしまって本当にいいのかと思ってしまうものばかりです。
特に名無声のMVが個人的に好きです。
夜の街、彷徨う迷子の少女達、そんな彼女達が集結し並んでいると背景にデカデカと”MyGO!!!!!”の文字が映し出される。最後には燈が自宅のベットで目を覚ますことで幕を閉じる。かっこよさに渋さ、色々な見どころが随所にあり、MyGO!!!!!らしいと思えるMVだと思います。
他にもMyGO!!!!!が小さくなって可愛らしく踊る影色舞に、優しいファンタジーな世界を描いた栞など全てのMVにそれぞれの個性が溢れているので是非何度でも見返してほしいですね。

おまけは以上です。


今回の記事はここまで、
気に入ったら次回も読んでくれると嬉しいです。




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