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人にはとてもすすめにくい、わたしのおすすめアニメの話
いしかわゆきさんの『書く習慣』という本を読んではじめた、『「書く習慣」1ヶ月チャレンジ』。本日は15日目です。
Day 15 「誰かにオススメしたい本・映画・アニメ・ドラマ」
そのアニメとの出会いは、2014年の1月だった。
Twitterのフォロワーさんが「面白そうなアニメみつけた」とツイートしていて、なんとなく、本当になんとなく調べてみた。
それが『ハマトラ』だった。
原作のない、アニメオリジナル作品。
当時のわたしは久しくアニメを追いかけていなくて、その頃流行りの制作会社や声優さんにはあまり詳しくなかった。
それでもなんとなく、スタッフクレジットをみていて。見つけたのだ。
【カラーアートディレクション】ファンタジスタ歌麿呂
ファンタジスタ歌麿呂といえば、あのパキッとした色遣いが印象に残るクリエイター。
CDジャケットなどを手掛けていることもあり、わたしの推しているアイドルもお世話になっていた。その、ファンタジスタ歌麿呂が、アニメのカラーディレクションをしている。
観たい。観よう。
これが理由で視聴を決めた人、わたし以外にいるだろうか。ちょっと怪しいと思う。
物語の導入はこんな感じ。
“ミニマム”--それは、「小さな奇跡」とも呼ばれるごく限られた人間にのみ先天的に発現する特殊能力。
その能力を身に付けた者は“ミニマムホルダー”と呼ばれる…。
2014年 横浜。ナイスとムラサキのコンビ探偵“ハマトラ”は、事務所としてテーブルを間借りしているカフェ・ノーウェアで仲間たちと一緒に今日も仕事の依頼を待っていた。そんな中、2人の元へと舞い込んだある依頼が、2人と旧知の間柄の警察官・アートが追いかける「連続殺人事件」と、奇妙な繋がりを見せる。その事件は、被害者が全員“能力者(ミニマムホルダー)”というものだった。ミニマムホルダーであるナイスとムラサキも、否応無しに事件の渦中へと巻き込まれて行く…。
異能力バディ探偵もの。と、説明したらいいのかな。
コンビ探偵「ハマトラ」を軸に物語が進むのだけど、同じくカフェ・ノーウェアを拠点としている便利屋のバースデイとレシオや、世界の要人警護を請け負っている天才科学者ハニーとスリーなど、登場人物たちはみんな一癖も二癖もある……のだけど、このアニメ、癖があるのは登場人物だけじゃなかった。
以下、一応あまりネタバレにはならないように書くので詳細は省いています。もし気になっていただけたらアニメを観てもらえるとうれしいです。
沖縄を舞台に水着回かな? と思ったらゴーヤで殴り合いをはじめた。トライアスロンの最中に。しかも裏社会とかと繋がってそうな情報屋が顔出しでトライアスロンの実況中継をしている。
観たことがある人にしか伝わらないのだけど、嘘はついていないので信じてほしい。
放送から9年経った今でも、わたしもいまいち訳がわかっていない。
つまるところ、「オススメしたい」というお題で挙げておきながらも、とっても人にすすめにくいアニメなのだ。
わたしの今の筆力では、ハマトラの、あのめちゃくちゃなんだけど登場人物たちは憎めなくて、でも主人公であるナイスたちと敵対する人物の行動理念にはしっかり納得しかねるような、物語が進むにつれてもどかしい思いもしつつ、ムラサキ……! みたいな共感ポイントがあったりだとか、女の子キャラがかわいいだとか、そういうハマるポイントを適切に説明ができない。
わたしが今言えるのは、ひとつ。
それはファンタジスタ歌麿呂のカラーディレクションが一番映えているところ。
主人公ナイスのバディであるムラサキの愛車、ジープのカラーリングだ。
やっぱり平和で Hikari 溢れる横浜がいい。#ハマトラ #ハマトラングラー pic.twitter.com/AEUcNVuydS
— Jeep Japan / ジープ ジャパン (@JapanJeep) September 28, 2014
この色合い。ファンタジスタ歌麿呂って感じ。
これに乗って横浜の街を走る探偵とは……? と思わなくもないけれど、それはそれ。
そしてどうしてこのアニメとジープジャパンがコラボしてくれたのかも分からないけれど、ジープジャパンさん、大変お世話になりました。
来年で放送から10年が経つのだけど、わたしが忘れられない、そしてできれば、まだ観ていない方に観てもらえたらうれしいな。と思う作品のお話でした。
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