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頭の上のドローン

数日前に参加したちょっとした勉強会。
「客観的に」「俯瞰して」というワードが出てきた。

話をするのが苦手な私は、人が話すのを聞きながら常に頭の上にドローンを飛ばしている感覚でいた。

視線の高さだけでなく、自分の位置から見える景色だけでなく、上からの景色を想像して、相手から見える景色を想像してみる。

いつからそんな癖がついたのか?

中学生の、多分2年生。
「多分」というのは、はっきりとした時期は思い出せないけど、私が部活の部長になった頃。となると、3年生が引退したけど卒業していない時期だから。

あの頃は、部長になるのに必死で、何をしてもトロい私は他の子の何倍も練習した。とにかく、人よりも上手になりたくて我武者羅に練習した。
部長になりたかったわけではなかったけど、顧問に認めてもらえたのだと、とても嬉しかった。

勉強ができて、上手な子達ではなく、私が部長に選ばれたのはなぜなのか?わからなかった。

しばらくして、顧問に誘われて顧問の車で住んでいた町から1時間ぐらいの町へ行く。世界的に有名な人が来ていたから。
部活の勉強にもなるし、とても嬉しかった。

帰り、車の中でスカートの中に手を入れられる。
次第に下着の中に手が入る。
何をされているのかわからない。
固まる私。「やめて」と言えない私。
周りは真っ暗で、ただただ怖いの一言で「無」になるしかなかった。

家では、起こった出来事と切り離して、いつもの私として生活した。
母子家庭だったから、母に心配かけたくなかった。

しばらくして、部室で顧問と二人きりになった。
その時、「無」になって「やめて」との一言も言えない私がいた。

棚に手をつくように言われ、腰の高さに両手をつく。
制服の下から入って来た手は、下着を下ろし後ろから抱き着かれて「いたい」と声も出せず、何かをされた。

一通り何かが終わると「後から何か出てくるかもしれないから」と言われ。
何も言わずに下着をはいて「無」のまま教室に戻った。


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