「あなたが悪い」に隠れているもの

ひと月くらい前からパートナーとどう話していいのかわからなくなった。


今まで積み上げてきたものが、すべて無意味に思えて、パートナーを責めた。


「あなたはなにもしてくれない」

「あなたが悪い」


それは冷静に考えるとすぐわかる。

『ほんとうのことではない』ということが。


でも「なにもしてくれない」という感情から抜け出すことができなかった。

今なら分かる。

ほんとうではない感情に支配されていた。

ということが。



私たちは結婚して1年とすこし。

入籍と同時に不妊治療を始めた。

当時私は41歳。彼は33歳。

女性として子どもを授かるには、、、ギリギリなのか、アウトなのかというラインにいる。

始めてから、「ここまで」と決めたところまで淡々と治療をしてきた。


そして、その時が来た。
授からなかった。


この先どうするのか、どうしたいのかを話すことになったけど、何かしっくりこない。

彼がやっとスタートラインにたったからだ。
続けるなら、病院も方針もベースは彼に決めてもらうと思った。

そうしないと、後悔すると思ったから。
お互いに。


不妊治療は二人のこと

なんてなかなかそうならない。


不妊の原因は「年齢」だと何度言われただろうか。
彼だけではない。病院にも、ネット情報でも。

その度に気にしないようにしていたけれど、積もり積もって耐えられなくなった。


それは「責められた」訳ではない。

ただの事実だ。


でも私は何かを背負ってしまった。

それが辛くて私はパートナーを責めた。

「私は悪くない」事にしたかった。


そうすることで私は私を守った。
子どもができないのは私のせいではない。
っと。

そんなこと誰も言ってない。
だからといって誰も私を責めてなんかいない。

でもそこに気がつけなかったら、心が離れていっただろうと思う。

パートナーのせいではなく、自分のせいで。


これは夫婦に限ったことではないと思う。

仕事でもそれ以外でも。

自分を正当化することの裏には、
ほんとうの願いがある。


私の願いは

「あなたと一緒にいたい」

それは出逢ったときから変わっていない。

どこかで「そのために子どもが欲しい」と思っていたのかもしれない。

そんなことに繋がって少し力が抜けた気がする。

そして私たちの不妊治は第2ステージに入ります。

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