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次世代機の足音に耳をすます
Nintendo Switch発売から7年、今までの家庭用ハードのライフサイクルからするとそろそろ次世代機の話が「公式に」出る頃合いかもしれないと思っている。
いちユーザーとしてはSwitchのゲームを遊びながら素直に待ってりゃ良い話なのだけど、筆者が想像する次世代機の姿、期待する仕様についてまとめておきたいと思う。近い?将来に次世代機が発表になった時の答え合わせとして。
ハード仕様
いきなり予想しにくいのがハード仕様。CPU/GPU、内蔵メモリ等の基本スペックは、Switchからの経過年数相応に性能向上するとして、Switchの商品コンセプトが世界的に受け入れられた事を考えると、Switchのハード特性を踏襲したものになるかな、というのが筆者の考え。
少なくともゲームキューブ ⇒ Wiiのような劇的な変化や、仕様のとがったハードにはならないだろうと予想している。
理由は、近年はSwitch・PlayStation(以降、PS)・XBOXのいずれも、ソフトラインナップの拡充を図る上でインディーズゲームの存在感が相対的に高まっており、彼らインディーメーカーが持て余すようなハード仕様は避けるのではないかと予測しているため。
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周辺機器でフォローする形を取るのではないか?と予想。
(画像: リングフィットアドベンチャー)
任天堂がNitendo Directとは別にIndie Worldの配信を定期的に行っている事もあり、インディーメーカーに対する参入障壁をできるだけ下げる取り組みは欠かせないだろうと考える。
互換性の難しさ
Switchがハード/ソフト共に極めて堅調に売れている現状を踏まえると、次世代機にSwitchソフトとの(下位)互換性のサポートを期待する声は多い事だろう。
筆者の見解として、Switchソフトの互換性はほぼ不可欠だと思う。
一方、次世代機のソフトをキッチリと売るという点に関しては阻害要因になる可能性が高い。既に遊び尽くせない位にSwitchのソフトラインナップが充実しているのに、次世代機のソフトをどこまで買って遊ぶのか、という問題。
PS5は、上記問題の影響を最も強く受けたハードの一つと考えている。PS4がハード仕様的にもゲームのラインナップ的にも充実したハードであったため、PS5の価格や入手困難性を秤にかけた結果、「まだPS4を遊んでればいいじゃん」という決断を下したプレイヤーは少なくなかったのではないかと思う。筆者はその一人だ。
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買うまでのハードルが高かったのが悔やまれる。
一方で任天堂は、WiiUがビジネス的に成功しなかった事を受けてか、SwitchはWiiUとの互換機能を採用しなかった。その結果、WiiUのソフトとSwitchのソフトによるカニバリ(=共食い)は殆ど見られなかったし、ソフトによってはWiiUからSwitchへの移植による「二毛作」ができた。
Switchで最も売れているソフトは『マリオカート8DX』である。これは、WiiUとの互換性が無いが故に手にする事ができた商機であり、次世代機でSwitchと互換性を保つという事は、こういった売り方ができない、困難になるという事を意味する。
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2024年3月時点で、未だに国内で毎週1万本弱も
売れ続けている化け物ソフト、『マリオカート8DX』。
それらを考慮に入れても、Switchがここまで積み上げてきたソフト資産を無視して互換性の無い次世代機にするとは考えにくい、というのが筆者の現時点の予想だ。
サービス(Nintendo Switch Online)の展望
次世代機でも継続すると思われるサービスとしてはNintendo Switch(次世代機) Onlineが考えられるが、本サービスの加入者数を増加、あるいは維持する事を考える場合、今後どこまでサービスの内容を拡充していくか、という部分も非常に気になるところ。
ファミコン・スーパーファミコンをはじめとする、「過去コンソールのソフトを遊べる」というコンテンツはオンラインプレイと双璧を成す魅力的なサービスではあるのだけれど、オンラインで遊べる可能性がある過去コンソールはゲームキューブで打ち止めではないか、と考えている。
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ゲームキューブがラインナップに上がる日は来るのか。
仮にゲームキューブがサービスインできたとして、次はWii/WiiUである。Wii/WiiUの過去ソフトを動かすために次世代機にセンサーバーを内蔵、またはセンサーバーを外付けできるハード仕様にするのか?コントローラーはどうする?という話。ユーザ目線としては非常に魅力的なのだけど、ビジネスとして採算が取れるかは甚だ疑問。DS・3DSも同様の理由で厳しいと想像している。
ゲームキューブに限って言えば、次世代機のオンラインサービスの売りの一つにする可能性もある。
例えば、『大乱闘スマッシュブラザーズ』。最新作のSPECIALは一つの到達点とも言える完成度だが、次世代機で新作が出るかどうかが未だ不透明な状態。そんなスマブラシリーズのうち、ゲームキューブソフトとしての評価が著しく高いキラータイトルとして『スマブラDX』がNintendo Switch Onlineでオンラインプレイできるようになったとしたら?
夢の広がる話である。
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遊べて、かつロードが快適になるとしたら、
それだけで充分ウリになるのかもしれないが・・・?
リリースタイミング
正直これが全く読めない。
任天堂の決算説明会で古川社長が「未知の領域」と称したのは決して株主に対するリップサービスでもエクスキューズでもなく、本心なのだろう。
Switchが堅調に売れ続けている状態で次世代機を出すのは、上で述べた通り、Switchとのカニバリの可能性から避けたいところ。一方で、次世代機の企画を立てて要素開発もしていると仮定すると、次世代機の発売タイミングをただ後ろ倒すだけだと、リリースしたタイミングによってはスペックが陳腐化するおそれもある。
サードパーティへ参入を促す上でも、Switchのセールスが収束するまでただ発売を後ろ倒しすれば良いというワケにはいかない。
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そのタイミングも販売戦略上重要になりそう。
考えどころが多すぎ。
我々消費者から見てSwitchの次世代機が読めないのと同じくらい、任天堂にとっても次世代機をリリースするジャストタイミングが読めないのではないか。「未知の領域」という発言の意図はそこにあるのではないかと思う。
おわりに
最後に、今まで述べた内容を整理して自分なりのSwitch次世代機の予想を立てておく。
<ハード仕様>
Switchを踏襲した正常進化系。サードパーティ・インディーメーカーの参入を促すため、WiiやDSといった独自色の強い仕様は避けると予想。
<互換性>
Nintendo Switchのゲームの下位互換性は対応する。それ以前のハードについては対応しない。タイトルによってはNintendo Switch Onlineでフォローすると予想。
<サービス>
Nintendo Switch Onlineのサービスに、次世代機用のプランが追加。ゲームキューブ for Nintendo Switchを売りにすると予想。
<リリースタイミング>
不明。敢えて挙げるなら2025年ホリデーシーズンから2026年初頭と予想。
次世代機の予想は以上。特に予想の内容をアップデートするつもりはない。
実際の発表が行われた時に一喜一憂したいと思う。
今回の記事はここまで。また選評を綴る日々に戻る予定。
次回もよろしくお願いします。
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