Wi-Fi6ってなんぞ!?

先日お世話になっている知人より「家のWi-Fiがつながりにくい」という相談がありました。
早速家の状況を見に行ったところ、2階建ての建物で、玄関近くにWi-Fiルータがあり、壁を隔てた向こうに一部屋。
そして2階に中継器があるという状況でした。
筆者としては、ルータのある場所がとても勿体ないと思い、位置の変更を提案しましたが、ルータも古いので買い替えを検討しているという旨を伺いました。
と、いうことで最近にWi-Fiルータをちょっと調べてみました。

障害物に強いWi-Fi電波とは

電波には周波数というものがあります。
筆者が以前docomoショップで働いていた時に研修でよく聞かされていて、店頭でもお客様にご案内していたのが周波数の事です。
当時、mova(800Mhz)からFOMA(2Ghz)に移行している最中で、「movaとFOMAの違いは何ですか?」と聞かれる事がよくありました。

簡単に言うとAMラジオとFMラジオみたいなもので、AMラジオのほうが障害物に強いけども、音が合悪いしデータの大きなステレオ放送みたいなのが出来ない。
FMラジオだと障害物に弱いけども音がきれいだし、データの大きなステレオ放送みたいなものが受信できる

というようなことを説明していました。

厳密にいうとAMステレオ放送は無いわけじゃないのですが、一般的にモノラル放送なのでわかりやすく説明するためにこういう言い方をしたわけです。

Wi-Fiも同じで、2.4Ghzと5Ghzの周波数を使用していますが、超わかりやすく言うと障害物に強いのは2.4Ghzで速度が速いのは5Ghzとなります。

IEEE 802・・・?なんじゃそら。。。

無線LANの通信規格の一つにIEEE802.11なんちゃらというものがあります。
筆者はずっと「アイ、イー、イー、イー」と読んでましたが正しくは「アイ、トリプルイー」と読むそうです。知らんかった。。。

企画には11b・11a・11g・11n・11ac・11axというものがあり、それぞれ使用する周波数と通信速度が違います。
その中でも前項で書いた2.4GHzを使用するものは

IEEE802.11b
IEEE802.11g
IEEE802.11n
IEEE802.11ax 

以上の4つです。
それぞれ通信速度が違い、11bが一番遅く11axが一番早いです。

で、Wi-Fi6ってなんぞや?

先ほどのIEEE802.11axがWi-Fi6と呼ばれているものです。
IEEEとは電気・情報工学の各種技術の標準化を担う国際機関「IEEE」が策定する無線LAN規格で、「Wi-Fi」とは無線LAN製品の普及を担う業界団体「Wi-Fi Alliance」が用いる規格・認定プログラムのブランドです。
要するに同じだけども名前が違うというものです。
昔はIEEEを使われていましたが、最近ではWi-Fi〇(〇は数字)を使われてきているそうです。
時代は変わるものですね。

IEEE802.11nがWi-Fi4
IEEE802.11acがWi-Fi5
IEEE802.11axがWi-Fi6と呼ばれています。

・Wi-Fi6になると、通信速度が速くなる
・複数機器を同時に接続した際に通信速度が落ちたり、通信できなくなったりを改善する
・5Ghzと2.4Ghzを同時に使用するため、回線の使用状況に応じて使用する周波数を変えることが出来る。

という素晴らしいメリットがあります。

すごいぞ!Wi-Fi6!

注意点

Wi-Fi6対応の端末でないと性能が発揮されません。
なので、自分のスマホやパソコンがWi-Fi6対応ではない場合、メリットは教授されなくなります。。。
残念。。。

しかし、大丈夫。
Wi-Fi6は下位互換があります。
対応していないものでも電波を使用することが出来ます。
つまり

「ルーターをWi-Fi6対応の物にしておいて、パソコンはまた今度Wi-Fi6が使える子機でも取り付けようかな。スマホはそのうち機種変更するから良いかな」

という事が出来ます。

調べてみるとBuffaloのWi-Fi6対応のルーターで1万円前後であるようです。
なかなか手の届く範囲の値段なので買い替えを検討している方はこちらを使ってみてはいかがでしょうか。


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