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みちのく津軽ジャーニーラン 参戦記①

1.はじめに ~参加を決めた理由~

2023年7月15~17日まで開催された「みちのく津軽ジャーニーラン」に参加してきました!
残念ながら足の故障(不調?)でCP11.津軽中里駅(204.5km)でリタイアとなりましたが、次のレースのために振り返りを。

まず、参加を決めた理由は、4月に開催されたULTRA-TRAIL Mt. FUJIに挑戦したんですが胃腸トラブルでDNF。何か燃え尽きるものが欲しかったのと、転職のタイミングで7月が1ヵ月間お休みになる予定でしたので開催時期のタイミングが良かったということになります。

実はこれが良いタイミングでなくて、6月が何故か忙しく、7月もお休みでなく仕事になり再就職先でばたばたとし、6月末のサロマ湖ウルトラマラソンで完走はしたものの軽い熱中症と腰の痛みでコンディションを落としてレースを迎えるなんてことになっちゃいました。

2.レース準備

①移動と宿泊
エントリーを決めた段階で、新青森までの新幹線の往復と前泊後泊のホテルを予約。ホテルはスタート会場に近くて大浴場があるドーミインに。青森県の全国旅行支援キャンペーンの青森県おでかけキャンペーンも適用できるので行くしかないかなと。

②装備
装備は天気予報ではレース当日は雨だったので、トレイルレースの必携品を中心に過去に走った唯一のジャーニーラン(錦秋の奥武蔵/秩父ジャーニーラン146:noteあり)を参考になかなかの重装備で。

③ウェア
雨と暑さ対策をメインにこちらもトレイルレースに準じたウェア類で、シューズは手持ちで一番サイズ感が大きくて軽いasics SUPERBLASTをセレクトしました。そして、雨でぬれても交換できるようにスパーフィートのインソールを入れることに。今回は替えのシューズは持ちませんでした。後にこれがDNFの要因の一つに。

④補給食
これもトレイルと同じで定期的にジェルや塩分をとれる様に準備。2つのレストステーションでドロップバックが受け取れるのでスタート時とあわせて3セットに分けて用意しました。
ジャーニーランではエイドでの補給食が潤沢だったり、コース上でのコンビニや自販機も使えるんですが念のためにしっかりと持ちました。

⑤トレーニング
年明けから故障に明け暮れ、4月のUTMFも6月のサロマ湖も調整不足で参加しましたが、今回はさらにサロマ湖からほとんど走らずにぶっつけ本番。不安はありますが割り切って走力よりも体のコンディションを整えることに専念。これはこの状態では正解だったと思います。

3.前日

スタートは夕方の5時なので、距離的には当日入りでも大丈夫なのですが体のコンディションもあり余裕をもって前泊で。
先ほど書いたように走れるかわからない状態なので最悪DNSも考えて現地に向かいました。スタート前までは旅行気分で列車の旅を楽しんで弘前まで。レースへのモチベーションは横に置いておいて。

弘前駅で迎えてくれたつがにゃん!

ホテルにチェックインした後は弘前城を観光がてら、スタート地点と受付会場の弘前文化センターをチェック。
帰りにびっくりドンキーがあったのでお出かけクーポンを使って夕ご飯を食べてコンビニによってホテルに。

弘前城

温泉やサウナに入って明日のレースの準備を終えて早めに就寝。スタートが17時ですし、レイトチェックアウトにしたので時間的余裕はありがたい。

スタート前


大会サイドからのコースマップ

受付は13:00~14:00ですが、ホテルをレイトチェクアウトにしたものの雨が強くなりそうなので会場には早めに到着。まだ、13時なのに参加者の皆さんがすでにロビーにかなり集合されていてどう見ても強者揃い。粛々と準備をされたり、談笑をしたり、休息を取っていたりとそれぞれに過ごしています。自分はホテルでほほ準備をしてきたのでぼーっと14:00からの説明会を待つことに。
説明会は館山会長さんの挨拶の後に弘前市長のご挨拶からのコース説明。
メンバーにかなり言われたのか館山会長の説明が短くてびっくり。スタートまで1時間以上も余っちゃいました。
小腹も空いてきたので手持ちのパンや補給食を食べて荷物を整理したりしてのんびりと。なんとなくジャーニーランの雰囲気を思い出してきました!
スタート時は雨が降っていたのでレインウェアの準備をして荷物を預けてスタート地点の弘前城の東門へ。さてさて、どんなレースになるかな?
*一応、レースタイム表はこんな感じに作りました。

一応のタイムチャート

4.前半戦:スタート~CP4

①スタート~CP1
■区間距離:19.5㎞ 累積距離:19.5㎞ 
■想定タイム:19:30 実測タイム:19:36
雨の中、皆さんで記念撮影をしてぼちぼちとスタート。弘前城の中なので先導ランナーの後について皆さんのんびりとコースをグループラン的に。
今回のレースプランは【完走】が唯一無二の目標なのでスタートからゆっくりとゴールを目指します。(一応、タイムチャートも作りましたがデータにミスがあり、実はこれが後ほどの決断に大きな影響を与えることに)
天候の方は思ったよりも酷くは無いけど降ってたり止んだり強くなったりと、それに合わせてレインを着たり脱いだりと。のんびり走っているのですが蒸し暑さと緩いのぼりのためか心拍が落ちないなあと思いながら夕暮れの景色を楽しみながらCP1嶽温泉に到着。
おにぎりと麦茶をいただいて、水を補給してリスタート。

コース上には社寺仏閣が多くその度に旅の安全祈願を

②CP1~CP2
■区間距離:27.1㎞ 累積距離:46.6㎞ 
■想定タイム:23:00 実測タイム:23:15
スタート時からヘッデンを頭につけていたのですがここら辺から点燈。人数は少ないですが光の列がつながる感じは好きですね。
コースは緩やかなくだりが続くはず。ゆっくりなペースを維持しつつ黙々と走ります。長時間の夜間走になると思いこのレースのために購入したShokz OpenRun Proで音楽を聴こうとスイッチを入れるがなんか上手くつながらないので残念ながら次のエイドでチェックしようとあきらめてぼちぼちと。
途中で後ろからランナーの方が「ありますよ!」と声をかけられて導かれるほうへ。そこにはドリンクの自販機がありました。缶のコーラを一気飲みして気分一新。エイドでもいただきましたが冷たい飲み物はリフレッシュには最高ですね。こういうやり取りもジャーニーならではの楽しみかな。
そうこうするうちにCP2拠点館に到着。おなかもすいてきたのでそうめんをいただきましたがおいしかった。

この時点ではまだ胃腸トラブルはなし

③CP2~CP3
■区間距離:18.1㎞ 累積距離:64.7㎞ 
■想定タイム:1:50 実測タイム:2:08
エイドのトイレが閉まっていたので教えていただいたトイレによって暗闇の中をスタート。この先のローソンから大きく左折していきますが、その前に胃腸トラブルに備えてウィダーインゼリーとカフェイン注入でレッドブルを飲んで次のエイドの亀ヶ岡遺跡へ向かいます。
レインを着たり脱いだりしてきていますが、気温が夜間でも22℃くらいで湿度も高いのでレインの内側も汗でびしょびしょ。着たほうが良いのかそのままが良いのかもやもやしながら雨が強くなってきたので着たままで。
レインは3種類持ってきていたのでTNF HYPERAIR GTX Hoodieのほうが良かったかな?(この時着ていたのはTNF FL Trail Peak Jacket)
周りを見ると100均のカッパの方も多いのでジャーニーラン的な装備をレースを終えたら考えてみよう。
そうこうするうちにエイドに到着。このあたりからUTMFと同じように胃の痛みと食事がとれない感じに。ツナマヨのおにぎりをとったものの食べれずにバナナを無理やり麦茶で押し込んで次を目指します。

ボランティアの皆さんに癒されます

④CP3~CP4
■区間距離:27.9㎞ 累積距離:97.4㎞ 
■想定タイム:6:00 実測タイム:6:48
さて出てきちゃったか胃腸の不安。とりあえず暗闇の中、先を目指します。このあたりから雨量が多かったのか道路に大きな水たまりがありシューズがびしょびしょ。基本的には歩道を道路の右側を走るのですが、水がないところを選んだつもりが見事にはまることの繰り返し。日が明けてくればまた違うかもと考えながら濡れたシューズの感触が嫌だなあと思いつつペース維持を重点に走ります。日が明けてくると雨も止んできて気分的にも少し楽になりましたが、すでにあまり走れなくなっていて電柱作戦的なことも取り入れつつ一人旅を続けます。この辺で一番気になったのがめちゃめちゃカタツムリが多く踏まないように走るのが大変という、レースに直接関係ないこと。
やっと十三湖が見えてきて橋を渡り日本海を見るともう少しかなとちょっとだけ元気が出ます。

十三湖 遠くに風力発電の風車が見えます

十三湖の橋を越えてから自分のペースが遅かったのか今まで人を見なかったのに続々と抜かれていきます。「お疲れ様~」とお互いにかける声がしみてくる時間に。
そして、街並みの中を走るとやっと見えてきた(正確には見えてないけど)鰊御殿に到着。
玄関までの坂をゆっくり上って玄関について、ボランティアの方からドロップバックを受け取り先に到着されている方の間をぬけて畳の間で自分の場所を確保して早速、気になっていた足裏を確認!あっ、えっ、ふにゃふにゃで真っ白で深い縦じわがすごい!とビビりましたが、とりあえず、iPhoneの充電をセッティングして、食事をということで食堂へ。カレーとコーラとフルーツをいただきます。ここまで、胃腸の調子が悪くて不安材料だったのですが、夜が明けてから鰊御殿につくまでの間、おなかが減ってきていたのですが不安があって水分補給だけで通していましたが、なんとがっつり食べれるし、食べた後も問題なく、胃痛は空腹時のための影響もあるのかと。この後は大きな胃腸トラブルはなく補給での問題がなくなったのは大きなプラスになりました。
食事の後に、補給食の入れ替えやレインウェアの交換、足の裏のテーピングなどの処置をして無印良品の大判ボディシートで顔から体を拭いて着替えを済ませてシューズのインソールを純正のものと交換して気持ちをリフレッシュしてスタート。心なしかザックも軽く感じます。(無印の大判ボディシートは花王のより大きいのでレストステーションで使うのには便利です。)
さてさて、この旅は今後どうなることやら。(後半に続く)

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