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2023年、気持ち新たに走り出す。20年前の私に負けない熱量で。

 初めましての方、見に来てくださりありがとうございます。いつもお世話になっている方には、日頃の感謝を込めて、こんにちは! エッセイストの小林夕里子(コバユリ)です。
 机に原稿用紙を広げ、削りたての鉛筆を握りしめ、「さて、何から書き始めよう……」と考えていたら、気づけば小一時間が経っていた! そのくらい今の私には、文字に乗せて届けたいことが溢れているわけなのですが、何はともあれ自己紹介から。
 東京生まれ、東京育ち。何の疑問もなくフツーのOLをしていた20代の終わりに、ホンダの創設者である本田宗一郎さんの生涯について小説で読み、「私ちょっともう、バイクに乗ってみたい気持ちを止められぬ!」と自動二輪免許(小型限定)を取得。バイクでする旅にハマり、旅行記を書く楽しさに目覚めて、より多くの人に旅とバイクのある暮らしの喜びを届けたくなり、三十路の大決心で脱サラ。物書きに転身しました。
 ”ライダーライター”という肩書きで、バイク雑誌を中心に、それはたくさんの仕事をさせていただきました。何しろ、バイクも雑誌も業界経験なしのゼロスタート。とにかくいろんなことを吸収したくて、あらゆるジャンルのバイクに跨り日本中を駆け回りました。当時バイク雑誌業界では、書き手がモデルもこなすのは普通のことで、それはつまり、バイクモデルができなければ書くチャンスを手にできないということでもありました。初めて乗るカブのギアチェンジに四苦八苦しつつも満面の笑みで東京の下町を走ったかと思えば、次の日には両足宙ぶらりんのZZR1400で、停まるたびに足が攣りそうになりながらもうすぐ新潟! とか。ショップ取材から車両のインプレッション、オフロードコースからサーキットまで、体当たりの毎日。

書斎を断捨離していたらあふれ出てきた、当時の体当たりの成果たち。懐かしいな! 初めていただいたツーリングレポートのお仕事で水着になるというね(苦笑)。とにかく期待に応えたかった駆け出し時代。本当にたくさんのことを学ばせてもらい今があります。

 そんなチャレンジングでアドレナリン出まくりの日々から学んだことは、「私やっぱり随筆を書いているときが一番しっくりくるな」ということ。気づけばいただくお仕事も、一人称で書く原稿がほとんどになっていました。肩書きをエッセイストに改めた後も、国内外で旅をし続けながら、バイクを軸に”アクティブ&ナチュラル”なライフスタイルを楽しみ発信しています。

 その後、アウトドアブランドやウェブメディアの運営も手掛けるようになったのですが、すべては「バイクと旅のある暮らしの喜びを届け、分かち合いたい」という思いが基盤になっていて、私が最も自分の得意を活かせる方法が「エッセイにすること」だと思っています。しかし、かれこれ19年、飽きずに書き続ける中で、時代は移ろい、アナログ(=紙)からデジタル(=ウェブ)へと表現の場が変わりました。線でつながっていたものが点の連続に変わると、紙媒体で私の文章を好んで読んでくれていた読者さんに、同じ世界観を引き続き届けられているのか? あるいは何かが薄まってしまっていないか? と考えるようになりました。正直、モヤモヤが否めません。
 でもそれは、もしそうだとしても時代のせいではなく、移り変わる時代に私が対応していないからだ。私の文を好いてくださっている方々が、私の読み物をもっと楽しめて、私自身もいちばん私らしくのびのびと綴れる場を創りたい! そんな思いに駆られて、このnoteを開きました。

 今、企業では自社メディアが旬ですが、言わばこれは「コバユリのオウンドメディア」です。コバユリをテーマに、コバユリ編集長が仕切り、コバユリが書く。デジタルな方法をとりながらも、できるかぎりアナログな心持ちで。

 なんて言っておいて、ただのブログに収まるかもしれないし、ひょっとしたら読者さんを交えたコミュニティーができちゃうかもしれない。どんな方向に育っていくか、はたまた育たないかは私にもわかりませんが、20"23”年=「フミ」(文)の年は、奇しくも私の執筆二十周年と重なります。初心に帰るには申し分ない節目です。
 さあさあ! バイクと旅のある暮らしの悲喜交々を、ここにたっぷり綴っていくよ! 二十年前の私に負けない熱量で。ここを訪れてくださるみなさんと共に分かち合えたら幸いです。


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