大阪日記

2014年10月末
来阪。
静岡からたくさんの荷物を抱え車で8時間。
大阪へやってくる。
父と母が一緒に引越しを手伝ってくれた。
一人暮らしは初めて。
不安はない。
楽しみだらけの大阪生活。
当時、仕事は決まってなく、なんとかなるなるなんて思いながらやってきた。
来阪1週間後に派遣としてアパレルが決まる。

大阪へやってきた理由はバスケを本気でやりたかったから。
たまたまFBで見つけたプロを育てるチームに興味を持ち、連絡し、1度練習に混ぜてもらい、チームに入れてもらうことにした。
男だらけのチームに、女の私。
20歳そこそこの若い人の中にアラサー間近の私。
朝からは7時から練習、夜の日は21時から23時。
日中は働けるようになっている。

そこを選んだ理由。
それは、教えてくれるコーチがスキルトレーナーという、主に個人スキルを上げることを主としたチームだったからだ。
バスケはチームプレーのだが、やはり個の力が大切となる。
サッカープレイヤー本田が言っていた個の力。
その集合体がチームとなる。
連帯ではなく個の集まり。
依存でなく自立してこそチームが強くなる。
私はそう考え、スキルを上げにそこへ行った。
バスケ期間は来阪した10月末〜2015年5月で終わることとなる。
自分に限界がきてしまったからだ。
正直に言おう。
諦めたのだ。
自分の力のなさに自信を失い、目的のない、ゴールのない道を進む勇気と覚悟が消えてしまったのだ。

続けていれば道が開くかもしれない。

辞めるときに言われた言葉。

開くかわからない道を周りの景色もわからぬまま歩き続けるよりは、1度立ち止まって、後ろを振り返り、もう1度どこが前なのか、どこに進みたいのか考える必要が私にはあった。
現在地を確かめ、本来の目的を再確認した私は、辞める決断をし、次に進む力を蓄えるため少し休憩することにした。

続く

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