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憧れのおばあちゃん

私のアルバイト先には色んなタイプのおじいちゃんおばあちゃんがいる。

おおらかで細かいことは気にしないおばあちゃん
繊細で職員の様子を良く見てるおばあちゃん
とにかくおしゃべり好きのおじいちゃん
対照的に寡黙なおじいちゃん

ここで繰り広げられる人間関係は面白くて、温かくて、考えさせられることが多い。

私の尊敬するおばあちゃん一人目。95歳。
できないことがあると、情けないと、悔しがる。
ただ、トイレまで、家まで、手を引くだけで、もったいないねえと言いながら、心からの感謝を伝えてくれる。

私からしたら、それは仕事の一つで、お金を払って利用してくれているのだから当然のことなのに、当の本人はそんなこと全く考えていない。

私だったら、95歳で歩けるというだけで満足してしまうと思う。
手伝ってくれて当然だと考えてしまうかもしれない。

だから、心から尊敬している。
そして、憧れている。

私も、いくつになっても驕ることなく、些細なことに目を向け感謝できる人でありたい。


そしてもう一人。92歳のおばあちゃん。
朗らかで、ユーモアがあって、よく褒めてくれる、私の大好きなおばあちゃん。

彼女は、気づかいとフットワークの軽さが素晴らしい。

年をとると大体動くのが億劫になるけど、このおばあちゃんはなんでも職員を頼らず、自分でやる。
足の高さを調節する台も自分で取りに行って、隣の席の方の分まで持ってくるし、その人が寒そうにしていたら、毛布を取ってきてくれる。どっちの方が若いとかは関係ない。
他にも、コーヒーを飲むときはお隣さんも飲むか聞くし、
誰か休みだと心配して職員に聞いてくる。

一見、普通のことに見えるかもしれない。
でも、それを、おばあちゃんになっても維持するのは簡単じゃないし、当たり前のことを当たり前にするって案外難しいことだから、とっても尊敬している。

だからこそ、どうにかしてそんなおばあちゃんたちの役に立ちたいし、望みを実現してあげたい。毎度、その喜ぶ顔が見たくて、働いている。


これから先の未来、私の人生にどんなことが待っているかなんて、まだまだ分からないけれど、私は最終的に、こういうおばあちゃんになりたいと強く思う。


私の大好きな利用者様全員が、ずっと元気に、穏やかな日々を過ごせますように。
いつまでも、その素敵な笑顔を見られますように。
そこに、ちょっとでも貢献できたらうれしいな




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