不育症の代表的な原因5つ
こんにちは、cococareです。
今回は不育症の代表的な原因について5つご紹介したいと思います。
あまり聞き慣れない言葉も多く、一度聞く程度だと理解しにくい病名ばかりだと思いますが、ひとつ知識として知っておくと良いのかなと思います。
不育症とは
そもそも不育症とはなんでしょうか?
不育症とは「妊娠は成立するが、流産や死産を繰り返して、生児が得られない状態」のことをいいます。
流産や死産の回数のみで定義される病名ですが、化学流産は含みません。
流産を2回以上繰り返す場合「不育症」
流産を3回以上繰り返す場合は「習慣流産」と言われています。
それではそんな不育症の代表的な原因について見ていきましょう。
抗リン脂質抗体症候群
抗リン脂質抗体症候群(antiphospholipid syndrome, APS)は、血中に抗リン脂質抗体とよばれる自己抗体が存在し、さまざまな部位の動脈血栓症や静脈血栓症、習慣流産などの妊娠合併症をきたす疾患です。
特に血液の遅い胎盤周りには血栓ができやすく、胎盤梗塞によって流産・死産が起こるといわれています。
子宮形態異常
子宮の中にでっぱりがあるなど、先天的な子宮奇形があると流産を起こしやすいと言われています。
先天性子宮形態異常は女性のうちで5%ほどの方が有しているといわれており、決して稀な病気ではありません。
形態異常によって赤ちゃんがうまく子宮内で育たず、流産を繰り返してしまうことや早産につながることもあります。
夫婦染色体異常
夫婦のどちらかが保因者の場合を夫婦染色体異常といいます。
夫婦どちらかからの遺伝なので、次の妊娠でも同じことが起こる可能性があり、反復流産や習慣流産など不育症の重要な原因となります。
習慣流産では、約5%の夫婦に染色体異常が見つかります。
内分泌代謝異常
内分泌代謝疾患とは「ホルモンの乱れに起因する病気」を総称するものです。
内分泌臓器に対応する主な疾患名の一部は下記の通りです。
低身長症、先端巨大症、乳汁漏出症
バセドウ病、甲状腺機能低下症
高カルシウム血症、骨粗しょう症
糖尿病
高血圧症、低血圧症
インポテンツ、無月経、不妊
心不全
糖代謝異常、貧血
肥満症、糖脂質異常 など
血液凝固異常
私たちの体の中を流れている血液には、出血を止めるために血液を凝固する働き(血液凝固因子)と、血液凝固が過剰にならないようにする働き(血液凝固制御因子)が備わっています。
血液凝固制御因子であるプロテインC、プロテインSやアンチトロンビンが生まれつき欠乏することにより、血栓ができやすい体質になります。
また第Ⅻ因子は凝固因子にも関わらず、欠乏すると血液が固まりやすくなるため、流産しやすいと言われています
まとめ
以上、今回は不育症の主な原因について5つ上げてみました。
原因不明も多いのですが、検査結果で何か分かればアスピリンなど対処療法もありますので、流産が続く方はぜひ検査に行かれることをおすすめいたします。
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