レタスが繋いだ縁
先週、とある農家さんのレタスを配ってまわった。とても新鮮で美味しいのに、廃棄しなければならない。そう友人から聞き、微力ながらお手伝いをさせていただいた。
(↑車にコンテナを乗せ、配り途中のレタス)
まず、なぜ廃棄しなければならないのか?
これを皆さん尋ねてくださる。とても大切なこと。大人も子どももきちんと理由を知り、なおかつ無料でいただくにしても、粗末にせずみなさん大切に食べてくださった。
理由は、育てられているのが県北であり、気候の変動と収穫のタイミングが合わず、収穫しないと雪が降ってしまい、結局レタスがダメになってしまう。
なので、収穫を早めざるを得なくなった。しかし、保冷庫はいっぱいで保存できない。廃棄しなければならなくなったのだ。
コロナ禍の影響だけでなく、色々な理由でこういったことは起きているのだろうと思う。
勿体なさすぎる。
農家の方の想いを考えれば、胸が痛む。いや、農家の方は泣く泣くであろう。
そう思えば、廃棄だけは避けたい。
きっと配布をお手伝いしたみなさん、同じ気持ちだったはず。
これで農家をやめる、、なんて方でもでたら悲しいことです。
で、本題なのですが、私がお手伝い終了の日、農家の社長さんが会うために待っていてくれた。
この方がすごかった。
もはや福祉人なんじゃないか?
と思うほど、色んなこと経験されてて、2時間も話こんでしまった。
いやぁ、まだまだ話せたな 笑
農業で人の力になれる
元々は何となく長男だから農家を継いだそう。
けれど、人の力になれると気づいてから、農家の家に生まれて良かったと思うと言われていた。
長年引きこもりだった青年を、家からでるところから支援し、そして自分の会社に就職させている。
実は3日間この青年に私は会っていた。ニコニコ笑顔で働かれていたから、そんな経緯があるなんて全く気づかなかった。
社長がその方の話をしている間、照れ笑い状態。その方以外にも、引きこもり支援をしていたそう。
なんと、引きこもり解消率90%以上という。
ご自身が引きこもりの時期があったから、気持ちがわかるそうだ。
『とりあえず、教科書燃やす?』
と、そんな話題から始めたり、親が横でゴニョゴニョ言おうものなら、部屋から出したり。
社長独特のやり方。けど、解消率が高いだけでなく、その後も引き続き関係を続けていることがすごい。
中学生で支援して、すでに成人した方から飲みに誘われるくらい。直接の支援は終わっていても、何かの時は頼ることができる。支援を受けた方は分かっているんだ。
私の職場と同じじゃないか。
お互い似てる、そう思っていた。
他にも、社長のしたいことや、
私のしたいことなど、、未来の話。
これが楽しかった。
私は子どもから高齢者まで、誰でもの居場所になる食堂をしたい。なんなら、その横で材料の野菜や肉を直売。育てた人に説明しながら売って欲しい。そしてそして、メニューの作り方レシピもご自由にどうぞ。店員も子ども、障がいのある人や高齢者の方、食べに来たお客さん、誰がしてもいいと思っている。
私の夢では、スーパーで材料をなるべく買わない(ようにしたい)。福祉事業所や、福祉と連携している企業、今回の社長のような方から買うことに意味があると思っているから。
などなど話をしたら、
笑うどころか、
『面白い!やりましょう!行きますよ‼︎』
めちゃ応援してくれた。
私も社長のこれからを応援したい。
嬉しかったし、一歩、いやすごく近づいた気がしてワクワクした。
農福連携
皆さんも聞いたことあると思います。
けど、どんな連携をしているかご存知ですか?「仕事をもらうこと」だけではありません。
私の夢には、農福だけでなく住民も加わる。「連携」とかそういうことではなくて、みんなが喜怒哀楽をともに、助け合い、頼り合い、楽しみ合う。悲しみを吐き出す場所でもあり、悩みを相談する場でもある。何もなくてもただゆったり居ていい。年齢や体調とか関係なく、誰でも活躍できる、誰でもの「居場所」。
社長と出逢えたことは本当にありがたい。
こういった縁には感謝しかない。
いつか、社長にも協力してもらって、最高な居場所を作りたいと思った。
まずは復帰だろ!
と、聞こえてきそうだけど 笑
さて、折角なので、
サニーレタスレシピを一つ。
ゆず大根ならぬ、ゆずレタス。
レタスは生が1番美味しいと思うけど、実は灰汁が強いから生で食べすぎない方がいい。と、社長が教えてくれた。
さっと湯通ししたり、塩揉みしたり、灰汁を抜くと体への負担は減り、たーくさん食べられる。
ラップでグルグル巻きにして、保存していたサニーレタス。乾燥と傷みを防ぐ。
そんなにして逆に傷まない?と思われるかもですが、、ほら、ラップとるとこんなに広がって、とても新鮮なまま。
では作り方。
今回はまずレタスを洗って塩揉み。水分とともに灰汁がでて、水が黒いのわかるかな?
こちらを、ザルにあげて流水で洗う。
シナっとはなりません。シャキシャキのままです。
頂き物のゆず。無農薬だから見た目はキレイではないけど、それが自然でまたいい。香りがすごいのなんの。こちらは皮をむいて細切りに。
(実は社長の奥さんにいただいた)
流水で洗ってしっかり水気をきったレタスに、ゆずの果汁をしぼる。
ゆずの皮も加えて和える。
味付けは、昆布だし(顆粒)とあじ塩とシンプルに。
冷蔵庫で少し漬け込んだら完成。
さっぱりゆずと、シャキシャキレタスが美味しい一品。レタスの浅漬けもご飯のおともにいいですよ。
ぜひお試しあれ。
縁を繋いでくれた、レタスに感謝!
では、また〜(^^)/
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