それはきっととても素敵ななにかだったらいい



この人は
私の琴線にすごく触れるんです

揺らして 揺らされて
揺らされたと思ったけど
きっと私も揺らして
私が揺らして
私なんて存在しなければよかったなあって
思ったりもして
でも
私が今ここに存在しててよかったなあ
とも思ったりして

私の心が
こんなに揺さぶられる人に出会うのは
久しぶりで
始めはよく知っている感情だと思ったけど

時間が過ぎる中で
言葉を交わしたり

言葉が交わされるのを
眺めているうちに

知っている感情を打ち消して

もっと大きい概念で
私はその人のことを捉えるようになって

その人は 映画なんだ

ベルリン・天使の詩を観たり
花様年華を観た時の気持ちと
似ているかもしれなかった

または 分厚い百科事典

適当にページを開いて
どのページを読んでも 面白くて
興味を惹かれた
あの百科事典のような


今の私は
その人たちと出会えて
すごく嬉しい




わたしが昔、別の人たちに宛てた短歌があって

好きとか愛とか面白いとかよりもっと大きい概念であなたやあなたがたを捉えてる
太陽や海や宇宙みたいなそんな心の状態はなんと言うのでしょうかとGoogleに問いたい

いまのわたしも この気持ち


速く 深く 突き刺された アイスピック
今はもう 溶けたけど
跡はそのまま 深く 綺麗に
残っているのです

いまは痛みと ともにあっても
未来の私は その跡をたまに見て
きっとなつかしさを 感じるのです



グァ グァー グ