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【メンバー紹介】「自分でつくる豊かさを感じてほしい」笹部睦

今年で4周年を迎える、ここにある。今や4歳になった私たちですが、自分たちの力だけで今の姿になったとは到底思っていません。これまで目をかけて手を差し伸べてくださったみなさまのおかげで、今の私たちがあります。

そんなみなさまに「ありがとう」を伝える機会をつくりたい。そんな思いで、11月11日の周年祭に向けて、今少しずつ準備を進めているところです。周年祭に先立ち、今回からメンバー紹介を始めます。私たちのことを知っていただく機会になれば嬉しいです。

笹部睦(ささべ・むつみ)
2000年生まれ。大阪府出身。大学では政策立案をするゼミに入り、ロジックの世界に身を置く。内定をもらった会社の事業意義がわからなくなり、島根県の離島である海士町で1年間過ごす。島では高校生のための公営塾で働いていた。海士町での暮らしを通して、それまで持っていた固定観念から解き放たれ、現在は大阪で自由人をしている。好きなものは、アイドルなどのかわいいもの。自分でかわいいを創作できるようになるのが最近の目標。

こんにちは!今年の4月からここにあるに参加している笹部睦です。私は「土市」「ぶぶぶバザール」という2つのイベントを担当しています。今回は土市への思いを綴ってみました!

土市って?

土市は、毎月第三土曜日にあまがさきキューズモールで、土にまつわる様々なワークショップをしているイベントです。土や自然に触れられるワークショップと、野菜を使ったコンテンツを楽しめる「お野菜えんにち」を体験できます。6月と10月のみマルシェが登場し、こだわり野菜を育てる農家さんや身体にやさしい商品をつくるごはん屋さん、スイーツ屋さんに来ていただいています。

先月(10月)のワークショップでは、尼崎市内のコミュニティーファーム「園北ファーム」さんにご協力いただき、尼崎の伝統野菜である田能の里芋掘り体験をしました。また、ワークショップづくりやデザインの仕事をされている、いのうえみなみさんに泥だんごをつくるワークショップをしていただきました。

泥だんごづくりワークショップ

どうして土市に関わっているの?

私が土市に関わっているのは、昨年島根県の隠岐にある海士町という離島に住んでいたときの経験がきっかけになっています。コンビニもスーパーもない島だったので、ほしいものや解決したい問題があれば「自分でつくる」「自分で解決する」「人に頼る」ということが、都会に比べると根付いていました。

例えば、自分の畑で野菜をつくっている人が多く、私も住んでいたシェアハウスのみんなと野菜をつくりました(面倒見のいいシェアメイトがほとんど育ててくれたけど笑)。ケーキ屋さんもないので、どうしてもケーキが食べたくなったときは、自分でつくることに。ずっと苦手意識のあったお菓子づくり。でも、挑戦してみると意外と上手にできたんです!シェアメイトも喜んでくれたのがすごく嬉しくて「自分でもやってみたら意外とできるもんだな」と感じました。

また、隣の島(船で20分くらい)の農家さんと仲良くなり、定期的にお手伝いに行っていました。広い空と青い海が見える畑で作業するのは初めての体験。「自然の中で働くのはこんなに気持ちいいんだ!」というのが大きな発見でした。これらの経験から「自分でつくる豊かさを感じてほしい」「都会の中でも自然を感じられる機会をつくりたい」という思いをもって、土市を運営しています。

シェアハウス前の畑

ドドド!!アート!!で教えてもらった「生きる力」の育み方

毎月の土市とは別に、9月18日から10月20日に開催したのが、連続企画「ドドド!!アート!!」です。自然物を使って絵を描くアーティスト、スギサキハルナさんと、尼崎の土や草木で絵の具をつくり大きな絵を描きました。

第1回と第2回は、兵庫県立尼崎の森中央緑地で土や草木を集めるところからスタート。それらをもとに絵の具をつくりました。第3回では、2×5メートルの布にスギサキさんに下絵を描いてもらい、つくった絵の具を使いながら1週間かけてみんなで絵を描きました。

完成した絵。精霊が私たちを見守っている

スギサキさんは「土でも簡単に絵の具をつくれることを知ってもらった後は、自分でもつくってみてほしい。それが生きる力になる」と言っていました。画材なんて無くても意外と簡単に絵の具ってつくれる。たとえ小さくても自分でなにか始めることは、自分の道を切り開いたり、自分を表現する方法を得られたりするきっかけになります。

また、絵を描く中で「スギサキさんと絵を描く空間は、本当に心地がいい」と感じました。スギサキさんは「空気を耕す」ことを大切にしているそうです。失敗してもいいという安心感、そして集中したいときには黙って集中できる空気感もありました。

何日も絵を描きに来てくれるリピーターさんがたくさんいたのは、こういった心地いい空気があったからだろうなと思います。「最近の子どもたちは失敗を恐れる子が多い」とスギサキさんは言っていました。このような挑戦しやすい空気感が「自分ではじめる」ハードルを下げるのだと思います。

みんなで絵を描いているところ

これからの土市

スギサキさんに影響を受け、「自分でつくる」の先の「生きる力を育む」まで見据えて、土市でどんなワークショップをすればいいか、どんな経験をしてもらいたいかを考えています。

土市は子どもの参加者が多いですが、年齢関係なく誰でもウェルカムです!失敗を怖れるって子どもたちに限ったことではないですし、自分でつくるとか始めるとか、そんな余裕がない人にこそ「自分でつくる」豊かさを感じられるワークショップをつくりたいと思っています。この先の土市でも「自分て意外とできるやん!」と思えるような企画を企んでいるので、ぜひ遊びに来てくださいね!

11月11日(土)に、ここにある4周年祭を開催します。参加を希望される方はこちらのフォームより申し込みください。

▼ここにある周年祭イベントページ

ここにあるは「すべての人が楽しみながら、わたしとしての人生をまっとうできる社会に」をビジョンに掲げ、主にまちづくりや場づくり、コミュニティデザインの分野で活動を続けてきました。今回新たな巡り合いを願って、新メンバーを募集します。募集するポジションは、プロジェクトマネージャー、インハウスデザイナー、オープンポジション、インターンです。みなさまのご応募お待ちしています。

▼求人情報

▼ここにあるが向き合い続ける社会への問い

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