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流産・死産を4回経験して学んだこと

こんにちは、cococareの姫野です。

今回は私自身が4回流産を経験して得られたこと、流産経験から学んだことなどについてまとめてみました。

悲しくつらい経験だけじゃない。
振り返ると、確かに自分の中でプラスになっていたことがありました。

少しでも心の回復のお役に立てると嬉しいです。

命は「当たり前じゃない」ことを強く実感できた

まだ妊活を始めて間もない頃、まだまだ無知だった私は、排卵日に普通にタイミングを取れば100%妊娠できると思っていました。

この時はまだ流産という言葉も知らず、妊娠した後にいろいろ検索していた中で知った程度で、『自分には関係ない』『自分は大丈夫』と何の根拠もない自信を勝手に抱いていたんですよね。

そしてその後、4回の稽留流産と死産を繰り返しました。化学流産も何度も経験しました。

本当に人生これほどないっていうほど落ち込みましたし、とても悲しかったです。

妊娠できても他の人と同じように「当たり前」に出産することはできない、これが私にとって大きな壁でもありました。

私にとっての「当たり前」はセックスをすれば100%妊娠できて、妊娠できたら100%出産できるというもの。

それが「当たり前」ではなくなった時、心の底から絶望しました。

ただその分、命は「当たり前」ではなく、奇跡の連続であると強く強く実感できました。

この「当たり前じゃない」命をお腹の中で育み、そして産むために、私は赤ちゃんのことばかり考えたし、ずっと会いたい会いたいと思って過ごしてきました。

そして無事に望まれた我が子と出会えた時は本当に本当に嬉しかったし、産まれた時からずっと心から愛情をかけて接することができています。

「当たり前じゃない」から思いは強くなって頑張れるし、出産した後も本当に大変な育児も無理なくこなすことができていると思っています。

思いが強い分、我が子への愛情も大きくなります。

「当たり前じゃない」大切さにとても気付かされたのは、間違いなく流産のおかげです。

心が大きく成長できた

流産を経験するようになって、上司から「姫野さんって(良い意味で)変わったよね」と、とても褒められたことがあります。

これは自分自身でもとても実感があるんです。

流産経験を通して、私は心がとても大きく成長したなと思っています。

流産を経験するまでの私は、本当にわがままで、自分勝手で、自己愛の強い厄介者でした(^_^;)
人付き合いも下手だし、世渡りも下手。そもそも生きていくこと自体が下手で、たくさんの方に迷惑をかけたし、よくこれまで生きてこられたなと思うほどです(笑)
私と接してきた人たちはきっと「変な人だなー」「めんどくさい人だなー」と思っていたと思います(笑)

そんな中、例えばすぐ妊娠できて出産できたとしたら、私は今のように子育てできていなかったと思います。
当時の私が子育て…と考えただけでゾッとします(笑)

昔の自分を振り返ると、本当にだめなヤツだったなーと思い知らされます。
今も立派な人間ではないですが、少なくとも前の自分よりは違う方向で自信が持てているし、心が優しくなったなぁと思っています。

それほど大きく心が成長できたと実感できる流産・死産体験。

「命」が絡んでいることもあり、本当にいろんなことを考えさせられましたし、(いい意味で)自分は全然大した人間じゃないということに気付けた良いきっかけにもなりました。

人は気付きを得られると何かを変えようとしますから、そんな気づきを得られたことは大きかったと感じています。

現状を変える努力をしなければいけない、待っているだけじゃ赤ちゃんは来ない、と自分にできることを探し始めたことも今娘に出会えたことに繋がったと思っています。

夫婦の絆が深まった

流産・死産を繰り返す度に、夫婦の絆が深まりました。

もともと私たち夫婦はかなり仲良しな方だったと思いますが、「自分達の子供の死」を経験し、いろんな話をする中で、更にお互いの良いところを知ることができました。
この人はこんな風に寄り添ってくれるんだなぁとあたたかくも感じました。

何より、ひとりで流産・死産の重みを抱えずに済んだことは大きかったと思います。

流産・死産はやっぱりとてもつらいので、病院で確定診断されると本当にしんどかったんですけど、そんな時旦那が「遊びに行こうよ」「美味しいものを食べに行こう」と私がやりたいこと、元気になれることを探して提案してくれていました。

そのたびに、いい人と結婚したなぁと思いますし、ますます旦那との子供が欲しい!と逆にモチベーションをあげるきっかけにもなっていました。

妊活はひとりでできるものではないので、旦那と一緒に妊活ができていたことは本当に良かったと思っています。

最後に

今回は私が流産・死産経験を通して得られたこと、学んだことについてまとめてみました。

流産・死産は悲しいことばかりではない。
たしかに自分の中では糧になっていて、自分自身が大きく変われただけではなく、大きな学びを得た貴重な経験をしたと思っています。

赤ちゃんは何を伝えに来てくれたんだろう・・・と考えたこともたくさんあります。
「これだろうな」「あれだろうな」と自分の中でいろんな仮説を立てるんですけど、たぶんすべてが正解で、そしてこの仮説を立てることにより、「自分をその通りに変えていこう」「そこにできるだけ近付こう」とポジティブな気持ちにもなれるんです。

私の中では確実に良い方向へと向かってくれた流産・死産の経験。
悲しいけど、お別れしたくないけど、ママとパパがまた次に向けて歩き始めたらお空の赤ちゃんも喜んでくれると思っています。

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