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私の「韓国」のはじまり。

私がはじめて韓国に行ったのは、いまから約20数年前。
そのころ、私はまだ小学生くらいだったと思うのですが、その後現在まで変わることのない「韓国」のイメージとなったその旅行は、鮮烈な韓国デビューでした。

母が韓国人だったこともあり、私には当時特別「韓国」に対して、
これといったイメージはなく、ただ「母は韓国語も話す。」というくらいでした。


そんな感じで韓国に行き、ある遊園地で妹と乗り物に並んでいたときのこと。

後ろに並んでいた、若い韓国女性ふたりが、前に並んでいた私たち(小学生)について、全編韓国語で、はっきりくっきり非難していることに気づきました。


私自身、韓国語は簡単なものしかわからないはずなのに、そのときの女性の会話は、なぜか何を言っているのか、その雰囲気だけ全部わかってしまった不思議な体験でした。
以下、当時の小学生(日本人)vs 20代女性(韓国人)の会話です。


女:みて、これ並んでるの日本人でしょ。
      まぁ〜こんなジャラジャラつけて。
※当時私は、買ってもらったばかりの、ドナルドダックのネックレスと指輪をつけていました。
私:(え、なんか言われてる)
女:まぁ〜こんな小さいのに、こんなにいっぱいつけて。かわいくない。だから日本人はダメなんだよね。
私:...(ちょっとイラ)
女:日本人ってなんでこんな飾るの。ほんっとさすが日本人。
私:(あーーーーーなんか言い返したい。それか「聞こえてるよ!」って言ってやりたい。)

並んでる間中、ずっと「日本人」「悪口」を言われているのは、いやでもわかったので、我慢できなくなった私は、彼女達と順番を変わることにしました。

私:(どうぞ、のジェスチャー)
女:え、なに。


一緒にいた妹に、この人に悪口を言われ続けていることを伝え、当時いっしょに旅行に来ていた叔母を呼びました。

叔母には、経緯を伝え、私たちも韓国語がわかると知らせるため、ある作戦を伝えました。


1:叔母から、私たちに韓国語で話しかけてもらう
2:私は、よくわからなくても「うん」と答える
3:前のやつらに聞こえるように、会話は大きめで


作戦開始。

叔母は急に流暢な韓国語で、おそらく「まだ列長いね。あっちにいるから、何かあったらおしえて!」と言いました。

その瞬間、前の女性達は顔を見合わせ「え...」と言う顔をしました。
やりました。

私はそれを見て、叔母に「うん、わかったー」と韓国語で伝えました。
女性達は、叔母が去っていくと
「え、韓国語わかるの?日本人じゃないの?」
のような会話を、小声でボソボソと話し始めました。


文字にしてみると、本当に何気ないことですが、ひねくれている私は、この出来事により「あーー韓国人って最悪。」と思ってしまいました。
結果、今でもあまりいいイメージはありません。

もちろんいまでは、「そんな人もいるし、逆に日本人のなかにも、韓国から来た観光客に、同じようなことをした人だっているかもしれない」と思います。

ただ、やっぱり韓国の歴史の授業では、過去の日本人がした悪いことを徹底的に伝え、「だから日本ってそんな国」みたいな授業が今でもあります。
そのため、やっぱり反日感情をもったひとが次々と出来上がっていくのも事実。
逆に日本では、日本に都合の良い解釈をされた歴史が伝えられるので、韓国に対して「隣のキムチとBTSの国」くらいなイメージで育っていきます。

どちらがいいとも悪いとも言えないけど、過去の知らない人たちの事柄で、いつまでまるで「日本人全員悪い。」みたいに語り継がれていくのかな、とは思います。

だから、最近の日本での韓国ブームは、自分の歴史史上「え。」な出来事の一つです。


このことから、今でもあまり韓国に行きたいとか、韓国ドラマ...とか、積極的に自分からチャレンジしようとは思えないまま、今になります。

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