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「巻き込む側の果たすべき責任とは」

こんにちは。COCOAの村田祥一です。
発売前から、絶対読まなければいけない!と決意していた、佐渡島庸平氏の著作『WE ARE LONELY,  BUT NOT ALONE.』を読み終えました。
そこで学んだことをCOCOAというコミュニティを素材にして考えを深めていきます。

プロジェクトベースの分散型コミュニティ

COCOAには現在10個ほどのプロジェクトが並行して動いており、それらのプロジェクトをベースにコミュニティが回っている。したがって、プロジェクトベースの巻き込み型で、色んな人と関わる。言い換えれば、「こんなプロジェクトやってるからどう?一緒にやらない?」というような形で人を誘うパターンが多いということ。

しかし、プロジェクトを発案した一人の熱意、熱狂を元に人を巻き込むことは間違っていないと思いながらも、うまく人を巻き込めていない実感があった。

実際に幾つかのプロジェクトは形になったし、成果もついてきた。ただ、プロジェクト進行中に一緒にやりたいと言ってくれた人とどこか溝のようなものがあるような気がしていた。チームのやり取りはLINEグループで行うが、発言する人が固定され(以前からCOCOAとして活動してるメンバー)、新たに参加してくれた人はうまく関われていないようだった。

安全・安心が保証されているコミュニティ

・まずはコミュニティ内で安全・安心を築くこと

・安全・安心の後の熱狂であること

・N対Nの信頼関係がコミュニティを形成すること                                          『WE ARE LONELY, BUT NOT ALONE.』に記されていたこれらのことは、僕が抱いていた課題の原因とそれに対して何をすべきかの仮説を与えてくれた。

COCOAのプロジェクトはアップデート主義で、そこで自然と短文コミュニケーションが生まれる仕組みがある。けどそれが成り立つのはすでにある信頼関係を担保とした安心があるから。新たに関係を持った人が熱狂してるプロジェクトに馴染めずに発言しづらく、うまく関われなくなってしまうのはそれがないため。プロジェクトベースで巻き込むのは間違いではないと思うが、各プロジェクトにも安全・安心が必要であるということ

巻き込む側が果たすべき責任

「みんなが楽しいから、やりたいからやった。自分ができる範囲で、自分ごととして参加する。その仕組みを用意することが重要なのだ。」

僕たちはその仕組み作りを怠っていた。
それぞれの人が、どんな行動をするのか、予想できるようなコミュニティの状態=安全・安心がある状態である。これをすべての巻き込んだ人たちが「なめらかに」獲得できる仕組みを作っていかないといけない。

まずは双方向での認知を獲得し、コミュニケーションのきっかけとなる”自己紹介”から始める。僕たちが今まで行っていたのはトーク画面に”自己アピール”を送り合っていただけのこと。そこに”自分を語れる”仕組みを構築する。

さらに、お互いにより繋がりを感じられるようにするには、顔が見える状態で空間、もしくは、時間を共有する必要があるように思う。例えば、SkypeやZoomを用いた通話(時間の共有)や、実際に会うこと(時間と空間の共有)である。

このような流れをうまくデザインすることで、信頼の濃さを段階的に高めていき、「このコミュニティ内で発言、行動をしても安心は保証されてるんだ!」と全員が思えるようにしたい。それがコミュニティが果たすべき責任であるし、それがコミュニティの強さになるはずだと考えている。

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執筆 村田祥一

#コミュニティを考える


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