見出し画像

調和性の一枚『Human again/HALATION』レビュー

お久しぶりです。
人生初ライブ、
8月のHALATIONのライブ最高でした。
またJunjiさんに会いに行きたい。素敵な音楽を聴かせて欲しい。そんな気持ちです。

と、言うことでライブ後HALATIONのアルバムを数枚購入してみました。
その中から今回はお気に入りの
Human again」(2009年発売)のレビューをしていきたいと思います。

01.every[one].

アルバム1曲目から名曲が来ます。アルバムの1曲目ってこちら側をがっしり掴むためか名曲率めちゃくちゃ高いことが多いイメージです。
ドラムの音がとても気持ちの良い一曲!

Aメロの「ぎみも!ぎみも!(give me more)」とか「ふぇすふぇ!ふぇすふぇ!(face to face)」みたいな歌い方が可愛く、つい口ずさみたくなる魅力があります。
サビで一気に光が見えるというか明るくなる感じが好きです!

歌詞がとても優しく、個人的に「キミがキミらしく未来を思い描けるように」という歌詞が刺さりました!

02.rise up

ライブでも振りなどがあって一体感の出る、最高に盛り上がるかっこいいです。
やっぱり「Hey!」みたいな歌詞の部分で振りが入ると楽しくなっちゃいますね。
ベースのビート感が気持ち良い1曲ですね。

印象的なイントロは、1番と2番のサビ後にも似たように入るので印象に残りますね。
よーく聴くとAメロにひっそりと女性コーラスが入っているように聴こえます。ヘッドホンなどでご確認ください。
ラスサビ前の間奏のJunjiさんの囁きがクールで素敵ですよ!

03.overdose=Angel

キーボードとクラップ音がどこか懐メロを感じるイントロから始まります。
アレンジに色んな音が入っており、歌の後ろの編曲にも是非注目してほしい楽曲です。
ビコビコ音やピアノ音が使われており、どこか浮遊感があり、宇宙的です。

サビで黒電話タイプで無い、会社で使われているような電話がなる音のような効果音が入っているのが面白いですね!ふわふわしたコーラスがまたいい味を出しています。

サビ後の部分と、ラスサビ後半、そしてアウトロとギターフレーズが凄くカッコ良いので注目して欲しいです!JunjiさんがHALATIONではベースでなくギターボーカルを担当しているのがとても面白いですよね。自分はメジャー後のLaputaの印象が1番強いためにそう思いました。

こちらの歌詞についてですが、「世界」と書いて「トキ」と読むようなあて字を使ったりしていますね。
HALATIONの歌詞の特徴として、よく「踊りましょう」などと誘ってきたり、「踊り続ける」などと、踊る関係が多いところにも注目してみてください。

04.starlights

ここでゆったりめな楽曲を投入。
タイトル通り、夜空や星や宇宙を連想させるようなアレンジがされており、聴いていてとても落ち着く一曲になっています。夜寝る前にもピッタリだと思いました!

壮大且つ優雅なアレンジの中に、掠れたような効果音が入っているのが、ギャップがあって、それがまた個性になって良いんですよね!

05.吐息

続いてこちらの楽曲も穏やかに始まります。
徐々にドラムが強くなり、音数が増えていきますが、とても聴いていて落ち着く、優しい楽曲に仕上がっています。

この楽曲を聴くと、少し不安げさも感じられるようなイントロから曲が進んでいく度に、その不安を暖かく解いてくれるような気持ちになります。

月明かりを感じる。夜に散歩する時だとか、寝る前だとかに聴きたくなる一曲です!

06.cage

このタイトルを見るとどうしてもディルアングレイを連想してしまいます…!

イントロの演奏が激しく、名古屋系の血を感じました!Aメロで少し落ち着いて、その後の間奏で激しくなって、またその後落ち着いて…とそんな感じの緩急が付いていて面白いですよ!

サビでその前までの落ち着いた感じとドラムなどの激しい感じが溶け込み合い、ひとつにまとまったようなアレンジになるのが「なるほど〜」となりました。

07.Romeo

後期Laputaの激しめの系統の曲の雰囲気に近いものを感じられます!Laputaファンにおすすめの一曲です!

Junjiさんの「Romeo…」という囁きから曲が始まります。どこか退廃的で、激しくて、でもまっすぐさもあるAメロ〜Bメロから、サビになって一気に世界が広がっていくようなアレンジが聴いていて気持ちが良過ぎますね!
このサビの雰囲気がLaputaの「Starting Paranoia」を連想させました。

一番サビ後に女性のコーラスが入っているのが印象的です。V系関連アーティストの曲にはそういったものが多いですよね!
歌詞に「青い薔薇の奇跡のように」と入ります。こちらのCD「Human again」のジャケ写も青い薔薇となっており、このアルバムにピッタリな楽曲だなぁと思いました!

08.流れる景色

最近のイチオシです!良過ぎて今日10回近く聴きました!イントロの入りがave;new feat.佐倉紗織の「GIRLS」って曲にそっくりでめちゃくちゃびっくりしたのですが、伝わる方はいらっしゃるのでしょうか。

かっこよく耳馴染みの良いギターなどの目立つバンドサウンドと、主張はしすぎず、楽曲の中で絶妙な存在感を見せる効果音などのデジタルサウンドとの、まさに「調和」の一曲!

知人にこの楽曲を聴かせたところ、
おかもっち(GARNET CROWギタリスト・岡本仁志さん)の曲っぽい」と言われて、自分自身も納得しました。爽やかさと自然と調和できるような穏やかで優しいアレンジに通じるものがあるように感じました。なのでGIZAのアーティストが好きな方にもおすすめ出来ると思います。

アルバムの中で最高の爽やかさを感じられるこの楽曲、ひたすらに心地良さを感じられます。

最後のサビ部分が終わったあとに入るメロディ部分(LOVE with you〜)でひたすら優しい風に包まれているような気持ちになって、その気持ち良さがもうとんでもなく素晴らし過ぎて、何度も欲しくなり、リピートが止められなくなってしまいます。

歌詞の世界の極彩色のような鮮やかさと、アレンジとメロディのさわやかさ、やさしさが、ただひたすらにHALATIONの世界観を聴き手側に伝えてくれました。

09.Go ioto spark

物語の最終回みたいな集大成・大団円感が感じられるアレンジの楽曲です!
新しめのBUCK-TICKの曲とか好きな方刺さると思います!

アルバムの中では結構正統派なまっすぐとしたロックなバンドサウンドの楽曲でどんな人でも安心して聴けるような楽曲です。
デジタルサウンドの主張は少し抑え目。

サビ部分をよーーーーく聴くとキラキラした音が入っていてかわいいらしいです。
他にも全体的にコロコロした音だとか、色んなキーボード音だとかが入っているので、星座を見つけるかのように、是非耳で探してみてください。

いつも言ってる話なのですが、やはりヘッドホンなどで音楽を聴くとそのままスマホ等で聴くときに気付かなかった音に気付けて新しい発見が出来るのですごく楽しいですよ。おすすめです。

10.スロウダンス

ここまで読んで別に興味無いかな、と思った方、お願いです。
サブスクで試し聴きでも良いです。

この曲だけでも聴いて帰ってください。

この楽曲のクオリティがもうとんでもなくとんでもなく高くて、私はこの曲をサブスクで聴いてこのアルバムの購入を決意したのですが、
こんなに、穏やかで、切なくて、壮大な楽曲を作ることの出来るJunjiさんに本当に感動し、本当に尊敬しました。

現時点でHALATIONの中でこの楽曲が一番大好きなのですが、8月のライブでJunjiさんがこの楽曲を披露して下さりました。本当に嬉し過ぎて2回も泣いてしまいました。

アナタには今何が目の前に映ってる?」という歌詞が2番Aメロに入ります。

目の前でかっこよくて美しいJunjiさんがHALATIONで一番好きな楽曲を披露してくださってるんですよ。

泣くしかありませんでした。

曲は先程穏やかで、切なくて、壮大だと書きましたが、まさに言葉通りです。
イントロ〜Aメロ(「そばにいて…」までの部分)は穏やかで優しく流れていき、その後の8音くらい繰り返されるドラムの後からメロディとアレンジが一気に壮大になり、Bメロのメロディと、演奏の音が優しくなる部分で切なさが大爆発します。一曲通して全てが美しく、優しく流れていきます。

この楽曲を聴くことが世界一有意義な5分32秒の使い方だと思います。曲で5分以上のものは長いと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この楽曲は本当にまったく長さを感じず、気付いたらリピートしているような、そんな楽曲です。

歌詞に登場する「」も「」も「」も目を閉じるとすぐ思い浮かべられるんですよね。
景色を一瞬で思い浮かべられるようなHALATIONのアレンジ能力の高さに脱帽です。

美麗な世界観のアニメ映画のエンドロールでこの曲流れてたらマッチし過ぎて滝のような涙を流してそこから動けなくなる可能性が高いです。

まとめ

アルバム通して凄く聴きやすい名盤でしたね。基本的にHALATIONの楽曲は、低いキーから、とても高いキーになるような分かりやすい曲や派手な曲はあまり少ないイメージですが、Junjiさんが長いキャリアで培った安定した演奏やミュージシャンとしての才能を沢山見ることができます!

・Junjiさんの人間性が見えるような歌詞、
・不思議な浮遊感のあるJunjiさんの声
・かっこよくやさしく耳馴染みの良いメロディ
・ バランスの良いアレンジ


どれもがHALATIONの魅力であり、個性。
HALATIONを聴いてみることによって、
新たなジャンル・音楽性に興味を持つ・触れることが増えるかもしれません。
是非まずはサブスクの視聴から!
よろしくお願いします!


ここまで読んでくださり本当にありがとうございましたー!

超・感謝!

余談

フォロワーさんに大滝純さんのファンの方がいらっしゃって、そのフォロワーさんがTwitterでひたすら布教したところ、
大滝純さんのサブスクの月刊リスナーがここ最近で数人(10人も満たない状態)から30人越えになったみたいです。

影響力がとても凄いなと思いました。

PENICILLINを通っていても大滝純を通ってない方がいるのと同様に、Laputa時代のファンの方でもHALATIONを通ってない方も結構いるかと思います。

改めてLaputa以外のJunjiさん、今のJunjiさんの音楽、聴いてみませんか?

私のこのnoteのレビューなどからHALATIONのサブスク月刊リスナーがもし増えたら嬉しいです!
今後チェックしていこうかなと思います!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?