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うれしくて泣けちゃう。

私、そんなことあったかな~。40年以上生きてきて、印象に残ってるできごとの中に「うれしくて泣けちゃう」ことがあったか思い出してみるけど、ぱっと思いつくものはなかった。これがさみしいことなのかどうかは分からない。

先日、長男が自分のお年玉の残りで最近ハマっているちいかわのグッズを買いたいというので、一緒に選んだ。予算は1000円。気になるものを選んでは、私に「これは買える?」「これは(お金が)足りる?」と聞かれる。マスコットキーチェーンは300円ほどオーバー、ぬいぐるみはさらにお高い。キャラモノっていい値段するよねーと思いながらいろいろ見て、彼は小さめのフィギュアとラバーキーホルダーを選んだ。フィギュアが比較的お値打ちだったので、1000円で2つとも買えるよと伝えると「え!ふたつも買えるの!?」と、こちらの想像以上に喜んでいる。そのままレジに行き、会計を終えると、なんだか目を拭っているのでどうしたのか聞くと、「うれしすぎて涙が出ちゃった」と教えてくれた。

!!! ←私の胸がギューッとなったことの表現

私は、思わず長男のほっぺをギューッとして「かわいいねえ!」と言ってしまった。ああ、買い物で涙を流すことなんて、あっただろうか。涙を流すほどうれしいと感じることなんて、あっただろうか。自分で仕事していただいたお給料で好きなものや必要なものを買ってるけど、その価値って自分にとって如何ほどのものだっただろう。あまりにも純粋な長男の言葉に、驚いたし、感激してしまった。そして、年齢とともに薄れていっている気がしている自分の感情の起伏が、子どもと一緒にいることで呼び戻される瞬間があることに、感謝の気持ちも沸いてきた。

ありがとう長男。君の言葉や姿は、私の日々を時々とてもキラキラしたものにしてくれるよ。

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