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真・マネーリテラシー講座_032 円安基調でも外貨預金をお勧めできない理由

こんにちは!せきです!
Twitter上では「踊るCOBOLおじさん・せき」として情報発信しております。
ITエンジニアとしての話題が中心ですが、社内向けのマネーに関わる知識展開としてコラムも書いており、こちらはそのnote版となります。

現在円安が続いており、1ドル150円を上回ることも珍しくない状態となっています。
金利も米国などが高い状況なので、それなら金融機関が用意しているドルでの定期預金で預けた方が良いのでは?と思う方も多いかと思います。
ですが問題点の方が多くはっきり言ってお勧めできないのですが、その理由について述べたいと思います。

■結論:心を折られる要素が満載。手数料など中抜きも多い。

大きく分けて預金保護の問題、外貨預金をする際の手数料の問題、為替の問題、3つに別れます。やはり為替の問題が大きく外貨預金に多く資金を割いた場合、為替が気になって不安になることも多くなることが予想されます。3つの問題、それぞれについて以後詳細を解説します。

■①金融機関が破綻した際の預金保護?外貨預金は対象外です。

現在の日本では1000万円までの預金は銀行が破綻したとしても全額保護されます。ただしこの対象は普通預金や定期預金が対象で、外貨預金等は対象外です。保護外の場合は全額戻りません。破綻対象が例えば全体の預金総額の半分しか資産がなかった場合、整理されて渡される金額は最大でも半額となります。破綻時のインパクトはめちゃくちゃ大きいですね。

■②為替手数料が高い。しかも円→ドル、ドル→円、計二回かかる

また預け時と引き出し時にかかる為替手数料もばかになりません。1回の両替で1ドル当たり数十銭程の手数料がかかります。割合にして1%未満ではありますが、普通に預けて年3%~5%程の利息を貰おうとしているのに、両替だけでそれだけ取られてしまうのは普通に痛いかと思います。両替のたびにかかるので、預け時も引き出し時もかかるのもまた痛い。

■③為替の問題。円高で元本が減ることもあり、相場に神経をすり減らされるかも

為替の値動きは読めない上に上下の揺れ幅も大きく、円高になったらいくら海外での定期預金でドルを増やしても、円高のために円ベースでは減少、という場合もありえますね。大きく振れ動くので結果為替相場にナイーブになってしまいます。投資家ならまだしも、それ以外の一般民からすると為替の影響が少ない商品などにしないと相場の乱高下で自分の気分も乱高下してしまうでしょう。

■銀行の提示する金利はその中抜きっぷりにも注目

銀行ごとに手数料体系は様々ですが、海外の値と日本国内向けのサイトを見てみると手数料をアメリカの銀行の金利よりも低く設定し、その金利差で利ざやを取るパターンが多いです。中抜きは至る所で問題となっていますが、とにかく1ユーザーからすると使い勝手があまりに良くないため、しっかりデメリットについては確認しておくと良いでしょう。

今回は以上です。
経済的に自立し、自由な人生を!


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