静かな部屋
ひろく開けた窓から
雨音がポツポツと、聞こえてくる。
目を瞑ってしまえば
それは子守唄
意識が遠のく頃には無音の世界
手元の本を開けば
それは壮大なドラマのBGM
吸い込まれる頃には無音の中
暗い空を見上げていれば
この世界に浸れるのか
大小異なる雨音のmusic
働き詰めの脳みそも
器用に動く指先も
一日身体を支えた足の先までも
力が抜け、ソファの中へと沈んでいく
何もない、この時間
空を見上げ
雨音に耳を傾け
息を吸い
息を吐く
少し冷たい風に髪を撫でられ
私はやはり無音の世界へと吸い込まれる。
#書き物
#詩
#何もない時間