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【福島ユナイテッドFC】2020シーズンの福島はどうなる?(1)~新体制から読み解く

 まずはなかなかnoteを更新できず申し訳ございませんでした。福島ユナイテッドFCに関しては当初、始動レポートを予定しており、監督や選手のコメントを掲載しようなどと考えていたのですが、テレビニュースの放送との兼ね合いがあり、すぐ出すのが難しかったことと、そうこうしているうちにJリーグ選手名鑑の仕事が本格的に動き出してしまい、執筆の機会を逸してしまいました。福島の始動レポートを楽しみにしてくださった皆様には誠に申し訳ございませんでした。

 始動から少し時間が経ってしまったので、今回から3回に分けて、「2020シーズンの福島ユナイテッドFCはどうなる?」と題し、まずは新体制について取り上げ、今シーズンの大まかな方向性を読み解いていきたいと思います。2回目(2月下旬を予定)で、監督と今シーズンキーマンとなりそうな選手のコメントを、3回目(3月上旬を予定)で新加入選手のコメントをお届けし、さらに新シーズンへの期待を高めていただければと思っております。

 なお、当分の間は無料記事をお送りし、時期が来たらクラブなどとも話をした上で、有料記事も増やしていければと思っています。何卒よろしくお願いいたします。

1.2020シーズンの体制について

 まずは新体制を見て行きましょう。監督コーチ陣から見てみます。

監督 松田岳夫
ヘッドコーチ 時崎悠(新任)
GKコーチ 林完俊(新任)
アシスタントコーチ 石堂和人
S&Cコーチ/アスレティックトレーナー 鈴木優
アスレティックトレーナー 遠藤皓樹(新任)

 2019シーズンから指揮を執る松田監督が今シーズンも指揮を執ることになりました。昨シーズンは11位という結果でしたが、ベテラン選手の多くが引退し、若手主体となったチームをまとめ上げ、中位で終われたというのはまずまずの結果であり、何より丁寧なビルドアップで相手を崩すスタイルを最初から最後までほぼ貫けたことも良かったと思います。

 そしてコーチやスタッフで少し入れ替わりがありました。ヘッドコーチにクラブレジェンドで地元福島県出身でかつて監督も務められた時崎悠さんが就任しました。昨シーズンよりJリーグで監督を務めるのに必要なS級ライセンス取得を目指しており、今年中そう遠くないうちにS級ライセンスを取得されるものと思われます。湘南ベルマーレ時代は育成で成果も挙げられており、将来の監督就任も見据え、ぜひ期待したいところです。

 続いてGKを見て行きましょう。

1 ファンテーニ燦(サガン鳥栖より新加入(昨シーズンはフリー))
16 キムミンジュン(湘南ベルマーレより期限付き移籍期間延長)
50 渡辺健太(FC町田ゼルビアより期限付き移籍で新加入)

 昨シーズンのレギュラーだった堀田大暉選手が湘南ベルマーレへ移籍、イ・ユノ選手が期限付き移籍元のベガルタ仙台へ復帰し、大幅にメンバーが入れ替わりました。ファンテーニ選手はシュートへの反応に優れており、渡辺選手は長身を活かしたハイボール対応とキック精度の高さが魅力です。それぞれ特長があるので、良い競争関係ができると面白くなりそうです。

 DFです。

3 阪田章裕
4 宇佐美宏和
5 岡田亮太
13 石渡旭
19 河西真
21 吉田朋恭(産業能率大より新加入)
23 福島隼斗(湘南ベルマーレより期限付き移籍加入)

 センターバックは昨シーズン多くの試合に出場した阪田選手、河西選手が残留。さらには岡田選手も昨シーズン終盤の負傷から復帰し、サイドバックもセンターバックもこなせる宇佐美選手や、湘南から期限付き移籍の福島選手も加わり、ある程度戦力の厚みも確保できたと思います。
 問題は昨シーズンのレギュラーだった輪笠祐士選手(ブラウブリッツ秋田)、星広太選手(SC相模原)が去った両サイドバックです。右は宇佐美選手かな、と思います。もしくは池田選手を下げるという手もあります。左は昨シーズン3試合出場の石渡選手と、新加入の吉田選手の争いになりそうです。

 MFです。池田選手と樋口選手はFW登録ですが、中盤での出場が有力と考えられるので、こちらに入れました。

7 田村亮介
8 池田昌生
10 橋本拓門
14 青山景昌(びわこ成蹊スポーツ大より新加入)
17 諸岡裕人
18 橋本陸(法政大より新加入)
24 鎌田大夢(昌平高より新加入)
25 前田椋介(宮崎産業経営大より新加入)
29 吉永大志
40 樋口寛規

 ボランチは昨シーズンレギュラーの橋本拓選手、樋口選手に加え、今シーズンこそブレイクしたい吉永選手や、負傷による長期離脱から復帰した諸岡選手、さらには新加入の橋本陸選手や前田選手も候補でしょう。サイドハーフは昨シーズンレギュラーの田村選手、池田選手に加え、新加入の鎌田選手、前田選手、青山選手がどこまで絡めるか。激しい競争が期待できそうです。昨シーズンは途中から採用した4-4-2が基本でしたが、序盤でやっていたような4-1-4-1や、4-2-3-1も考えられます。そうなったとしても、対応できるだけの選手層はありそうです。

 最後にFWです。

9 イスマイラ
11 雪江悠人
20 トカチ(湘南ベルマーレより期限付き移籍加入)

 ちょっと層が薄いかなと思うFW陣。昨シーズン15得点を挙げた武颯選手がカターレ富山に移籍したのは大きな痛手となります。後半にレギュラーを獲得した雪江選手が成長を見せて10得点取ってくれると嬉しいな、と思います。イスマイラ選手も英語のできるファンテーニ選手の加入で、より戦術理解が進めば10得点狙えるかもしれません。また、湘南ベルマーレで半年プレーしていたトカチ選手もぜひ頑張って欲しいところ。ただ、いずれにせよ層が薄いので、MFの方に入れた青山選手や池田選手のFW起用も考えられます。また、1トップも十分考えられそうだな、と思います。

2.2020シーズンの戦力をどう捉えるか

 前評判では、率直に言って厳しいだろう、という評価も多く聞きます。昨シーズンの主力であり、大きく成長を遂げた堀田選手、輪笠選手、星選手、武選手の離脱は誰が見ても痛手でしょう。

 しかしそれは、福島に残った選手、そして新たに集まった選手も十分承知していることでしょう。始動日の練習からかなりガツガツしたぶつかり合いも見られ、今シーズンにかける意気込みは十分に伝わってきました。

 昨シーズンから残った選手が、昨シーズン以上の結果を残すこと、そして新加入選手が開幕からフルで出るくらいの気持ちでやること、そうした一人一人の努力でこうした前評判は打ち消せるはずです。

3.2020シーズン福島ユナイテッドFCの見どころは?

 最後に2020シーズンの見どころを簡単にまとめます。

(1)昨シーズンの主力の成長
 田村選手、池田選手が昨シーズン以上に決定機に絡む。雪江選手やイスマイラ選手が二桁ゴールを挙げる。橋本拓選手、樋口選手が昨シーズン以上に攻守に貢献する。阪田選手、岡田選手、河西選手が失点ゼロに大きく貢献する。それだけでチームは変わります。これまで通り、ではなく、これまで以上の活躍を見せられるかを、ぜひ見て下さい。

(2)2年目の若手のブレイクに期待
 2年目の選手の突き上げにも期待したいところ。GKとしての基本技術に優れたキム選手、ドリブル突破が持ち味の石渡選手、意外性のある正確なパスを出せる吉永選手、ハードワークできる諸岡選手、みんな良いものを持っています。自分の良さを昨シーズン以上に出して、ぜひ多くの試合に絡んでほしいと願っています。

(3)新加入の若手選手の成長
 もちろん新加入の選手にも開幕から頑張ってもらわないといけません。失敗もあるかもしれませんが、ぜひ臆せずプレーして、試合や練習を通じて成長していってほしいです。

 と挙げた通り、とにかく選手の「成長」を楽しむ年だと思います。最初は既存の選手と新加入の選手がうまく噛み合わないことも多いかもしれません。そこを少し我慢して見てもらえれば、今では予想もつかないような楽しいサッカーが見られるのではないか、と思います。一つ、二つの負けで選手もスタッフもサポーターも下を向いてほしくありません。勝っても負けても「この選手のここが成長したね。ここが良くなったね」と言い合えるチームであってほしいな、と思います。

 2020シーズンの福島ユナイテッドFC、伸びしろは無限大です。ぜひ、楽しんでいきましょう。

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