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魅力的な響き「変幻自在」

第28号(2021年11月10日)
第27号(2021年11月3日)軽やかに関係づくりをされている五十嵐智美さんからバトンを受け取った末永准子と申します。

私が「プロティアン」を強く意識したのは、キャリコン養成講習の一場面。
「好きなキャリア理論をあげなさい」とお題を与えられて、真っ先にダグラスホール先生のプロティアンキャリアをあげました。理論の細かいところは、全くもって知りませんが、「変幻自在」に直感的にフィットしたことを鮮明に記憶しています。

わたしは新卒すぐ県立高校の教員として定年まで勤めました。その間定時制から所謂進学校まで幅広く勤務しました。
世間知らずで非常識というレッテルが貼られる教員ですが、そうとも言い切れません。
学校は世の中の縮図です。子どもを見れば、親や世間のこともわかるし、この先どうなるのか、およその見当はつきます。確かに、問題意識を持たない教員もいましたが、生徒に寄り添い、打開策を求めて多くの教員が闘っていました。現場では一人として同じ生徒はいないわけで、それぞれの生徒に合わせて、あらゆるリソースを総動員して「変幻自在」に動けないと仕事になりません。地域や多職種の連携は当たり前のようにやってきましたし、そこから学んだことは計り知れません。
たまたま私の場合は、ある程度裁量のきく職場に長く勤務しまして、飽きっぽい私の性格にマッチした面白い経験もさせてもらいました。念願の専門高校で、独自の学校設定科目を創設したり、生徒による「ファッションショーを成功させたい」という夢も叶えることができました。素晴らしく成長した生徒たちを見るのは本当に嬉しいものです。
最近は教員のブラッキーなところばかりがクローズアップされて、教職を目指す若い人が減ってきているのが残念ですが、ヨコの関係で「人を教え導く仕事」は「共育」とも表現され、人間関係の基本になる素晴らしい仕事だと思っています。
なので、教職に未練はありつつ、退職しましたが、自分のやり残したことは何かと振り返ったときに、「キャリア教育に携わりたい」という思いが出てきまして、どこでもそれを宣言しておりました。そんな声が届いたのか、九州プロティアン勉強会で、「キャリア教育」に関わることになりました。そこで、志を同じくする方たちに出会い、思いもかけないご縁も広がりました。そんな社会関係資本を土台に、これからも意図をもって「変幻自在」に新たなステージに向かう自分にもワクワクしているところです。

次号は時代の先端を走るWoman×プロティアンの水藤さんにバトンを渡します。水藤さん、宜しくお願いします。

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