わたしという人類に「マイブック」は早かった
新潮文庫から出ている、『マイブック』という本を知っていますか?
毎年秋に発売されているこの本。
日記帳なのだ。
ちくま文庫から発売される『文庫手帳』など、実は「読まない」文庫本は意外とある。
その紹介はいつかのタイミングにするとして、今日のお話はタイトルの通り。
わたしに『マイブック』は早かった。
ぶっちゃけ、使えなかったんです。
マイブックのフォーマットはシンプル。
1日1ページの白紙。
日付は入っているけど、それ以外は本当になにもない。
何を書いても、書かなくても自由だった。
この自由さに挫折したわけではない。
ほぼ日手帳を使っていた年もあるわたしは、1日1ページというフォーマットには特に抵抗がないのだ。
少し変わっているポイントとしては、マイブックは文庫本なので、縦書きが想定されていそうなところだろうか。
手帳や日記を縦書きすることに馴染みがない、というところは正直あったけれど、別に誰に怒られるわけでもないので横書きで書いてもいいと思う。
わたしがどうしてマイブックを使えなかったのか。
それは、文庫本だったから。
実物をみたことがある方には分かってもらえると思うのだけど、あれ、本当に文庫本なんです。
文庫本の用紙でできているんです。
わたし、文庫本に書き込むのがすごく苦手で。
本の読み方として、気になった部分にアンダーラインを引くとかあるじゃないですか。
あれ、できないんです。
それは読んだ後に売りたいからとか、そういうことじゃなくて。むしろ一回買った本は捨ても売りもしないので部屋がどんどん圧迫されているくらなんですけど。
「汚す」っていうことができないんですよね。
だから、マイブックのあの用紙に、なにか書き込むということができなかった。
これは今だからこうして分析できているんだけど、買った当時はなんとなくの抵抗感しかなくて、「ほしくて買ったのに、つかえなかったなあ」とちょっと寂しい気持ちになった。
まあ、向き不向きというものはあるよね。
みなさんも、好きなのに使えなかった手帳ってありますか?
こうして書き残してみると、ちょっと思い出が成仏するかも、なんて。
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